警察署協議会会議録 名称 大阪府寝屋川警察署協議会 開催日時 令和4年10月25日(火曜日)午後2時から午後3時までの間 開催場所 大阪府寝屋川警察署第1会議室 出席者 委員 近藤会長 堀田副会長 中山委員 三國委員 前嶋委員 山羽委員 友井委員 中本委員 中司委員 泉委員 沢井委員 前田委員 警察 署長 副署長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 総務課長 広聴相談係長 議事概要 1 会長挨拶 署員の皆様におかれましては、安全・安心なまち寝屋川の確立のため、警察活動に従事されていることに対し、心から感謝を申し上げます。 寝屋川警察署では、特殊詐欺や子供・女性を狙った犯罪等の抑止対策を推進し、特殊詐欺については前年比2割減、被害金額は約1100万円減少しているとお伺いしており、地域住民としては大変心強いと感じているところであります。 私たち委員も、全力で協力させていただきます。 本日の協議会が有意義な会議になることを祈念いたします。 2 署長挨拶 会長をはじめ、委員の皆様には何かと御多用のところ、警察署協議会を開催していただきまして、ありがとうございます。 6月に続きまして、本年2回目の対面での開催となります。 どうぞよろしくお願いいたします。 まずは報道等で既に御承知かと存じますが、9月に当署員が犯罪行為を行い逮捕・起訴され、この件で当該署員は懲戒免職処分となりました。 私的な非行行為とはいえ、警察に対する府民の怒りと信用失墜を招き、委員の皆様に大変な御心配をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます。 この事件を受けまして、私からは「府民の立場に立って活動する」という警察の原点に立ち返ることの重要性について、改めて署員に指導したところであり、信頼回復に向けて、署員一同、今まで以上に府民の安全・安心の確保に向けた活動を全力で行って参る所存でございます。 当署管内の犯罪情勢等につきましては、この後各課長から説明させていただきますが、委員の皆様からの忌憚のない御意見を賜りますようお願いいたしまして、御挨拶とさせていただきます。 3 令和4年8月末における寝屋川署管内の犯罪・交通事故の発生状況等について (1) 刑法犯認知件数について 当署における刑法犯認知件数は、昨年と比較してほぼ横ばいで8月末現在で904件(前年同期比マイナス1件)となっています。 (2) 大阪重点犯罪の発生状況について 子供や女性を狙った犯罪、特殊詐欺、自動車関連犯罪も昨年と比べてほぼ横ばいの158件(前年同期比マイナス2件)ですが、強制わいせつが8件と倍増しています。 (3) 特殊詐欺の被害状況について 特殊詐欺の被害については、36件(前年同期比マイナス6件)、金額にして約5,700万円(前年同期比マイナス約1,150万円)となっております。 被害発生で多い手口は、被害者方を訪問してキャッシュカードをすり替えるキャッシュカード詐欺盗と、市役所等を騙ってATMに誘導する還付金詐欺です。 (4) 特殊詐欺の対策状況について 専務員を中心としたプロジェクトチームを編成して捜査を推進し、土曜日も特殊詐欺の現場となりやすいATMで地域課員が私服で警戒して、被害を未然に防止したり、発生があれば不審者に職務質問する等して検挙しております。 (5) 交通事故の発生状況について 当署管内の交通事故件数は、498件で前年対比マイナス43件、死亡者数は1人で前年対比マイナス6人、負傷者598人で前年対比マイナス10人となっています。 事故の特徴ですが、車の事故が4割を占め、発生時間帯別にみますと昼間帯が8割、道路別では幹線道路で7割が発生しています。 高齢者の事故は歩行中と自転車乗車中に事故にあって負傷するケースが多いです。 (6) 交通事故抑止対策について 交通事故を抑止するために、幹線道路におけるの取締りや、二輪車のすり抜け走行の取締り、歩行者の保護を目的とした交差点関連違反の指導取締り等を行っています。 また、夜間帯にパトカーが赤色灯を点灯させながら走行する、レッド走行やサインカーによる注意喚起、自転車運転者に対して反射材を配布したり、自転車用ヘルメット着用の推奨をしています。 (7) 自転車の信号無視に対する指導取締りについて 小学校通学路における指導取締りや、スーパーや商業施設の駐輪場において出前型交通安全教育を実施しています。 4 議事 (1) 小学校登校時間帯の通学路警戒について 【委員】 小学校の登校時間帯に通学路となる幹線道路の横断歩道において、警察官による交通監視を実施していただき、子供達が安全に登校できていることに対して感謝を申し上げます。 【警察】 今後も継続的に実施していきます。 (2) 防犯カメラによる犯罪の抑止効果について 【委員】 寝屋川市内には防犯カメラが数多く設置されており、犯罪抑止効果を発揮しているので、もっと防犯カメラが設置されていることをPRすれば犯罪抑止になると思います。 【警察】 警察署のホームページを活用する等して広報して参ります。 (3) 巡回連絡による特殊詐欺に対する防犯指導について 【委員】 警察官が各戸を訪問して特殊詐欺に対する防犯指導を実施していただき安心いたします。 【警察】 巡回連絡を通して地域警察官による特殊詐欺に対する防犯指導を実施しているところですが、今後も継続して実施して参ります。 (4) 刑法犯認知件数の減少した要因について 【委員】 15年前に比べて刑法犯認知件数が半減していますが、半減した要因として、どのようなことが考えられますか。 【警察】 公式な見解ではありませんが、 ・ 防犯カメラの普及により、ひったくり等の路上犯罪が減少したこと ・ 自転車や自動車等の施錠設備の防犯機能が向上したこと ・ 防犯機能が向上した駐輪場や駐車場等の環境が整備されたこと ・ 職業窃盗犯人を検挙して社会から隔離したこと ・ 犯罪行為者に対する矯正指導教育の成果 等の様々な要因で犯罪が減少したと考えられます。 一方で、 ・ インターネットを利用した犯罪 ・ 特殊詐欺 等の新たな犯罪が増加し、 ・ 偶発的な粗暴犯 等は横ばいとなっています。 (5) 児童虐待について 【委員】 寝屋川市は児童虐待の認知件数がほかの市町村に比べて多いですね。 これは、単に粗暴な親が多いということではなく、警察と児童相談所がよく連携を取り、積極的に活動して把握に努めている結果だと思いますがいかがでしょうか。 【警察】 児童虐待については、身体的な虐待はもちろん、子供の面前での夫婦間の暴力等の心理的虐待についても、そのおそれがあれば児童相談所(子ども家庭センター)に通報する等の連携を図り、未然防止に努めています。 また、児童虐待を事件化して検挙しておりますが、今後の親子関係やプライバシーを考慮して報道発表は差し控えております。 (6) 青少年の薬物乱用防止について 【委員】 薬物犯罪の低年齢化に対する対策についてお聞かせください。 【警察】 青少年の薬物乱用防止方策としましては、コロナ禍も収まりつつありますので、「薬物乱用防止教室」を再開して寝屋川市内の全中学校を対象に実施して誤った認識を払拭させ、一度でも大麻を使用すると生涯にわたって健康に害があることを教えていきます。 (7) 自転車通行帯の路上駐車について 【委員】 自転車通行帯に違法駐車があり、通行する自転車が車道を通行することとなって非常に危険です。 【警察】 寝屋川市内には約11キロにわたって自転車通行帯が設置されております。 今後も、自転車通行帯が設置されている路線における悪質な違法駐車の取締りを行って参ります。