警察署協議会会議録 名称 大阪府布施警察署協議会 開催日時 令和5年6月6日(火曜日)午後1時45分から午後3時00分までの間 開催場所 大阪府布施警察署講堂 出席者 委員 由井副会長 弓手委員 永田委員 松本委員 茨木委員 坂口委員 鬼塚委員 池田委員 大住委員 石津委員 谷岡委員 真鍋委員 庄田委員 井口委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長代理  広聴相談係長 議事概要 1 副会長あいさつ 雨が降っておりますが、皆さんお集りいただきましてありがとうございます。 令和5年第2回「布施警察署協議会」を開催させていただきます。 本日は、新しく委嘱された委員の方も参加されており、また、会長・副会長も新たに選出していただきまして、新しい体制で行って参りますのでよろしくお願いいたします。 本来であれば加茂会長が司会をされるのですが、本日は、所用のため、欠席されていますので、副会長の私が会長代行として協議会を進めさせていただきます。 布施警察署員の皆様におかれましては、私たちの生活を安心・安全に支えてくださりいつもありがとうございます。 本日も委員から御意見、そして布施警察署からの御説明、そして、実技の逮捕術を見せてくれるということで楽しみにしています。 どうぞよろしくお願いいたします。 2 署長あいさつ 皆さん、こんにちは。 本日は、お忙しい中、また、足元の悪い中、布施警察署協議会にお集まりいただきましてありがとうございます。 平素、皆様には、当署の運営に関しまして、深い御理解と御協力をいただきまして、御礼を申し上げます。 本日は、4名の方が新たに委員となられ、新会長、新副の選出がありました。 何卒よろしくお願いします。 また、当署におきましても春の人事異動で課長以上全員が交代をいたしました。 人事異動により、大きく署員が変わりましたが、当署に課せられた、治安維持に万全を図るというミッションは何ら変わることはありません。 私からは、布施署管内の犯罪情勢等について、簡単に説明させていただきたいと思います。 まず、治安のバロメーターと言われている「刑法犯認知件数」でございます。 当署管内では、平成13年に認知件数が1万数百件と、戦後最多でした。 その後は年々減少し、昨年は2千件を少し超えるまで減少しました。 本年は新型コロナの行動制限が緩和され、人流が増えたということもあって、8年ぶりに増加に転じたという状況にあり、暴行・傷害といった粗暴犯の増加率が非常に高く、全体的には、窃盗が多くなっており、また、特殊詐欺が非常に増えています。 府下全体では、昨年同期の認知件数を超えて、当署管内でも、発生件数と被害金額ともに還付金詐欺を中心に昨年を上回る勢いで発生してる状況であります。 5月8日にコロナウィルス感染症の分類が5類に引き下げられ、訪日外国人も増えている。世の中の解放感も広がっている。こういうところから各種犯罪が増加傾向にあるというところで、今後、対策を進めて行きます。 続いて、交通事故情勢ですが、大阪府下の昨年の交通死亡事故が初めて全国ワースト1位になり、現在もワースト1位となっています。 当署管内の昨年の人身交通事故は府下最多という状況で、特に自転車の関連する事故、高齢者の関連する事故といったものが、最多という状況ですが、今年に入っても同様の状況となっております。 また自転車関連事故が多いので4月1日に道路交通法が改正されたことを受け、自転車用ヘルメットの着装について市民の方にしっかりと取り組みをしていかないといけないと思っています。 当署では、いろいろな知恵を出し合い、創意工夫をしながら各種犯罪あるいは交通事故に対処して参りますが、委員の皆様方の御意見あるいは御協力が不可欠だと考えていますので、どうか倍旧の力添えをお願いしたいと考えています。 3 議事 (1) 大阪府下及び管内の交通事故発生状況(特に自転車事故の現状)につ いて 【交通課長】 まず、大阪府全体の4月末現在の交通事故発生状況については、件数・死傷者数ともに昨年よりも増加しており、自転車関連事故に特化して発生状況を見ても、前年同期に比べ、件数・負傷者数・死者数ともに増加しています。 年齢層別では、65歳以上の高齢者が多く、大半が昼間帯に発生し、道路形状別では、交差点付近での発生が多いです。 管内における交通事故発生状況については、4月末時点で交通事故件数や負傷者数がやや増えましたが、死者数は減っています。 自転車関連事故は、発生件数・負傷者数ともに若干増えており、道路形状別では全体の約8割が交差点で発生していますが、そのうち約6割が出合い頭事故です。 当署管内では、65歳以上の高齢者の自転車関連事故が、府下トップの発生件数となっています。 交通事故抑止対策ですが、各種イベントや諸行事についてはコロナ禍の影響を受け縮小した形で実施していましたが、段階的に、感染防止に十分に配意して、小中学校や幼稚園、企業等での実技を取り入れた安全教育や安全講習を再開しております。 また、本年4月1日に改正道路交通法が施行されて「自転車利用時のヘルメットの着用が努力義務化」され、毎月の「自転車マナーデー」や「交通事故死ゼロを目指す日」等における主要駅前でのキャンペーンや管内の大学や商業施設等と連携した各種イベントを実施し、自転車利用者のヘルメット着用の徹底やマナーを図って参ります。 身近に自転車を利用される高齢者の方がおられましたら、是非お声掛けをお願いいたします。 (2) 特殊詐欺の現状について 【刑事課長】 昨年の特殊詐欺の府下における認知件数につきましては、2千件を超え、被害金額も約32憶円と前年よりも増えています。 本年4月末現在の認知件数は1千件を少し超え、被害金額も約12憶円となっており、主な手口は還付金詐欺で、全体の約42パーセントを占めています。 主な犯行手口については、還付金詐欺・キャッシュカード詐欺盗・架空料金請求詐欺であり、被害者は高齢者が殆どです。 アポ電につきましては、約60パーセントが市役所職員騙りです。 対策としては、アポ電の入電地域や主要駅等の警戒による職質検挙活動を強化しているほか、防犯カメラ操作を徹底しています。 検挙事例につきましては、本年4月17日、東京都内在住の「受け子」兼「出し子」の33歳・男を「特殊詐欺」の犯人として検挙しています。 犯人の男は「お金に困っていたため、闇バイトで募集していた受け子の仕事を引き受けた」等と供述しています。 生活安全課や地域課が中心となり防犯指導、防犯キャンペーン等を実施しています。 (3) 逮捕術の展示訓練の実施 4 質疑応答 (1) 信号機の設置要望について 【委員】 近鉄小阪駅から産業道路へ抜ける南北道路の拡張工事が終了し、広くなったことにより速度が速い自動車が多くあり、危険を感じているので、信号機を設置するなり改善はできないのか。 【警察】 委員の御指摘の道路は、令和3年3月に拡張開通した小阪稲田線でして、これまでも東大阪市長等から、東西に横断する2箇所の横断歩道について、「交通量の増加から高齢者等の横断に危険を伴う」として信号機の設置要望を受けています。 その都度、府警本部交通規制課の担当者に上申し、連携して現場交通量の確認をするなどして信号機設置を検討してきましたが、調査時の交通量から設置の必要性が低いとのことでした。 しかし、布施警察署としては、地元から強い要望があり、今後、駅前開発が進めば交通量も増えることが見込まれ、危険性も高くなってくることは承知していますので、今後も調査を継続し、危険性が認められた段階で、府警本部交通規制課へ信号機設置要望の上申をしていきたいと考えております。 (2) バイクのすり抜け走行について 【委員】 バイクのすり抜け走行の際、自分の車と接触し交通事故になり、バイクが転倒したりした場合の責任について教えてください。 【警察】 交通量の多いところでバイクのすり抜け走行をよく見かけると思いますが、現在、取締りを行っています。 事故した場合の過失割合については警察が決めるものではありませんのでお答えはできませんが、当事者とならないように自動車を運転してください。 (3) 特殊詐欺について 【委員】 特殊詐欺について、警察や世間でこれだけ報道されたり広報したり しているのに、何故、無くならないのか。 【警察】 特殊詐欺の被害者の大半は高齢者であり、警察としては自治体や企業などの協力をいただき「官民一体」となって広報活動や防犯教室をしていますが、騙される高齢者は後を絶たないのが現状です。 我々は、生活安全課防犯係が中心となり防犯教室を開催し、被害者が一人でも減るように努めて参ります。 私は大丈夫と言う方も騙されているので、お互い声を掛け合っていただきたいと思います。