警察署協議会会議録 名称 大阪府河内長野警察署協議会 開催日時 令和5年7月26日(水曜日)午後2時00分から午後3時20分までの間 開催場所 大阪府河内長野警察署講堂 出席者 委員 阪谷会長 安田副会長 徳竹委員 岩本委員 木下委員 三浦委員 中西委員 林委員 尾ノ上委員 横山委員 警察 署長 副署長 総務課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 広聴相談係長 議事概要 1 会長あいさつ この度会長を務めることとなりました。 本日は、大変お忙しいところ河内長野署協議会に御出席していただき誠にありがとうございます。 長い間、コロナ禍で、なかなか思うようにいかなかったのですが、5月から、新型コロナウイルスは2類から5類感染症になりましたが、第9波が怖いところではございます。 また、連日の猛暑が続いておりますけども、子供たちは先週の末から、夏休みに入り、初日に福岡県で小学校6年生の女子児童が川で水遊びをしていて溝にはまって亡くなるという痛ましい事故が起きました。 さらに、夏休みは、未成年の犯罪が多いような傾向にあるとは思いますが、この河内長野は安心安全の街として、どうか警察署の皆さんはこれを維持できるように、よろしくお願いします。 2 署長あいさつ 今年の3月31日付で赴任して参りました。 私は、皆様に私の顔を覚えていただこうと思いまして、マスクはしておりません。 本日は、刑法犯の発生や、交通事故については各課長から説明があると思います。 本日は、忌憚なく御要望いただいて、正直に運営していきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。 3 管内の刑法犯認知件数について 【刑事課長】 当署管内の6月末時点の刑法犯罪の認知件数ですが、今年は167件、昨年同期比でプラス24件でございます。 プラスの要因としまして考えられるのは、やはり社会のコロナ対応の変化で、人の流れが増えてきたことにより、増加してきているものと考えられます。 重要犯罪に関しては、殺人、強盗、放火、強制性交、強制わいせつ、誘拐罪等の重要な犯罪を特記しているものです。 このうち、強制性交等、強制わいせつは7月13日を持ちまして、罪名が変わっており、強制性交等罪については不同意性交等罪に、強制わいせつ罪については不同意わいせつ罪という罪名に変更になっております。 対応に変更はありません。 今年は、不同意性交等罪不同意わいせつ罪の認知については当署管内ではございません。 重要犯罪全体では、1件計上しており、自動販売機の放火事案です。 なお、昨年は3件でしたが、内2件は強制わいせつ罪となっています。 続きまして、窃盗犯についてです。 侵入窃盗のうち、住宅を対象とした侵入窃盗につきましては、侵入盗 11件中5件発生しております。 なお昨年同時期につきましては、侵入盗6件中、住宅対象は4件でした。 やはり、人流の増加が影響し、件数増に繋がっていると考えております。 自動車盗につきましては、今年1件で昨年は2件でございました。 自転車盗につきましては、今年18件、昨年は16件でした。 車上ねらい、部品ねらいはともに3件ずつの発生で、昨年より件数は減っています。 侵入窃盗、自動車盗、自転車盗、車上ねらい、部品ねらい以外の窃盗犯につきましては、76件で昨年は64件でしたので、プラス12件と増加しています。 次に特殊詐欺のうち、架空請求詐欺と還付金について御説明いたします。 架空請求詐欺につきましては、今年は6件で前年同期比プラス4件でした。 続いて、還付請求詐欺につきましては、今年は2件で前年同期比はマイナス2件でした。 重要犯罪、窃盗犯、特殊詐欺以外の刑法犯は合計43件で、前年同期比プラス7件となっております。 以上が河内長野管内の刑法犯認知件数です。 4 特殊詐欺の抑止に関して 【生活安全課長】 私の方から特殊詐欺に関する現状と対策等について御説明させていただきます。 本年6月末現在で、府下全体の特殊詐欺発生件数は、約1490件、被害総額約18億9000万円であり、昨年に比べると、減少しています。 手口別では、一番多いのが、還付請求詐欺で、二番目に多いのがサポート詐欺です。 当署の発生状況ですが、被害件数は10件で、昨年と比べて4件の増加となっています。 被害金額は約640万円で、昨年同期と比べまして約1400万円の減少となりました。 アポ電につきましては、6月末現在で約90件で、前年同期比で増加傾向にあります。 当署では、このアポ電を認知すれば市と連携して対応しています。 還付金詐欺について詳しく御説明させていただくと、固定電話に市役所職員を名乗って、医療費の還付金があるというような騙しの電話をかけ、被害者をATMに誘導し、その間も電話は繋ぎ続け、被害者が気づかないまま送金手続きをさせ、犯人の口座にお金を送金させる手口です。 高齢者の中のにはこのような詐欺があることを知っておられる方もいますが、詐欺師の巧妙な手口でつい騙されてしまいます。 ATMを携帯で話しながら操作している高齢者を見かけましたら、お声がけしていただいて詐欺被害の未然防止をしていただきたいと思います。 このATMでの声かけが最後の砦でありますので、これをAKD65作戦と命名しまして、府民の皆さんに呼びかけております。 AKDのAはATMで、Kは携帯電話の通話は、Dは騙されてるかもしれない65は65歳以上の高齢者が狙われていると言う意味合いがあります。 その際の声かけは、被害者は、まさに詐欺の被害に遭っているとは思っていないので、市役所から還付金の電話がある等の電話がありませんでしたか等の具体的な声かけをし、すぐに電話を切らせることが大事です。 また、当署では、新聞販売店の協力の下、還付金詐欺啓発チラシを新聞に挟んで配る等しています。 防犯協議会の方々と合同で防犯啓発活動等も行っております。 さらに、無人ATMコーナーでは還付金詐欺の注意喚起のアナウンスが自動で流れるよう計画中です。 以上が還付金詐欺の現状と対策です。 続きまして、サポート詐欺について説明します。 インターネット閲覧中にウイルスに感染しています等の警告を出し、嘘のサポート窓口に連絡させる詐欺手口がサポート詐欺です。 その後、被害者にコンビニに行かせ、ギフトカード等を購入させ、カードの番号を犯人に送らせます。 比較的高齢者が被害に遭いやすいです。 犯人はすぐに通報できないように電話をつないだまま購入させに行くのも特徴です。 こちらについても、啓発チラシや、声かけにより対応しています。 これらの詐欺に対し、我々も特殊詐欺被害ゼロを目指して継続的に啓発活動を強化していきます。 5 交通事故の発生状況について 【交通課長】 本日は、大阪府下及び当署管内の交通事故発生状況等について御説明をさせていただきます。 さて、先週20日夕方頃のほぼ同時刻に、外環状線で死亡事故が2件発生しました。 一件目は信号のない交差点を横断中の高齢者に乗用車が前方不注意で衝突してしまい、高齢者はお亡くなりになりました。 二件目は、トンネル内で2トントラックと乗用車が正面衝突し2トントラックを運転していた男性はお亡くなりになり、乗用車を運転していた男性は大けがを負いました。 大阪府下の交通事故死亡者数についてお話ししますと、今年7月までで93人となっており、非常に驚きの数字でございます。 そのうち高齢者は48人ということで、全死亡者の約半数が高齢者ということになります。 また、昨年の交通死亡事故件数は、大阪がワーストワンでした。 さらに、当署管内で2名の死亡者を出してしまい、残念でしたが、今年に入っては、既に3名の方が亡くなっております。 また、当署の物損事故と人身事故は、ともにやや増加しています。 事故の増加に伴い、バス会社や市と連携した啓発活動を行っていますが、皆さんの周りでも高齢者の方で少し運転が危ないなと感じる方には免許の返納を促進していただくようお願いします。 次に、現在、大阪府警では自転車対策に力を入れており、当署管内は、山や坂が多いので自転車に乗る人も他と比べると少ないため、自転車事故はそこまで多くありませんが、二輪車対策はしっかりと行っています。 夜間帯はどうしても道路が閑散でスピードが出がちなので、事故した場合は重傷事故になりやすいです。 当署管内には幹線道路等がありますので、気をつけて運転していただきたいと思います。 6 質疑応答 (1) 犯罪に使用される銀行口座について 【委員】 昨年末に河内長野警察署と河内長野市内の郵便局との間に、防犯に関する協定が結ばれました。 郵便局では、警察からの情報が防犯速報として掲示され、振り込め詐欺の防止、また、高齢者の高額出金の際は警察に報告して迅速に対応しているところです。 振り込め詐欺等で口座を使うと思いますが、なかなか金融機関の新規口座を開設するにあたって相当厳しい審査が必要になってくるはずですが、犯罪に使用されている口座とは、やはり売買されている口座が多いのでしょうか。 【生活安全課長】 御指摘の通りだと思います。 例えば、借金を返せなくなった人に「口座あるやろ」と言って口座を差し出させる等で、銀行から「貴方の口座が特殊詐欺に使われている」と連絡を受けて、怖くなって警察に来る人もいます。 (2) 交通取締活動の告知について 【委員】 警察が交通取締りをする際に、どこで、何時から取締りをするのかを、もう少し踏み込んだ形で教えていただくことはできないですか。 【交通課長】 ピンポイントの時間場所を事前に具体的に教えることはできません。 取締りの計画は管内の事故等を検討して策定しています。 (3) 巡回連絡について 【委員】 障害者施設で、警察官が巡回連絡に訪問されました。 記載を求められたカードなのですが、記載事項が多く、一から記載しようとすると時間がかかるので「後日、記載して届けます」と言うと、「個人情報の事なので今記載してもらうか、後日、再訪問した時に記載してもらうかどちらかです」と言われたのです。 巡回連絡カードが重要なことは理解していますが、すぐに書き終わる内容でもありませんし、預けていただいて記載し、後日回収していただくことはできないのでしょうか。 また、利用者の中には独居で親族もおらず、ケアマネージャーさん位しか頼れる人がいない方もおられるんですが、緊急時の連絡先として、ケアマネージャーさん等の連絡先を書く欄は有るのでしょうか。 【地域課長】 当署では、巡回連絡に非常に力を入れており、少しでもお顔を合わせてお話をお聞きすることができるように、在宅されている確率が高い夕方の時間帯に訪問しています。 ただ、個人情報の漏洩防止の関係で、カードをお預けするのではなく、後日改めてという案内をさせていただいたのだと思います。 当然、お忙しい時間帯であれば、遠慮することなく、御都合の良い日時を指定していただいて結構です。 ケアマネージャーさんの連絡先については、緊急時連絡先という欄がございますので、そちらに記入しておいていただければ、住民の方の急病等の際に活用できると思います。 (4) 見通しの悪い交差点について 【委員】 石仏と高野街道の合流地点で、天見駐在所の東側の交差点。 緩やかなカーブで右折車が見づらく危ない交差点があるので、看板の設置等、何らかの対策をとってもらえないでしょうか。 【交通課長】 看板等の設置については、市役所の道路管理が対応区分となるので、当署交通規制係から働きかけをしたいと思います。 (5) 通学児童の交通安全対策について 【委員】 末広町なのですが、集団登校等の通学時間帯に自転車や自動車の通行がすごく多く、子供たちが危ない。 また、通学時間帯に時間規制がかかっている道路や、一方通行の道路でも、同じように車が多数通行するので、何らかの対策をしていただければ助かります。 【交通課長】 まず、現場を確認した上で、必要であれば対策を検討します。 また、御指摘の一方通行道路についても地域課と連携をとり、現場を確認した上で検討したいと思います。 (6) 注意喚起のメール配信について 【委員】 7月2日に、大阪府から学校等に関する殺害予告のメールに関して連絡がきました。 河内長野の小学校は、その通知が保護者には来なかったのですが、富田林の小学校に通う保護者さんには、そういう通知が来ています。 不安を煽らないために何か対応をとっていただけたのでしょうか。 【生活安全課長】 警察では全国的に情報共有をしています。 市町村によって情報発信をするしない等、措置の違いがあるようですが、内容によっては警察と教育委員会、市の方と情報共有して、当然、対応が必要となる事案を認知すれば、制服の警察官で通学路の警戒を強化等しております。 (7) 単車の整備不良等に対する交通指導及び大麻所持事案ついて 【会長】 管内のトンネルを結構、自転車で走っている人を見ます。 また、バイクのローリング族がすごいスピードで走っているのを見ます。 また、原付バイクに乗っている人をよく見ますが、空気が入ってない状態で走っている方を見受けます。 この様な方に注意を促していただきたいです。 それと、大麻の所持事案が目立つような気がしますが、その実態はどうなんでしょうか。 【交通課長】 ローリング族については、以前にも取締りを行っており、把握しており、今後も取締りを考えていきます。 タイヤに空気が入っていない単車については、今後も地域課等と情報共有して連携して違反等を含め注意等していきたいと思います。 【刑事課長】 大麻は刑事課の担当になりますが、実際に、皆さんが思っている以上に低年齢化が進んでおり、中には中学生も使用している状況です。 先般、当署においても、18歳の高校生を逮捕しておりますが、煙草感覚で吸っているといった感じです。 大阪府警の緊急の課題となっております。 【署長】 大麻の話の続きですが、大麻は昔、葉っぱから出る煙を吸っていましたが、今はリキッドという液体を用い、煙が出ないようにして吸引しています。 一見して、大麻を吸っているとは分からないです。 一度、高揚感を得るような経験を得ると、次は、コカイン、覚醒剤と興味が出てきて、そっちにのめり込んでしまいます。 また、密売にしても大学生等がやってるケースもかなりあります。 昔でしたら、暴力団等が密売していることが多かったのですが、反グレ等の若い人間が密売しており、容易に調達できるので、製造が難しい覚醒剤と比較して蔓延しやすいという背景があります。 (注意)当サイトでは、テキストに機種依存文字を使用しておりませんので、一部表記が異なることがあります。