警察署協議会会議録 名称 大阪府羽曳野警察署協議会 開催日時 令和5年6月13日(火曜日)午後3時30分から午後5時15分までの間 開催場所 大阪府羽曳野警察署 講堂 出席者 委員 阪本会長 藤井副会長 岡田委員 國下委員 山田委員 水谷委員 林委員 田中(寿)委員 松田委員 室谷委員 谷口委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 生活安全課長代理 地域課長代理(一) 地域課長代理(三) 刑事課長代理(犯罪抑止戦略官) 交通課長代理 広聴相談係長 議事概要 1 会長あいさつ 今年度より会長職をさせていただきます。 当協議会が地域の安全安心のために邁進していけるように頑張って参ります。 署長をはじめ署員の皆様、委員の皆様どうぞよろくしくお願いいたします。 この後、質疑応答、各課の説明もございますので、質問があればよろしくお願いいたします。 2 署長あいさつ 本日は、何かとお忙しいところ羽曳野警察署協議会に御出席していただき、誠にありがとうございます。 また、平素より皆様方には警察行政全般にわたり、深い御理解と御協力を賜り、誠にありがとうございます。 本会議に先立ちまして、皆様に大阪府公安委員会からの委嘱状を交付しましたが、この羽曳野警察署協議会が設立して以降、48名の委員の方々に貴重な御意見を賜って参りました。 また、今回新たに委嘱された委員におかれましては、初めての定例会議ということで、戸惑いもあると思われますが、忌憚のない御意見を賜りますようお願いいたします。 さて、最近の犯罪情勢ですが、コロナ禍が収まってきたのと反対に、高齢者を対象とした特殊詐欺や交通死亡事故、少年等による大麻等の薬物乱用事犯等の発生が見られる等、大変厳しい状況です。 今後も羽曳野署は「羽曳野・藤井寺両市民が安心して暮らせる安全なまち」を構築するため、これら事件事故を発生させないよう全力で取り組んで参ります。 そこで、皆様のお言葉を警察行政に活かして参りますので、どうか、活発な御意見を賜りますよう、重ねてお願いいたします。 3 副署長以下、各課長、代理の自己紹介 4 本年度の各課の業務目標・方針の報告 (1) 地域課 特殊詐欺事件と女性・子供に対する犯罪の抑止と検挙 (2) 生活安全課 安全なまち藤井寺市・羽曳野市の実現 (3) 刑事課 特殊詐欺事件と薬物事件の抑止と検挙 (4) 交通課 交通違反の取締りと死亡事故発生の抑止 (5) 留置管理課 基本厳守の徹底と緊張感を保持し事故発生のゼロを目指す (6) 警備課 効果的な災害対策の推進とG7大阪堺貿易大臣会合の開催に際し未然のテロ活動の防止 (7) 会計課 遺失・拾得物の適正な取扱いと無駄をなくし最小の経費で最大の効果をあげることができるよう必要な予算の確保 5 副会長、委員の自己紹介 6 議事 (1) 令和5年の羽曳野警察署管内での交通事故の発生状況について 【委員】 今年の羽曳野警察署管内での交通事故の発生件数について教えてください。 【警察】 令和5年5月31日現在、羽曳野警察署管内における交通事故は、1,673件発生しており、その内人身事故は191件発生しています。 人身事故による負傷者は214人、その内重傷者は24人となっています。 また、死亡事故は2件発生しており、2名の方が亡くなられています。 (2) 最近の高齢者に対する詐欺の現状について 【委員】 最近の高齢者に対する詐欺の実情はどうですか。 【警察】 残念ながら、御高齢の方を対象とした詐欺事件は依然として増加しています。 具体的な手口としては、市役所職員を騙って「医療費の還付金がある」と電話をかけてきて、近くのATMまで誘導し、指定口座へ送金させるというものや、警察官や銀行員を騙って、「あなたは犯人に狙われている」と脅かし、カードを確認すると嘘を言ってキャッシュカードを自宅まで取りに来るものなど、かつてはオレオレ詐欺だけだった詐欺手法も、より巧妙になっています。 また、インターネットを利用した詐欺も急増しています。 架空のショッピングサイトを利用して商品が届かなかったり、偽の銀行やカード会社などを騙ったメールにより、暗証番号などを入力させられ、個人情報が抜き出されてしまうフィッシング詐欺など、さまざまな手口があり、インターネットに不慣れな高齢者の方だけで看破するのは難しくなっています。 (3) 空き巣、車上ねらい、車両盗難の現状について 【委員】 空き巣、車上ねらい、車両盗難の現状はどうですか。 【警察】 本年5月末現在の当署管内で認知した空き巣被害は10件になります。 対象の建物は、戸建てやハイツで、総じて掃き出し窓のガラスを破っています。 被害品は現金、貴金属等様々です。 続いて、車上ねらいですが、認知件数は31件になります。 手口はほぼガラス割りで、被害品は電動工具、ゴルフバッグ、釣具、手荷物等です。 最後に当署管内で認知した自動車盗事件は6件になります。 車種はすべて、レクサスになります。 レクサスの高年式型については、CANインベーダーという車両の配線からシステムに侵入し、解錠、エンジン始動などを可能にする手法が流行っています。 (4) 大阪府下や羽曳野警察署管内における小中高生の大麻事件について 【委員】 中学生や高校生に大麻等が蔓延していると聞いていますが、大阪府下や羽曳野警察署管内の現状と対策をお聞かせください。 【警察】 少年の検挙・補導人員が減少している中、大麻を乱用して検挙される少年が増加傾向にあります。 大阪府下全体における、令和4年の大麻事犯で検挙された少年は172人で、前年と比べると22人増加しており、過去最多、かつ全国最多でした。 成人を含めた総検挙人員に占める少年の割合は約30パーセントとおよそ3人に1人が少年であり高水準となっています。 特に16から18歳が全体(172人)の約6割を占めております。 検挙された少年の供述等から、SNSや知人を通じて大麻を入手して乱用し、さらに大麻の使用を周囲の者に勧めている状況があります。 当署では、令和5年に入ってからの検挙は1件でありますが、大阪府下の現状、若年層を中心としてSNSの有害な情報から大麻に強い好奇心を持つとともに、友人、先輩等、周囲の者の影響を受けやすいところもあり、蔓延する環境は充分にありますので、各種少年事案取扱いの際は、常に少年の大麻所持・使用を念頭に置いて対応しています。 また、大麻をはじめとした少年の薬物事案防止のため管内の小・中学校、高等学校における非行防止教室、学警連絡会等関係機関との各種会合、少年事案取扱い時における少年及び保護者に対し、あらゆる機会をとらえて薬物事犯に関する講話やチラシ配布を実施する等、薬物事犯防止の啓発活動を実施しております。 (5) 羽曳野警察署管内の少年補導の実態について 【委員】 夏休み期間などコンビニで深夜によく若い子が集団でたむろしていますが、こういう若い子に対して補導等はしているのですか。 【警察】 地域課における街頭活動やコンビニ店員からの通報等により、午後10時以降にい集している少年については、「深夜徘徊」で補導しております。 また、午後10時以前であっても、積極的に声掛けをして、タバコを所持していれば補導する等しております。 この補導という活動は、少年係から保護者に対して補導した旨の連絡を行い、今後の必要な監護を依頼しております。 夏に向け、少年の非行事案の増加が予想されますので、補導活動を強化して参ります。