警察署協議会会議録 名称 大阪府茨木警察署協議会 開催日時 令和5年2月8日(水曜日)午後2時00分から午後3時00分までの間 開催場所 大阪府茨木警察署4階 柔道場 出席者 委員 辰本会長 濱口委員 北浦委員 北村委員 石黒委員  横畠委員 藤井委員 岸田委員 平井委員 中島委員 青木委員 鯖江委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 犯罪抑止戦略官 議事概要 1 会長あいさつ 新型コロナウイルスについても、段々と収まりを見せ、社会生活も通常に戻りつつあります。 昨年7月に久々に協議会があり、本日はコロナが始まって以降2回目の開催で、アフターコロナとなって犯罪の発生が変わっている状況等も、本日確認させていただければと思います。 そのような中でも警察の活動は、非常に多岐にわたり、多様な事件、事故に対応されておられるというのが実感であります。 このように警察では、大変な職務をされておられますが、本日は、委員の皆様からいろいろな質疑応答があると思われますので、忌憚のない御意見をよろしくお願いいたします。 2 署長あいさつ 本日は御多忙の中、第一回茨木警察署協議会にお集まりいただき、本当にありがとうございます。 また委員の皆様には、常日頃から警察行政・運営に御協力いだだき、重ねてお礼を申し上げます。 この後の会議で、犯罪の発生状況、交通事故の発生状況等を御説明させていただきますが、私から昨年の主な事件検挙について御報告させていただきます。 昨年中、新聞やニュースで、既に報道された事案については、豊川にあるコリア国際学園における建造物侵入放火事件、民家全焼を含む連続放火事件、裁判所職員による女性に対する強制わいせつ事件、小学校教職員による女児に対する強制わいせつ事件、これら重大な事件につきましては、早期に被疑者を検挙することができました。 一方、当署で一番の懸案事項である特殊詐欺については、前年を大きく上回る51件、被害額約8,300万円の被害を認知しました。 特殊詐欺の手口については、約6割が市役所職員を騙る還付金詐欺の発生になります。 特殊詐欺事件被疑者の検挙も6名、11件の被害を解決し、前年より多く検挙、解決をしておりますが、今年も最大の懸案事項として、発生の抑止、検挙対策を実施しますので、委員の皆様にも御協力をよろしくお願いいたします。 重ねて今年の4月に統一地方選挙が実施されますが、活発な選挙運動がなされると思われますので、早期に取締捜査本部を設置し、選挙違反対策等を行って参ります。 交通事故についても、昨年は、3件の死亡事故が発生しております。 当署では、「夜間、幹線、交差点」の3キーワードに加え、「二輪、自転車、高齢者」をプラスした6キーワードをモットーに交通事故抑止対策に努めて参ります。 最後になりましたが、本日は会長をはじめ、委員の皆様の御列席を賜り、誠にありがとうございます。 本日、皆様からの貴重な御意見は、警察活動に反映させ、取り組んでいく所存ですので、活発な御意見の程よろしくお願いいたします。  3 業務概要等説明 (1) 生活安全課 ・ 令和4年中における管内の刑法犯認知件数 ・ 管内における犯罪の傾向、発生状況等 ・ 特殊詐欺の発生状況、手口、抑止対策 (2) 交通課 ・ 令和4年中における管内等の交通事故発生状況 ・ 令和4年中における管内等の交通死亡事故発生状況 ・ 交通事故抑止対策、高齢者に対する啓発活動等 4 議事 (1) 【委員】 信号のない横断歩道での車両不停止が非常に多いのですが、対策はされているのでしょうか。 【警察】 当署の歩行者関連事故の発生は減少しているところで、更なる減少を促すため横断歩道上の歩行者保護を最優先事項とし、歩行者妨害違反の取締りを積極的に実施しております。 同取締りが功を奏し、令和4年の歩行者関連事故の件数が前年度より減少したものと考えられ、車両運転者に対する注意喚起が行われたと考えています。 本年も引き続き歩行者妨害違反の取締りを継続し、歩行者関連事故の抑止を図っていく所存です。 (2) 【委員】 自転車事故防止のためにされている活動や今後の取組計画等ありましたら教えてください。 【警察】 昨年の自転車関連事故の発生は、やや減少傾向にありますが、まだまだ予断を許さない状況です。 当署では、交通課員と地域課員が協力し交差点における警告指導活動を実施しておりますが、自転車利用者のマナー向上が必須事項と考えております。 その中で、小学校、中学校において交通安全教育を計画しております。 これまで、コロナ禍の影響により、リモートでの安全教育が主体でありましたが、より教育効果の高い体験・実践型の実施に戻すべく、市役所と協力し計画しております。 また高齢者についても、昨年から体験型の講習を実施しておりますが、本年も積極的に計画しております。 また本年4月より道路交通法の改正があり、自転車利用者のヘルメット着用について努力義務が生じますので、今後、広報活動等、市民に広く周知していただくように努めて参ります。 (3) 【委員】 報道で大きく取り上げられた交通違反等、映像で判明した交通違反について警察では、どの様な対応をされているのですか。 【警察】 一般の方から、映像資料により交通違反があった等の申告もありますが、映像を確認し、違反の状況、違反者の特定等を実施して、違反者の呼び出し、事件化等を検討しております。 事件化等が困難な場合もありますが、積極的な捜査を実施しております。 (4) 【委員】 今後、自転車利用者にヘルメットの着用が義務化になると聞きましたが、努力義務ということで、警察で注意をされるだけでは効果が薄いと思われますが、どの様にされるのですか。 【警察】 確かに、注意するのみでは効果は薄いかもしれませんが、この度、道路交通法が改正されヘルメットの着用が明示にされることになり、今後、自治体を含めヘルメットの着用について積極的な取組が期待されます。 警察でも積極的な啓発活動を続け、徐々に市民にヘルメットの着用について浸透していくことを期待しております。 (5) 【委員】 特殊詐欺の犯人が強盗事件を起こしていると大きく報道されていますが、宅配業者を装う等も報道されておりますので、その防犯対策について警察での取組は、どの様にされているのですか。 【警察】 警察では、小学校や自治会等において防犯教室等を実施しております。 報道されている宅配業者を装う強盗についても、防犯の呼びかけを実施しているところです。 (6) 【委員】 交差点で立っておられる警察官をよく見かけますが、どの様な活動をされているのでしょうか。 【警察】 交通量の多い交差点については、交通事故防止のために取締り、かつ見せる警戒として交差点活動を実施しております。 違反があれば、取締りも実施しておりますし、制服の警察官を見せることにより注意も促しております。 また警察では、重大事件発生時に緊急配備等を実施しており、各ポイントに警察官を配置しており、その場合も交差点に警察官を配置することもありますし、小学生の通学時等は学童警戒で交差点活動を実施している場合もあります。 5 会長からの講評 皆様、滞りなく協議会が開催されたこと、ありがとうございました。 警察からは、昨年中における犯罪発生状況、交通事故状況等の報告があり、委員の皆様からは活発な御意見、御質問がありました。 本会議から、どうすれば安心・安全な町を実現できるのかを考えますと、各個人の心掛けが必要で、自分自身で考えることが大切ではないかと思います。 小さな出来事についても見過ごさず、警察へ相談される等の対応をしていただければ、よりよい茨木市となるのではないかと思いますので、委員の皆様の今後の御協力をよろしくお願いします。 本日は、委員の皆様、警察幹部の皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました。 6 退任の挨拶 ○ 長年、協議会に携わり驚いたことは、幹部の方の異動が早く警察官の業務が多様で多忙であることを知り驚きました。 また、普段、活動されている警察官に目を向けることが多くなり、悪いことをした人には毅然と対応されていますが、一般市民の方には笑顔で親切に対応されていることに気がつき、警察官に対する見る目が変わり、勉強となりました。 ○ 協議会委員として8年間携わらせていだだきましたが、色々な体験をさせていただき、ありがとうございました。 警察学校での卒業式等を見る機会があり、短い教育期間で規律正しく逞しい姿を見て感動し、その様な姿を見て、茨木市を守っている警察官を頼もしく思いました。 今後も、茨木市の安心安全なまちづくりに協力していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。 ○ 新型コロナの影響で会議の機会が少ない時期もありましたが、会議の度に警察業務について話を聞き、大変な業務であることを知りました。 安まちメールでは、毎日の様に特殊詐欺についての連絡がありますので、捜査が大変であると思いましたし、ある時、事故をした方に対する迅速な対応を見て、感動した場面もありました。 今後も、身近な気付きを協議会等で、意見していただいて、よりよいまちづくりに尽力していただければと思います。