警察署協議会会議録 名称 大阪府八尾警察署協議会 開催日時 令和4年10月18日(火曜日)午前10時00分から午前11時30分までの間 開催場所 大阪府八尾警察署柔道場 出席者 委員 高田会長 渡邊副会長 石川委員 友田委員 御喜田委員 梶田委員 新居委員 西田委員 伊藤委員 田中委員 松本委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 犯罪抑止戦略官(刑事課長代理) 総務係長 広聴相談係長 議事概要 1 会長挨拶 本日は、八尾警察署協議会に御出席いただき、誠にありがとうございます。 八尾警察署管内における犯罪発生状況は、昨年と同水準で推移しているとのことでございますが、ウクライナや台湾をはじめとする国際情勢の悪化やコロナ情勢を鑑みた水際対策の大幅な緩和による来日外国人の増加といった現状を踏まえますと、今後の治安に対する危惧を抱かざるを得ません。 八尾市を「安全安心なまち」にしていくという強い意識をもって、本日は意義のある議論をしていきたいと考えておりますので、各委員の皆様方におかれましても忌憚のない意見をよろしくお願いします。 2 署長挨拶 前回の会議から4か月が経過しましたが、その間当署管内では特に大きな事件・事故もなく、平穏に推移している状況です。 当署管内の犯罪発生件数の推移をみますと、平成13年が最も多く、当時はひったくりや車上狙い等の街頭犯罪が多発していました。 その後、防犯カメラ等の効果もあり、街頭犯罪の発生は年々減少していき、令和3年には、ピーク時の5分の1まで減少しました。 引き続き今後も、管内の治安維持に全力を尽くし、八尾市が「安全安心なまち」となるよう署員が一丸となって取り組む所存でございますので、各委員の皆様方におかれましても、御協力をどうぞよろしくお願いします。 3 警察活動の紹介 (1) 地域警察官の装備品の説明 (2) 持凶器暴漢に対する制圧逮捕要領の実演 4 提言・質疑等 (1) 防犯上の注意点について 【委員】 昨今、安倍元総理に対する襲撃事件等、体感治安を悪化させるようなニュースをよく耳にしますが、最近の犯罪情勢を踏まえて、防犯上注意すべきポイントがあれば教えていただきたい。 【生安課長】 大阪府警では、府民が著しく不安を感じる犯罪である子供や女性を狙った性犯罪、特殊詐欺及び自動車関連犯罪を大阪重点犯罪として、重点的な検挙・防犯活動を推進しております。 子供や女性を狙った性犯罪を防止するためには、人通りの多い明るい道を利用する、スマートフォンや音楽プレーヤーに集中せず、周囲の状況をよく確認しながら通行するといった防犯意識を持つことが大切です。 特殊詐欺につきましては、役所の職員や金融機関の職員を騙って言葉巧みにATMに誘導してお金を振り込ませる「還付金詐欺」が多発しております。 たとえ保険料や医療費の返金があると言われても「ATMでは返金手続きはできない」ということを理解していれば詐欺被害を防止することができます。 また、携帯電話で通話しながらATMを操作している高齢者を見かけたら、詐欺の被害に遭っている可能性がありますので、声を掛けていただくようお願いします。 自動車関連犯罪のうち、自動車盗につきましては、自動車のスマートキーから出ている微弱な電波を悪用する「リレーアタック」という手口に加え、最近は車両のコンピューターシステムに直接侵入して解錠やエンジン始動等を行う「キャンインベーダー」という新たな手口が出てきておりますので、駐車場に対する防犯カメラの設置やハンドルロックといった物理的な防犯対策を講じていただきたいと思っております。 (2) 特殊詐欺の手口等について 【委員】 私は、コンビニの店長をしており、八尾警察署から詐欺防止の指導を受けています。 町会内だけで、一日当たり2から3件詐欺の電話がかかってきているように思いますが、警告メッセージ機能や録音機能付がついた電話機を使うと、不審な電話がかかって来なくなると聞いています。 最近の新しい特殊詐欺の手口や検挙について教えていただきたい。 【生安課長】 特殊詐欺は、オレオレ詐欺や預貯金詐欺、架空料金請求詐欺等10類型ありますが、八尾市内で一番発生が多いのは還付金詐欺です。 また、最近は言葉巧みにキャッシュカードを騙し取る手口が急増していますので、その手口を今から実演します。 生安課長と刑事課長の2人で実演 【刑事課長】 特殊詐欺は、同一時間帯、同一場所で一気に発生する傾向があります。 特に、犯人と被害者が面接して現金やキャッシュカードを騙し取られたという被害であれば、犯人が近くにいるということですので、被害に気付いたらすぐに通報していただきたいと思います。 (3) バス送迎を実施している幼稚園等への巡回について 【委員】 先月静岡県で、幼児が登園バスに置き去りにされ死亡するという事件が発生しましたが、同種の事件を防止するためにも、バス送迎を実施している幼稚園を把握し、巡回していただければと思います。 【地域課長】 八尾市内では、令和4年10月6日現在で、保育園・幼稚園併せて約10件の園が送迎バスを使用していると八尾市を通じて把握しています。 当署においては、生活安全課員による園児に対する防犯指導や、制服警察官による巡回連絡も行っています。 また、夜間帯等、パトロールをしたときは、「パトロールをしました」というカードを投函しています。 (4) コロナ禍における自殺者の現状等について 【委員】 コロナ禍で、自殺者が増えた、特に若い女性が増えたと聞いたが、八尾市の現状を教えていただきたい。 また、単車の事故や違反についても教えていただきたい。 【刑事課長】 八尾市内における自殺者数の推移については、ここ2から3年は例年と変わらない状態であります。 男女の比率は、男性の方が多く年齢層についても若者が多いという状況にはありません。 府下全体においても、女性や若者の自殺が多いという状況ではありません。 【交通課長】 単車及び自転車関連の事故は増加しております。 また、本年八尾市内の死亡事故は、3件発生していますが、全て単車若しくは自転車が関係しています。 当署では、取締りのほかにも学校や企業に対する働き掛けや、早朝及び薄暮の時間帯における交差点立番の強化に加え、近接署と合同で検問を実施する等の広域的な対策も実施しています。 また現在、単車のすり抜け行為による事故対策として、交通課と地域課が連携して単車に対する集中取締りを実施しているところです。 (5) 自転車の左側通行について 【委員】 自転車の左側通行を理解していない人が多く非常に危ない。 ほかにも、大量のアルミ缶を積んだ自転車が非常に危険だと思うのですが、自転車のルールやマナーを守ってもらうために、どのような対策を行っているのか教えていただきたい。 【交通課長】 自転車が道路を逆行する行為は、信号無視等と同様に道路交通法違反でありますので、これらの違反行為に対しては、積極的な取締りを行っております。 また、逆行を防止するため、道路管理者である八尾市と連携して、自転車のピクトグラムと矢羽根型の道路表示を組み合わせた標示を道路左側端にペイントして、自転車の通行場所を明確にする取組を推進しております。 交通安全教育につきましても、八尾市と連携して、市内の小学校や中学校を対象とした交通安全教室を実施する等、幼少期から積極的に自転車のルールを学べる機会を設けております。 (6) マリファナ関連犯罪について 【委員】 私は、薬物の更生活動に取り組んでおりますが、マリファナについては捉え方が軽くなっているように感じます。 取調べだけですぐに帰されたという話を聞いたこともあります。 例えば営利目的であっても、通常の所持と同じ扱いになるのか教えていただきたい。 【刑事課長】 確かに、マリファナについては、覚醒剤事件と比較して、勾留されない場合が多く見られます。 営利目的での大麻所持犯は、単純所持犯と比較して重い法定刑が規定されておりますし、背後関係の捜査も重点的に実施する必要がありますので、逮捕・勾留の必要性は高くなります。 (注意)当サイトでは、テキストに機種依存文字を使用しておりませんので、一部表記が異なることがあります。