警察署協議会会議録 名称 大阪府枚方警察署協議会 開催日時 令和5年7月4日(火曜日)午後2時00分から午後3時10分までの間 開催場所 大阪府枚方警察署4階講堂 出席者 委員 山口会長 林副会長 北山委員 木田委員 田中委員 初木委員 高橋委員 千葉委員 日垣委員 宮地委員 松吉委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 広聴相談係長 議事概要 1 会長挨拶 皆様、こんにちは。 今、司会の方から第64回の警察協議会とお伺いいたしました。 64回、相当な回数を積み重ねてこられて今があるのだと感じております。 私たち地元住民としましては、この協議会で、警察の方々がどのような活動をされているのかということをよく知ること、またそれらを他の地域の方々にも伝えること、いわゆる「広報」という意味では、私たち委員の役割は大きいのかなと思います。 これを機会に、警察から私たちが学ぶものを体得していきたいなと思っております。 委員の皆様におかれましても、警察の方々と友好関係を保ちながら、今後いろいろな意味でお付き合いをしていただければありがたいと思っております。 本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。 2 署長挨拶 本日は、御多忙なところ、警察協議会に御参加していただきまして誠にありがとうございます。 また、平素より警察業務に対し、深い御理解と御協力を賜っておりますことをこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。 枚方市内の犯罪と交通事故の発生状況につきましては、また後ほど各課長から説明をさせていただきますが、今年の5月に新型コロナウィルスが5類感染症に移行してから、当署管内の刑法犯認知件数は増加しております。 中でも特殊詐欺につきましては、前年と比べまして約200パーセント増加しており、危機的な状況となっております。 また、交通事故につきましては、5月後半から6月にかけて連続して2件の交通死亡事故が発生し、緊急対策を行ったところでございます。 今後もさらなる犯罪の発生が懸念されますが、当署としましては、皆様をはじめ市民の方々の声を真摯に受け止め、そして市民目線で仕事を一つ一つ確実にやり遂げて、「安心・安全なまち枚方」を目指していきたいと考えております。 3 管内の犯罪発生状況等について 【生活安全課長】 令和5年5月末時点での枚方署の全刑法犯認知件数は、前年の同期比でプラス129件の合計523件になり、大阪府下全体と同様に増加傾向となっています。 また、前年同期比での府下全体の増加率で見ると、知能犯がプラス138.5パーセントと激増しており、これは特殊詐欺の増加が主な要因となっております。 当署でも、5月末で49件の特殊詐欺の認知があり、前年同期比でプラス34件、増減率では、プラス226.6パーセントの増加となっています。 これは、大阪府下のプラス66.7パーセントの増加率と比べても、現在枚方市が非常事態の状況にあるといえます。 49件のうち、「還付金詐欺」の件数が21件と一番多く発生しています。 被害額で言えば、49件の発生で、約8,730万円もの被害が出ており、1件あたりに換算しますと被害額が約178万円となります。 これら特殊詐欺の被害者は、アポ電と呼ばれる予兆電話のあった対象者を含めますと、70代から80代の高齢者が圧倒的に多く、平均年齢で76.9歳となっております。 当署では、特殊詐欺防止に向けて様々な取り組みをしております。 ひとつは、交番勤務の警察官が巡回連絡や地域の自治会を通じて取り組んでいる「オリデン作戦」です。 これは、警察や市役所等を名乗る者から電話があったとしても鵜呑みにせず、一旦電話を切って確認しましょうという働きかけになります。 他にも、社会福祉協議会や防犯協会の協力を得て、高齢者の方の御自宅の電話に注意喚起の表示をしてもらい、アポ電がかかってきた際に注意を促す取組みもしています。 4 管内の交通事故発生状況等について 【交通課長】 大阪府の交通死亡事故についてですが、現在危機的状況にあります。 6月末現在の全国の交通事故死者数は残念ながら大阪府がワースト1位です。 大阪府は、昨年、全国で初めてワースト1位という結果となりましたが、今年はさらにそれを上回るペースで発生しております。 枚方市で見ると、交通死亡事故が4件連続発生し、交野市を含めると1か月弱の間で5件、5名の方が連続して亡くなられております。 特に5月、6月は例年の約4倍の方が亡くなっておられる危機的な状況にあります。 また、亡くなられた方の年齢については、70代の方が3人、60代の方が1人と、比較的高齢者の方が多いことから、高齢者の方を死亡事故から守っていくということが対策の1つとなっております。 当署としては、普段の取締りはもちろんのこと、国道一号線の道路情報板に注意喚起の文字を流してドライバーに注意を呼びかけたり、京阪電車枚方市駅の改札やホームの到着表示板にテロップで注意喚起する等、市民の方に少しでも危機感を持っていただこうと活動しておりますが、未だ私たちの力不足でなかなか浸透しておりません。 「このようなやり方がある」「こんなんしたらどうや」という御意見等があれば御教示をよろしくお願いします。 5 議題 (1) 警察署協議会について 【総務課長】 本協議会は、平成13年に「警察改革」の1つとして設置されることとなりました。 協議会の設置趣旨については、主に2点に分けられ、1点目が地域の代表である皆様方からの要望、意見を伺い、その意見等を受け業務に反映させ、または改善すべき点は改善すること、2点目は、警察署の業務運営状況を説明し、皆様方に理解と協力を得ることです。 これらをもって、管内住民の負託に応える警察活動を推進することになりました。 委員の身分については、都道府県公安委員会から委嘱を受けた特別職の地方公務員になります。 当署協議会の会議の進め方としましては、管内の犯罪や交通事故の発生状況に加え、警察業務の推進状況について説明した後、皆様方からいただいた質問事項、その都度何か意見等がございましたら対応させていただくこととしております。 (2) 水都くらわんか花火大会について 【警備課長】 昨年19年ぶりに水都くらわんか花火大会が開催され、本年も開催予定となっておりますので、昨年の雑踏警備の反省を踏まえた警備対策の改善点等について御説明させていただきます。 まず、緊急自動車の緊急交通路の確保について、一部緊急交通路を確保することができませんでした。 また、1.5車線を緊急交通路に当てたため、予想以上に歩行者の通行路が狭くなってしまったことから、本年については、枚方寝屋川消防組合と協議し、改善を図っています。 次に交通規制について、昨年は枚方公園河川敷で正午からイベント等が開催されていたためか、予想以上に人出の出足が早かったため、交通規制開始前に三矢交差付近において、いつ交通事故が起きても不思議ではない危険な状態が見られました。 昨年の経験を踏まえ、交通規制の開始時間を、昨年より1時間早い午後5時頃から開始することとしています。 規制の場所について、通行禁止とする路線は府道京都守口線のかささぎ橋から枚方大橋南詰までの間と170号線のバイパス部分としており、規制中は、見物客の歩行者通路とすることとしています。 通行規制を行うエリアについては、周辺住民の方に主催者からお配りしている通行許可証があれば進入することが可能となっています。 昨年は、多数の見物客が通行禁止エリア内に違法駐車し、駐車苦情が多数寄せられたことから取締りを強化することとしています。 本日御出席の委員をはじめ周辺住民の方には、交通規制により大変御迷惑をおかけしますが、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。 【委員】 花火が終わった後の、コンビニ周辺等の警戒はしないんですか。 昨年は、コンビニ周辺でよく喧嘩等があったので、花火が終わった後の警備体制はどのようになっているのでしょうか。 【警察】 現在のところ、当日勤務の地域警察官を派遣を予定しており、専門部隊は配置していませんが、御指摘の点についても検討して参ります。 6 事前質問に対する回答 【委員】 釈尊寺口付近の横断歩道の信号周期が早いため、子供達があわてて渡っている交差点があるので、もう少し歩行者用信号の周期を長くしてもらえないでしょうか。 【交通課長】 御意見をいただいた場所については、枚方交野寝屋川線、通称ニコパチ通りと呼ばれる道路上にある釈尊寺口交差点になります。 ここは通学路となっており、茄子作方面から通われている児童さんが通る大きなT字型の交差点で、大体10メートルくらいの長さの横断歩道があります。 まず、信号機の簡単な説明をさせていただきます。 信号機は、「単独式」と「系統式」の二つに分類されます。 単独式とは、1つの交差点だけで動く信号と捉えてもらえればいいと思います。 1つの交差点であらかじめ「赤色何秒」「青色何秒」等と決めらた秒数に従って色を切り替える方式、もしくは渋滞状況等をセンサーで感知して色を切り替える方式が単独式です。 これに対して、複数の交差点や一定の広いエリアに渡って、設定されたプログラムや大阪府警察本部の管制センターのコンピューターで調整して、適切な切替えを行う方式が系統式になります。 御質問いただいた釈尊寺口交差点につきましては、系統式の信号機となっております。 現地を調査した際、シニアカーを押した高齢女性が非常にゆっくり渡っておられていましたが、十分に渡れる時間は確保されていました。 時間帯によって歩行者の青色信号の秒数が替わり、普段の時間でしたら25秒、児童さんが通学される朝夕のラッシュ時については15秒になっています。 いろいろ検討をさせていただきましたが、当該交差点につきましては、現状のままと判断しました。 ただ、交通の状況というのはすぐに変化します。 今回このような御意見をいただきましたので、交差点や児童がよく通られる通学路、保育園や幼稚園の周囲の道路等につきましては、常々状況を確認して参ります。