警察署協議会会議録 名称 大阪府茨木警察署協議会 開催日時 令和5年6月16日(金曜日)午後2時30分から午後3時30分までの間 開催場所 大阪府茨木警察署4階 講堂 出席者 委員 岸田会長 北村委員 石黒委員 阪本委員 横畠委員 藤井委員 平井委員 西村委員 中島委員 青木委員 鯖江委員 玉井委員 泉委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 犯罪抑止戦略官 議事概要 1 会長あいさつ 本日は、公私とも御多忙のところ本年2回目となります茨木警察署協議会に御出席いただきまして誠にありがとうございます。 今回から協議会会長を勤めさせていただきますことになりました。 どうぞよろしくお願いいたします。 今回から新しいメンバーを迎え、新たな体制で進めて参りたいと思います。 我々、茨木警察署協議会では、茨木警察署が管轄される区域の住人や勤務されている方の中から、地域の安全等に幅広く意見出来る方が選ばれ、協議会で意見された内容を警察業務に生かすことで市民の安全安心につなげていこうという目的から設置されたものと理解しております。 本日、皆さま方からの御意見を賜り、茨木署警察署協議会として警察に提言し、また警察からの諮問要望にも協力していきたいと考えております。 先般、新聞報道によりますと大阪での複合型リーゾート施設、所謂、大阪IRが国の認定を受け、今後、益々、大阪の治安維持について警察活動の必要性が問われる状況にあります。 茨木市において、私たち市民が大きな不安を抱くような重大な事件事故等がないのは、署長の下、署員の皆様が治安維持に向けて積極的に取り組んでいただいているからだと、心から感謝申し上げます。 世間では、特殊詐欺のグループが海外で検挙されております。 茨木市においても特殊詐欺の発生が多数あり、茨木警察署では市役所や市内のボランティア等の連携による官民一体となった防止活動に取り組まれています。 茨木市役所では、6月5日に特殊詐欺多発警報が発令され、警戒隊の出発式等が執り行われ、大きく報道されたところです。 市内の銀行ATM機付近での警戒やパトカー等の巡回等、積極的な取組みがなされておりますが、警察のみでは対応しきれない状況とも聞いております。 安心安全な市民生活を維持するためには、我々、協議会委員も努力を惜しまず、市民と警察との橋渡し役として、その勤めを果たしていきたいと思っております。 2 署長あいさつ 委員の皆様には、日頃より警察業務への深い御理解と御協力いただいております。 皆様には、地域の代表として貴重な御意見をいただき、警察業務の運営についての様々な御指導をいただき、誠にありがとうございます。 コロナも段々と落ち着いてきましたが、それに伴い犯罪の発生も徐々に増えてきております。 当署では、特に特殊詐欺が多発しており、中でも還付金を装った詐欺が約半数を占めております。 当署管内では、本年は5月末でほぼ60件の被害が確認され、既に昨年の51件を超えております。 被害額も昨年は約8400万円でありましたが、今年は既に5000万円を超えております。 この様な危機的状態であることから、6月5日から7月末まで茨木市特殊詐欺多発警報が発令され、警察としても、官民遺体となった警戒を実施しております。 また、交通事故についても、大阪は昨年、全国ワースト1位となり危機的状況にありますが、今年は昨年を更に上回る状況です。 残念ながら、茨木警察署管内でも1名の若い命が失われる事故が発生しており、当署としても交通事後防止の強化を実施しております。 本日は、皆様からの忌憚のない御意見や御要望をお聞きし、しっかりと今後の業務に反映していきたいと思います。  3 業務概要等説明 (1) 犯罪抑止戦略官 ・ 令和5年4月末における管内の刑法犯認知状況等 ・ 特殊詐欺の発生状況、手口、抑止対策 (2) 交通課 ・ 令和5年4月末における管内等の交通事故発生状況 ・ 交通事故抑止対策、高齢者に対する啓発活動等 4 議事 (1) 【委員】 少年を非行に走らせないことが重要と考えますが、最近、ニュース等でも報道されている闇バイトについて、その対策はどのようなものをされていますか。 【警察】 報道等でご存じかと思いますが、所謂、闇バイトと称される強盗事件等が全国各地で発生しています。 資料によりますと、これまで少なくとも14都道府県で50数件の発生が全国の警察で把握されています。 これらの事件では、SNSを使用し「高額バイト」「即日即金」等の文言を用いて実行犯を募集したりして犯行グループを募っています。 また特殊詐欺事件でも主犯格は海外に拠点を設ける等、犯行の手口をより一層巧妙化させています。 府警では、「受け子」や「出し子」を検挙して突き上げ捜査を徹底しており、検挙したものの中には少年も含まれます。 他にも、サイバーパトロール等を通じて把握した情報を端緒とする捜査を推進し、こうした情報が確実に削除されるよう、インターネット運営会社に対する働き掛けを行っているほか、SNSの返信機能を活用して、仲間を募る投稿をした者等へ個別警告も行っています。 また、管内の小中学校及び高等学校における児童生徒の非行防止教室開催時には、地域の非行情勢やその要因だけでなく、「闇バイト」等の犯罪行為への加担防止を含めたものを実施しており、今後も引き続き機会を捉えて行っていきます。 (2) 【委員】 特殊詐欺では、65歳以上の方が被害に遭われていると聞きましたが、その中に認知症の方は何割ほどいるのでしょうか。 【警察】 特殊詐欺の被害者の中で認知症の方の割合は、はっきり分かりませんが、還付金詐欺等ATM機へ誘導をされる犯罪である為、犯人の話がある程度理解出来る方が被害に遭われていますが、判断能力という点では、若い方に比べて低下されている方もおられます。 被害に遭われている方は、基本的に現金の管理を御自身でされている方ですので、認知症の方は被害に遭いにくい犯罪になります。 (3) 【委員】 自転車乗車時にはヘルメットを着用するようになりましたが、それにより事故が防止等されているのでしょうか。 【警察】 今年の4月から改正道路交通法が施行され、ヘルメットの着用が努力義務化されました。 自転車の事故で亡くなられた6割以上の方が、頭部を損傷して亡くなられています。 それらの事故で、もしヘルメットを着用していれば、亡くなられる方が半分以下に減るというデータもあり、ヘルメット着用について努力義務とすることとなりました。 (4) 【委員】 自転車利用者のヘルメット着用が義務化されて数ヶ月たちますが、この間の事故件数等は把握されているのでしょうか。 【警察】 警察をはじめ、官公庁等と共にヘルメットの着用について広報しているところであります。 まだ、施行後2ヶ月ほどですので、統計等は出ておりませんが、徐々にヘルメットの着用が市民に浸透することにより、重大事故の防止がなされるものと期待しております。 (5) 【委員】 自転車用ヘルメットの着用について、まだ中高生が着用している様子は見られませんが、学校等への働きかけはされているのでしょうか。 【警察】 確かに、まだ中学生や高校生のヘルメット着用は少ない状況にあります。 学校側には自転車乗車時のヘルメット着用について指導をお願いし、警察からも交通安全講習等を学校で開催しております。 この様な広報活動を地道に実施し、ヘルメット着用率を上げていくように努めて参ります。 (6) 【委員】 各交番には、出入口に「只今、パトロール中です。御用の方は交番内の電話でご連絡下さい」というプレートがかけられていることがあります。 このプレートがかかっている時でも、警察官が交番の奥で勤務されている時もある様子ですが、このプレートをかける基準はあるのでしょうか。 【警察】 現在、空き交番をなくすために、退職した職員が、相談員として日中に勤務するようにしております。 交番勤務員については、事案処理の合間に交番に立ち寄る場合等、勤務の状況により、交番内にいる場合でも、御指摘のプレートを掲示している場合があります。 (7) 【委員】 拾得物についてですが、大学生が駅の構内で拾得された物を返還された際、駅の職員から「お礼は不要だが、連絡は欲しい」と言われたとのことで、駅職員に言われたとおり、拾得者に連絡したところ「現金でお礼が欲しい」と言われたそうです。 拾得者が遺失者と直接交渉をして、お金を請求することもあるので、注意喚起等はできないでしょうか。 【警察】 拾得物の届出に関しては、駅構内等の占有者がある場所では、占有者への届出をすることとなっています。 届出の際に、報労金等の権利関係の有無についても聞くことは、法で定められております。 拾得物を届出された方は、善良な方がほとんどですので、お礼の連絡等については、拾得者から要望があれば、遺失者から連絡していただくようにしております。 5 会長からの講評 皆様、活発な御意見をいただきありがとうございました。 最近、特殊詐欺等に加担する闇バイトについて、私も気になっておりましたが、本日、警察から説明があり、今後も取組みを強化していただきたいと思っております。 私ども協議会委員も本日得た情報を持ち帰り、地域の市民に情報共有し、犯罪の発生と防ぐことに尽力することが大切だと思っております。 本日は、委員の皆様、警察幹部の皆様、本日は長時間の会議となりましたが、お忙しい中、本当にありがとうございました。