警察署協議会会議録 名称 大阪府豊中南警察署協議会 開催日時 令和4年6月13日(月)午後2時00分から午後3時00分までの間 開催場所 大阪府豊中南警察署 一階 署長室 出席者 委員 岡本会長 延野委員 柴田委員 三河(亜)委員 牧野委員 田中委員 三河(俊)委員 警察 署長 副署長 総務課長 地域課長 生活安全課長 刑事課長 刑事課長代理 交通課長 警備課長 広聴相談係長 議事概要 1会長挨拶 我々の身を犯罪から守っていくにはどのようにしていけばよいかということを考えてみますと、やはり「情報力」、地域住民の小さな目から得られる我々が知っている地域の小さな情報等を警察に伝えていく、そして警察から得られる防犯情報等を地域住民に伝えていくということ、このような積み重ねが非常に重要ではないかと考えております。 本日の協議会が有意義な会になることを願っております。 2署長挨拶 本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。 警察署協議会というのは地域の方々からの警察に対する忌憚ない意見をお聞かせいただき、警察業務に活かしていくということを主旨としております。 この後、各課から管内の状況についてご説明致しますので、どうぞよろしくお願いします。 3管内概況、懸案事項等の説明 (1)地域課長(管内概況について) 当署地域課は7つの交番で運用しておりまして、管内を大きく3つの運用区に分けています。 北方面を第一運用区、庄内駅を中心にした中央方面を第二運用区南方面を第三運用区としています。 第一運用区は自動車盗、車上ねらい、部品ねらいといった犯罪が多発しています。 第二運用区は自動車盗が多く発生しているほか、女性・子どもを狙った性犯罪が増加傾向にあります。 第三運用区は部品ねらいが多発しています。 地域警察活動の中で重要な活動の一つに巡回連絡というものがあります。 巡回連絡というのは、地域課の制服警察官が各家庭を一軒ずつ回って防犯指導を実施したり、住民の方からの意見要望等を伺うという地道な活動です。 お忙しいとは思いますが何卒御協力お願いいたします。 これまでは新型コロナの影響から、地域の会合等に警察官が参加するという機会もなかなか無かったのですが、今後は積極的に地域の会合等に警察官が参加して「特殊詐欺の被害防止」についてご高齢の方に直接お話していこうと考えております。 (2) 刑事課長(選挙運動に関する注意事項について) 間もなく参議院議員選挙が行われようとしています。 皆さま警察署協議会委員の方々は特別職の地方公務員ということで、公職選挙法の適用を受けますので、地位利用による選挙運動が禁じられています。 例えば、警察署協議会委員の地位を利用して ・ 候補者の推薦に関与する行為 ・ 投票の周旋、勧誘をする行為 ・ 演説会の開催その他選挙運動の企画に関与する行為 等が挙げられます。 御理解のほどよろしくお願いします。 (3)刑事課長代理(管内の犯罪情勢について) 昨年と比べて自動車関連犯罪の中の「自動車盗」が増えています。 「車上ねらい」についても昨年と比べて増加しており、被害品についてはゴルフ用品、電動工具等が車のガラス窓を割られて盗まれています。 その他、施錠忘れにより車内に置いていた鞄等が盗まれるという被害が半数ほどを占めています。 「事務所あらし」が昨年と比べて増加していますが、既に当署で被疑者を検挙しています。 「自動販売機ねらい」につきましても昨年と比べて増加していますが、そのうちの被疑者1名を検挙しています。 「自動販売機ねらい」につきましては、管内北西部の原田地区や利倉地区等の人気の少ない会社事務所前等に設置された自動販売機が狙われています。 「特殊詐欺」が増加しています。 最も多い手口で半数ほどを占めるのは、「還付金詐欺」という手口です。 主に市役所を騙って「還付金がありますよ。」と電話をかけ、「後ほど、銀行の方から説明させますので指示に従ってください。」と言って一旦電話を切ります。 暫くすると、銀行を騙る者から電話がかかってきて言葉巧みにATMに誘導して犯人の口座に振り込ませるという手口です。 その他、警察官を騙って被害者のキャッシュカードを犯人側に手交させ、言葉巧に暗証番号を聞き出して現金を引き出すというやり方が多発しています。 (4) 交通課長(管内の交通情勢について) 大阪府下では、今年になって交通事故で61名の方が亡くなられています。 61名のうち、二輪車乗車中に亡くなられた方が22名と最も多く、次に自転車乗車中が16名と、二輪車・自転車乗車中に亡くなられた方が合計38名になり、交通死亡事故の半数以上を占めています。 死亡事故の多くは、交差点かその付近で発生しており、飲酒運転による死亡事故も府下で1件発生しています。 次に当署管内の事故状況についてご説明します。 令和4年5月末現在、人身事故、負傷者は昨年より減少していますが、6月6日に自転車が単独自己転倒して、高齢男性が亡くなる死亡事故が発生しています。 当署管内では、自転車が関連する交通事故が最も多く、次に二輪車、自転車と二輪車が関連する交通事故が多く発生しています。 高齢者が運転する自転車による交通事故が15件発生しています。 現在当署では、取締りだけではなく、市役所にも協力を求めて、自転車を運転する際のヘルメット着用について、幅広く広報啓発活動を進めていこうと計画しています。 ヘルメットの着用や交通事故抑止に向けた広報啓発活動に、今後も御協力よろしくお願いいたします。 (5)警備課長(災害関連について) 防災についてお話しします。 災害はいつ起きるのか分かりません。 そして発生したら何をしていいのか分からなくなります。 ただし、今は考える時間がたっぷりあります。 今のうちに、家族で災害対策について考えてみてください。 平成30年6月18日「大阪北部地震」がありました。 高槻市では登校中の女児が倒壊したブロック塀の下敷きになって亡くなられました。 そして9月4日は台風21号が来ました。 最大瞬間風速55メートルという猛烈な台風でした。 こうした災害を終わってしまった過去の話として忘れてしまうのではなく、このような悲劇を二度と繰り返さないように我々は今考えないといけないのです。 南海トラフ地震が30年以内に80パーセント以上の確率で発生するといわれています。 起きるか起きないか分かりません、起きないに越したことはありません。 しかし、今まで、100年か150年に1度の周期で発生しているようです。 ですから、今のうちに対策を立てないといけないのです。 今回この機会で防災を身近に感じていただけたらと思います。 (6)生活安全課長(特殊詐欺被害防止について) この2年間はコロナ禍のために人に集まってもらうという活動ができませんでした。 何とか被害抑止の広報活動ができないかということで、「大阪音楽大学」のミュージカルコースに全面的にご協力をいただき、ミュージカル風の被害防止の動画を作成していただきました。 防犯協会にもご協力いただいて、制作費を出していただき「大阪音楽大学」として「You Tube」で動画配信しています。 今の特殊詐欺の現状ですが、大阪府下全域でATMを利用した還付金詐欺が多発しています。 ATMは自分のお金を引き出すか、自分のお金を相手に振り込むかしかできません。 他人のお金を自分の口座に入れる操作は絶対にできないので、それだけは、委員の方々からも市民の皆様にお伝えいただきたいのです。 携帯電話で話しながらATM操作している方を見かけられましたら、一旦止めてあげて警察を呼んでいただけたら助かります。 4質疑応答 (1)巡回連絡の頻度について 【委員】 巡回連絡はどれくらいの頻度で回られているのでしょうか。 【警察】 基本的に年間を通じて全世帯を偏り無く回るということで、1年間のうち、1回か2回は回るという頻度で活動しています。 (2)選挙運動について 【委員】 警察署協議会委員である限り、選挙運動に関与できないのでしょうか。 【警察】 警察署協議会委員の地位を利用することが問題となるので、個人として関与することは構いません。 疑問点があれば、遠慮無く刑事課にご連絡ください。 (3)ナンバープレート変造等について 【委員】 ナンバープレートの番号部分が桃色に塗りつぶされているバイクを見かけますが、そのような作業をしている業者があるのでしょうか。 【警察】 当署では、そのような業者の把握はありません。 そのようなことをすれば、業者であっても個人であっても法律違反になるので取締りの対象になります。 ナンバープレートを取り外す、折り曲げる、塗りつぶす、ガムテープを貼り付ける等して、番号が見えない状態で運転すれば、交通違反になり、取締りの対象です。 (4)バイクの車検について 【委員】 バイクにも車検はあるのでしょうか。 【警察】 排気量250ccを超えるバイクには車検があります。 原付や小型のバイクには車検がありません。 (5)自動車フロントガラスのフィルムについて 【委員】 自動車のフロントガラスに黒やミラーのようなフィルムを貼り付けて車内が見えない自動車を見たことがありますが、オービス等で車内は写るのでしょうか。 【警察】 黒やミラーのようなフィルムを付けている自動車の場合は、そのフィルムの濃淡によります。 車のフロントガラスや運転席、助手席の窓ガラスは可視透過率が70パーセント以上なければ、違反になり取締りの対象です。 (6)地域イベントの参加について 【委員】 9月に野田中央公園で「豊中南部フェスティバル」という一万人に規模のイベントを開催するのですが、そこに来ていただいて防災に関するお話をしていただけませんか。 【警察】 是非ご協力させていただきます。 (7)「特殊詐欺被害防止動画」について 【委員】 「特殊詐欺被害防止動画」は誰でも見られるのでしょうか。 URLをQRコード化して広報しても構わないのでしょうか。 【警察】 「ONDAI」でインターネット検索していただけたら誰でも見ることができます。 動画に関しては、許可を得ているのでQRコード化して貰って構いません。