警察署協議会会議録 名称 大阪府河内長野警察署協議会 開催日時 令和5年10月25日(水曜日)午前10時25分から午前11時25分までの間 開催場所 大阪府河内長野警察署剣道場(講堂)及び柔道場 出席者 委員 岩本会長 徳竹副会長 木下委員 中西委員 尾ノ上委員 横山委員 高比良委員 牧主委員 警察 署長 副署長 総務課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 交通課長代理 広聴相談係長 議事概要 1 会長あいさつ 本日は、大変お忙しいところ河内長野署協議会に御出席していただき誠にありがとうございます。 9月には秋の全国交通安全運動、10月にはこの地域で大きなイベントであります地車祭が滞りなく終わり、今のところトラブルも無かったと聞いています。 今年もあと2か月余り、年末も迫ってきました。 また、これから行楽シーズンともなり警察署の皆様には御気苦労の多い時期だと思いますがよろしくお願いします。 会議後、剣道特練員の訓練風景を見せていただくということで楽しみにしています。 私も小学生の頃に警察道場に通っていましたので懐かしく思っていますし、特練員の皆様の勇姿を楽しみにしています。 簡単ですが挨拶とさせていただきます。 2 署長あいさつ 本年2回目の定例会議ということで、お忙しいところ御出席いただきまして、また、警察行政に御理解いただきありがとうございます。 先ほど、会長からもありましたが11月に剣道大会があります。 強い警察でないと市民方を守れませんので頑張っています。 委員の皆様には、今日も忌憚ない意見をいただければ、今後の警察運営に反映していきたいと思いますのでよろしくお願いします。 3 管内の刑法犯認知状況及び交通事故発生状況等について 【総務課長】 はじめに、当署管内における刑法犯認知状況について説明します。 本年9月末現在、刑法犯認知件数は、271件となっており、昨年より46件増加という状況にあります。 大阪府警察として特に重点的に対策を講じている犯罪のうち、当署では、特殊詐欺を除いて、相対的に減少している状況にあります。 認知件数として増加しているのは、特殊詐欺のほか、自転車盗や万引きといった窃盗犯罪であり、これらを抑止するために各種取組みを行っているところです。 次に、増加している特殊詐欺について詳しく説明します。 9月末現在の認知件数は14件で、昨年と比較して4件の増加となっています。 手口で見ると、サポート詐欺を含む架空料金請求詐欺が9件と全体の64パーセントを占め、この手口は府下的にも大幅に増加している状況にあります。 一方、還付金詐欺については、発生2件と昨年と比較して5件減少しており、一応に抑止施策が効いているものと認められます。 とは言え、アポ電の件数を見ていただくと、件数は減少しているものの、依然として多くが還付金詐欺の電話であり、継続して注意していかなければなりません。 次にアポ電のみの認知を含む、還付金詐欺と架空料金請求詐欺の月別発生状況について説明します。 還付金詐欺は91件の認知があり、架空料金請求詐欺の認知は15件です。 還付金詐欺は年明けから4月まで多く発生していましたが5月以降は大幅に減少し、7月以降は、架空料金請求詐欺が還付金詐欺を上回る件数で発生しています。 しかし、還付金詐欺のアポ電は依然としてかかってきていますので、注意が必要です。 次に、アポ電のみの認知を含む被害者等の年齢層について説明します。 年齢別では、40歳代が約1パーセント、50歳代が約3パーセント、60歳代が約17パーセントで、70歳代は約50パーセントと全体の半分を占め、70歳以上でみますと約79パーセントと全体の8割近く、60歳以上では実に全体の約96パーセントを占めています。 当署としましては、今後も高齢者対策を進めるとともに、無人ATMの警戒やコンビニ店に対する防犯指導を強化し、特殊詐欺の被害防止に努めていきます。 次に、当署が独自に行っている特殊詐欺被害防止対策を御紹介します。 当署では、特殊詐欺が発生したりアポ電を認知するたびに、手口に応じた警戒を実施したり防犯チラシを配布する等して、被害防止に取り組んでいます。 また、管内の事業所や行政機関等と連携・協力し、さまざまな被害防止対策を行っており、先日テレビニュースでも当署の取組みが放映されました。 次に、交通事故の発生状況について説明します。 まずは、大阪府下の発生状況です。 本年9月末現在、件数、死者、負傷者ともに昨年に比べて増加しています。 交通事故の発生時間帯は、通勤・通学時間帯に最も多く発生しています。 当署管内においても、本年9月末現在、件数、死者、負傷者のいずれもが増加しています。 また、交通事故発生時間帯は、午後から夕方にかけてが最も多く、続いて午前から昼にかけての時間帯での発生が多くなっています。 当署管内で発生した交通事故の年齢別、状態別の特徴につきましては、約53.2パーセントが高齢者が絡む事故となっており、また、二輪車が絡む事故が約29パーセント、歩行者の事故が約17.7パーセントとなっています。 当署管内での事故が昼間帯に多いのは、高齢者が比較的多く動く時間帯であることが要因であると考えられ、特殊詐欺被害防止と同様に、交通事故防止対策においても、高齢者対策が必要となっています。 大阪は、昔から車だけでなく歩行速度でも全国で1、2を争う「いらち大国」と言われています。 「いらちな運転」は、交通事故を誘発するだけでなく、交通トラブルの原因にもなります。 気持ちと時間にゆとりを持ち、交通安全に御協力をお願いします。 4 質疑応答 (1) 高齢者に対する免許証返納促進の施策について 【委員】 高齢者の運転免許返納の促進についてどのような施策をとられているのでしょうか。 市内の商店から「返納したら、こんなお店で特典ありますよ」といった御案内をいただくことがあるのですが、御高齢の方やその家族の方にもっと目に留まるようなSNS発信だとか、市等と協力していただいたり、市商連や商工会といった民間とコラボしたりして、返納による特典をよりお得感があるような感じで推進されてはどうでしょうか。 【交通課長】 委員がおっしゃったように民間とコラボして、一人でも多くの高齢者の方に免許証の返納を呼び掛ける活動が求められています。 免許証の更新をされる御高齢者の方で、実際に返納を検討している方も多々おられますが、地域柄、この河内長野市では自動車が無いと不便ということもあり、土壇場で「車をまだ運転したい」と言って返納しない方もおられます。 今後、行政や地元団体との協力を検討する方針でやっていこうと思いますので、今後ともよきアドバイスがあれば聞かせていただければと思います。 (2) 道路設置の注意喚起の看板について 【委員】 西代町交差点に南行き一方通行道路があります。 そこは、一方通行道路を北に逆走する自転車と自動車の事故が多いです。 そこで、余りにも事故が多いので、私が河内長野市に「注意喚起の看板を付けてはどうか」と提案したのですが、すぐには実現してもらえないことが分かったのです。 その後も事故はありますし、市役所と警察で管轄は違うと思いますが、必要な箇所には速やかに注意喚起の看板が立てられるよう、もう少しスムーズにいけるシステムを作って欲しいです。 【交通課長】 御指摘の一方通行道路で事故が多いのは承知しています。 これまでも、注意喚起の看板については、町会や市役所、各行政機関と調整して予算を出していただき、何度か設置もしてもらっていますので、今後も意見を聞かせていただき、反映させていければと思います。 (3) 特殊詐欺被害防止に係る呼び掛け音声器の改良について 【委員】 郵便局のATMに設置した呼び掛け音声器では、音声に市長や子供さん等4種類の声で注意喚起を流していますが、ATMコーナーの中では、一部の音声が籠もってしまい何を言っているか分からない状態にあります。 そこで、啓発を呼び掛ける音声を流す際は、聞き取りやすい様に検討してもらえないでしょうか。 【生活安全課長】 御指摘の問題は承知しています。 再録音の協力依頼等を含め、今後の課題として検討したいと思います。 (注意)当サイトでは、テキストに機種依存文字を使用しておりませんので、一部表記が異なることがあります。