警察署協議会会議録 名称 大阪府枚方警察署協議会 開催日時 令和5年2月14日(火曜日)午後2時00分から午後3時30分までの間 開催場所 大阪府枚方警察署 5階 柔道場 出席者 委員 源本会長 安積副会長 斉藤委員 並木委員 和泉委員 山口委員 北山委員 林武委員 田中委員 林宏委員 初木委員 森脇委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 広聴相談係長 議事概要 1 会長挨拶 本日はお忙しい中、警察協議会に御出席していただきありがとうございます。 皆様も御存じの通り、昨今の見出しにもあります「ルフィ」や特殊詐欺事件等、知らない者同士がグループを組んで犯罪を犯す。 そして、その犯罪を指示する者が日本にはいないといいます。 そういった映画のような犯罪が、この日本でも起きているんです。 「枚方 特殊詐欺」とスマホで検索すると、今年の1月だけでも還付金詐欺が3件起きているとネット上に上がっていました。 本当に安心できないなと思っています。 署長をはじめ、皆様には今後もこういった新しい犯罪が生まれるかもしれませんので、どうぞよろしくお願いします。 2 署長挨拶 本日は特にお寒い中、また御多忙なところ御参加していただきまして誠にありがとうございます。 来月には春期の定期異動、6月には会長を含め委員の方の改選が予定されており、このメンバーでの協議会はこれが最後になります。 改選が予定されております6名の方々は、長きにわたり「安心・安全なまち枚方」のために、御指導等していただき誠にありがとうございました。 昨今、今まで中止になっておりました全国交通安全運動や全国地域安全運動等、官民一体となった諸行事を実施することになりまして、改めて直接市民の方と接し、色々な御理解をいただくという重要性を再認識したという一年でありました。 今年は統一地方選挙に加え、G7広島サミット、10月には貿易大臣会合が大阪で開催される等、国家的イベントがありますが、この間枚方の治安に間隙を生じさせるわけにはいきませんので、皆様の御指導御鞭撻(べんたつ)をいただきながら、署員一同治安維持に努めたいと思っています。 また新型コロナが、今年の5月初旬に今の2類から5類相当に変更になる予定で、完全にコロナ禍前の人の流れ、社会の流れが戻ってきています。 感染対策をしながら、一つでも多く市民の声を聞き、「安心・安全なまち枚方」の実現に向けて頑張っていきたいと思っております。 3 令和4年における管内の犯罪発生状況について【生活安全課長】 令和4年における枚方警察署管内の全刑法犯認知件数は、前年よりも減少していますが、強制わいせつや公然わいせつ、自動車盗といった犯罪が増加しています。 大阪府下の全刑法犯認知件数は、令和4年は21年ぶりに増加し、特に自転車盗等の窃盗犯が増加しています。 また、自転車盗の約半分は無施錠で盗まれていることから、注意喚起をしているところであります。 続きまして、令和4年の特殊詐欺認知件数ですが、管内では、前年よりも減少していますが、昨年末から今年の1月にかけては増加傾向にあります。 アポ電応対者を年齢別に見ますと、70歳代が最も多く、80歳代、60歳代と続きます。 アポ電の時点では全体の約60パーセントを占める還付金詐欺が占めています。 今回、高齢者の方にも特殊詐欺を知っていただくために、還付金詐欺の手口を防犯速報にしたものを、新聞の折り込みチラシとして配達していただきました。 少しでも多くの方に目を通していただいて、一件でも特殊詐欺を減らすことができればと期待しております。 3 令和4年における管内の交通事故発生状況について【交通課長】 昨年の当署管内の交通事故件数につきましては、コロナ禍前の令和元年より少し減少した程度でしたが、一方で死亡事故については、残念ながら2件発生しました。 人身事故の発生状況につきましては、国道1号線、京都守口線の2路線だけで、幹線道路の事故の約半数が発生しております。 過去5年のデータを見ても、死亡事故のほとんどが国道1号線、京都守口線に集中しております。 次に、管内の事故の特徴としましては、まず二輪関連の事故が多いことがあげられます。 府下全体でも二輪が絡む死亡事故が多いため、大阪府警が力を入れている部分ですが、当署の場合は、府下平均をさらに10ポイント以上上回っている状況にあります。 人身事故の3件に1件は二輪が関連していることになります。 高齢者の関連する事故も非常に多くなっています。 こちらも、事故全体の約3分の1が高齢者が関連しており、このうち高齢者が第1当事者、つまり加害者側の割合が当署の場合は約7割となっています。 当署では、まず交通事故防止、特に死亡事故抑止を第一目標に、幹線道路、特に国道1号線と京都守口線、そして二輪車、高齢者等を中心に抑止活動を進めて参りますので、今後ともご協力をお願いします。 5 業務報告 (1) 管内における遺失拾得業務について【会計課長】 会計課の業務は、市民の方にも警察業務の中で身近である遺失拾得業務を所管しております。 拾った物の届出を受け付ける拾得業務と、落とした物の届出を受け付ける遺失業務の二つに分けられます。 枚方警察署における近年3年間の拾得届の受理件数は、令和2年3年と年々増加傾向にありますが、これはコロナ禍の影響で外出等の制限が解除されてきたことが理由と思われます。 次に、遺失届の受理件数については、令和2年3年はほぼ横ばい、 令和4年は前年よりも増加しています。枚方市の人口と比べますと、40人に1人は毎年何か落として警察に届出をしている割合になります。 昨年10月に届いた拾得物を品目別に見てみますと、1番は財布、2番は衣類、3番はカード類となっています。 衣類が多いのは、ひらかたパークを管内に持っているため、帽子や上着類等が多く届けられていることが理由となっています。 近年増加しているのが電化製品で、ワイヤレスイヤホンや充電用バッテリー等があげられます。 これまで、交番等において遺失届の受理を書面で行っていましたが、全都道府県でオンライン化が予定されており、交番や警察署に行く手間が省けるので届出数の増加が予想されることから、比較的返還率が低かった拾得物についても返還ができるようになると考えられます。 (2) 第20回統一地方選挙における留意点について【刑事課長】 今春、第20回統一地方選挙の投票が行われます。 協議会委員の皆さんは、特別職の公務員にあたり、公職選挙法で  ・ 地位を利用した選挙運動  ・ 候補予定者を推薦する目的等で、地位を利用して選挙の企画 などに関与することが禁止されています。 地位を利用した選挙運動に当たらない場合でも、選挙に関し、委員等の肩書きが記載された名刺を使用するなどの場合、職務の中立性を疑われるおそれがありますので、十分に御注意をお願いします。 6 質疑応答 【委員】 4月から自転車でのヘルメット着用が努力義務化され、着用を促す、推奨するという対応になるかと思いますが、具体的にどのような指導方法を考えておられるでしょうか。 【警察】 今回の法改正で、自転車のヘルメット着用努力義務が追加されましたが、今までヘルメットなしで気軽に乗れていたものを、早速かぶろうかとは簡単にはならないと思います。 昨年、乗車用ヘルメットに関する意識調査で、「着用している」と答えた人は、全体のわずか4.5パーセントという結果でした。 当署の対策としましては、まず着用のメリットを訴えかけようと考えています。 着用した方が安全であることを「目に見える資料」を活用して安全面を訴えかけていきます。 また、帽子のような、着用していても違和感のないデザインのヘルメットが販売されていることを周知しようと考えています。 既に、管内の某大手企業では通勤の自転車利用時のヘルメット着用を義務化していただいたり、今後学校等にも働きかけ、ヘルメット着用者を徐々に増やしていければと考えています。 (注意)当サイトでは、テキストに機種依存文字を使用しておりませんので、一部表記が異なることがあります。