警察署協議会会議録 名称 大阪府河内長野警察署協議会 開催日時 令和4年6月29日(水曜日)午後2時0分から午後3時20分までの間 開催場所 大阪府河内長野警察署講堂 出席者 委員 阪谷会長 安田副会長 コ竹委員 岩本委員 木下委員 三浦委員 中西委員 林委員 尾ノ上委員 横山委員 警察 署長 副署長 総務課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 広聴相談係長 議事概要 1 会長あいさつ これまでコロナの影響で開催ができませんでしたが、皆様にお会い出来たことを嬉しく思っております。 我々ではできることとできないことがありますので、河内長野警察署に助けてもらわなかればなりません。 皆様のお力を借りながら、また我々の知恵や経験をお伝えしながら、一緒になって河内長野をよくしていきたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。 2 署長あいさつ 本日は、大変お忙しい中、御出席いただきまして本当にありがとうございます。 また、警察署協議会のみなさまには平素より警察情勢、各派にわたり深い御理解と御支援を賜りまして心より深く感謝申し上げます。 本日は新型コロナ感染症の予防対策に万全を期しての開催ではありますが、どうかよろしくお願いします。 さて、河内長野警察署管内の治安情勢ですが、河内長野市は大阪府下33市の中でも犯罪の発生が最も少ない安心、安全な街と言われています。 しかし、全く事件や事故が発生していないというわけではありませんので、当署管内の治安情勢を簡単に御説明させていただきます。 まず、地域住民のみなさんを震撼させるような大きな事件、事故の発生はありません。 犯罪の発生状況については、5月末現在、刑法犯認知件数は115件で、昨年同期にくらべプラス2件とやや増加しています。 強制わいせつや痴漢等の性犯罪については、マイナス傾向にあります。 今、多発しています特殊詐欺に関しては、本年に入り大阪府下で約890件の発生を認知し、被害総額も昨年同期を上回り、約14億円を超える等、大阪府警としても組織をあげて被害防止に向けた様々な対策を講じているところであります。 当署管内では、6件の発生を認知し、被害総額は約2500万円と厳しい情勢下にありますので、無人ATMに対する警戒の強化や高齢者に対する被害防止に向けた注意喚起等を行っております。 交通事故情勢については、本年中の人身交通事故の発生件数は、78件と昨年同期に比べ、18件減少していますが、高齢者が関係する交通事故が増加しており構成率も50パーセントを超えています。 死亡事故も2件発生しており、残念ながら2名の方がお亡くなりになっています。 河内長野市は先ほども申し上げました様に、犯罪発生率が最小の安全安心な街として認知されており、市民の皆様の防犯意識の高さが証明されています。 近年、河内長野市内において重大、凶悪な事件の発生は見られませんが、昨年末に発生した北新地の放火殺人事件のような凶悪事件が、いつ発生するかわかりません。 この様な悲惨な事件が発生した際の犯罪被害者や遺族に対する必要な支援について河内長野市では未だ整備されていない現状にあります。 警察としましては、市民の皆様方が今以上に安心して生活ができる河内長野市にするためにも被害者支援に関する条例を早急に制定する必要があると考えております。 後ほど総務課長から詳細な説明がありますが、どうか条例の早期制定に向け皆様の御理解、御支援を賜ります様よろしくお願いいたします。 皆さんも御存じのとおり、警察署協議会は警察署長の諮問に応じると共に警察署長に対して意見を述べる機関でございます。 委員の皆様におかれましては、地域住民の代表としての意見、要望、また、一住民としての素朴な質問等、何でも結構ですので気さくに発言していただければ、可能な限り平素の警察業務に反映させたいと考えております。 実のある協議会にしたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。 3 管内治安情勢説明 (1)生活安全課長 (2)刑事課長 4 被害者支援条例等の必要性について ・ 総務課長 被害者支援に関する条例の必要性について、説明いたします。 まず犯罪被害後の経済負担の現状と題する資料を御覧ください。 遺族給付金というのは、国の基金から支出されるもので、故意犯による被害で御遺族となった方に対して、最大約2,800万円が支給されますが、支給されるまでに、概ね犯罪発生から7か月から1年半を必要としており、審査に長期間かかるのが実情です。 そこで御遺族や被害者に対する見舞金等の経済的な支援が早期に必要となり、そのために自治体における条例の制定が必要となるのです。 長期間の治療や入院費、犯罪により精神的ダメージを受けた場合の治療や引っ越し代等、御遺族や被害者の経済的な負担は非常に大きなものとなります。 次に、被害者支援条例の必要性と題する資料を御覧ください。 この資料で明らかなように、自治体、つまり河内長野市は、基本理念にのっとって地域の状況に応じた施策を策定し、実施する責務を有しているのです。 次のスライドを御覧ください。 これらの新聞記事は、被害者支援が自治体によって格差があることが掲載された記事です。 いずれも昨年末に発生した北新地における多数の被害者を出した放火殺人事件をきっかけとしたものです。 犯罪被害後の経済負担の資料のとおり、遺族見舞金は条例のあるなしで支給に格差があります。 同じ事件の被害者であるにもかかわらず、条例があるかないかの違いで見舞金を受け取れなかった遺族にとって、この差は非常に大きいものです。 さらに北海道知床沖の観光船の事故は、過失犯による被害であったことから、遺族給付金は、支給されない見込みです。 しかし、被害者支援条例がある自治体からは、遺族見舞金が出ているとのことですが、この事故でも、自治体によっては御遺族に対して見舞金が支給されたり、されなかったりする状況にあります。 それでは、次のスライドを御覧ください。 現在大阪府下では、大阪府、大阪市、堺市、摂津市にしか被害者支援に関する条例は制定されていません。 次のスライドは、河内長野市内における給付金対象事件の発生状況ですが、国の給付金の支給対象となった事件は、平成29年以降ありません。 河内長野市では、大阪府内33市中犯罪発生率最小ということを市役所内の要所に掲示しているほか、職員の名札にもその旨が示され、防犯意識の高さを大きくアピールしています。 市民にとって、安心・安全に暮らせる街というのは、犯罪が起こらない街というだけでなく、万が一被害に遭ったとしても、市から支援を受けることができて、はじめて安心・安全な街といえるのではないでしょうか。 したがいまして、河内長野市が真に市民の安心・安全な生活を守る街となるためには、犯罪被害者支援に関する条例の制定が必要不可欠となるのです。 河内長野市に早くこの条例が制定されるよう河内長野警察署では、最大限の努力を行っているところではありますが、市民の代表である皆様方にも御協力をいただかなければならないことが多くありますので、今後とも御理解・御協力のほどよろしくお願いいたします。 5 議事 (1) 侵入盗等の防犯対策について 【委員】 交番だよりや駐在所だよりを拝見しますと、住宅への侵入盗や自動車盗の発生が見られることについて、少しでも犯罪の抑制を考えたい次第です。 家庭や職場で取り組むべきポイントを教示願えればと思います。 【警察】 府下的にも住宅を対象とした侵入犯罪が増加傾向にございますので、しっかりとした防犯対策をしていただいていることは警察としてもありがたいことだと考えております。 住宅への侵入犯罪について取り組んでいただきたいことは、家に近付きにくい、近付いても簡単に入れない様な環境整備です。 犯人は音、機械、人の目、時間の掛かることを嫌がりますので、住宅の周りに金網を付ける、センサーライトを付ける、高くて視認性のある柵を設置すること等が効果的だと考えられます。 その他にも雨戸を確実に閉める、浴室やトイレ等の小窓を施錠する、長期間留守にする場合は、新聞等配達物を止める等といった基本的な防犯対策も確実に行っていただきたいと思います。 またついつい玄関の目に付くところに玄関ドアのキーを保管している場合が多いですが、鍵の特徴から合鍵を作られる場合がありますので、用心していただくのも防犯の一つになるのかなと思います。 それと良好な近所付き合いをしていただきまして、不審者が現れたとき、直ぐに気付いて警察に通報できるような環境を構築することも、非常に有効な防犯対策であると思います。 次に自動車盗に関する防犯対策について説明いたします。 自動車盗は増加傾向にございます。 車の盗難防止というのはなかなか難しいですが、盗難防止装置やハンドルの固定装置等の防犯器具を設置するのが効果的だと思います。 駐車場対策としましては、センサーライト、防犯カメラの設置と「防犯カメラ設置」等と記載した掲示物の掲示です。 駐車場自体に門を付けていただくこと等も効果的だと思います。 最近の車のほとんどが、スマートキーという形になると思いますが、このスマートキーの電波を悪用した手口もございますので、スマートキーを保管する場合は金属製のケースに入れる等、犯人が電波を利用できないような対策も必要かと思います。 今説明いたしました防犯対策につきましては、大阪府警のホームページにも詳しく紹介しておりますので、こちらの方も見ていただきたいと思います。 河内長野署でもこの様な犯罪を防ぐため警戒強化をしており、御家庭を回っての防犯指導等も行っております。 皆様におかれましては、防犯対策をしていただく他、もし御自宅付近にですね、車や家の様子を窺っている者や、住宅街をむやみにうろついている者に気が付きましたら、通報していただく様、よろしくお願いします。 当府警が推奨しております、安まちメールに代わりました安まちアプリがございます。 こちらの方では管内の犯罪発生状況も確認できますし、ナンバープレート盗難防止ネジの無料配布キャンペーンの紹介もしておりますので、御登録、御推奨していただきたいと思います。 (2) 右折矢印の信号設置のお願い 【委員】 1.外環状線の向野町に位置する三叉路交差点ですが、外環状線の北向きから右折する際、右折矢印の信号の設置の御検討をお願いします。 2.原町の国道310号線と外環状線側道の交差点ですが、南北方向の信号で右折矢印の信号の設置の御検討をお願いします。 【警察】 御指摘の交差点を確認して参りました。 一点目の向野住宅口交差点の北行きが、右折のみ流す右折車線と直進レーン、直進レーンの3車線になっております。 右折レーンでの車の滞留状況を確認しましたが、通勤時間帯の7時から9時の間に3、4台の車が右折待ちのために滞留していましたが、昼間は特に滞留している現状はございません。 時差交差、時差信号について今暫く検討して、必要性があれば前向きに検討していく予定です。 二点目の原町北交差点ですが、ここは丁度国道170号の桁下になりまして、かなり大きな交差点です。 委員がおっしゃられている国道310号から国道170号の側道に入って行く右左折、これに関しての矢印信号ですけども、矢印信号の設置を検討する道路が1車線しかないものがあるため、設置は難しいとの回答になります。 6 警察官採用募集関連ビデオを活用した警察官募集活動の実施