警察署協議会会議録 名称 大阪府八尾警察署協議会 開催日時 令和5年7月7日(金曜日)午前10時00分から午前11時10分までの間 開催場所 大阪府八尾警察署 講堂 出席者 委員 渡邊会長 西田副会長 伊藤副会長 新居委員 清水委員 笠井委員 當内委員 田中委員 首藤委員 西村委員 中西委員 相馬委員 村田委員 警察 署長 副署長 総務課長 留置管理課長 会計課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 犯罪抑止戦略官(刑事課長代理) 広聴相談係長 議事概要 1 会長挨拶 本日は暑い中、八尾警察署協議会にお越しいただきまして、ありがとうございます。 新型コロナウィルス感染症もまだ収束したとはいえませんが、5類感染症に移行となり、ウィズコロナの日常となりました。 コロナ禍では、当協議会も開催できない状態が続いておりましたが、通常運転となって参りました。 当協議会は、市民の目線で警察に対し意見やお願いをする位置づけにありますが、八尾警察署の良き理解者、支援者でもありますので、警察署と協議会委員が協力してやっていきましょう。 2 署長挨拶 本日は、お忙しい中、八尾警察署協議会に御出席していただきまして誠にありがとうございます。 本年1月13日に発生した、当署署員が、盗難車両に乗っていた被疑者にけん銃を発砲して逮捕した事案につきましては、本件被疑者が死亡したこともあり発生当初は大きく報道され、皆様方には多大なる御心配をおかけしましたが、けん銃の使用につきましては、部内調査の結果、適正・妥当であったと判断されております。 引き続き、適正な職務執行を心掛け、力強い警察活動を通じて、管内の安心安全を維持して参りたいと考えておりますので、今後とも我々の警察活動に対する御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。 3 地域警察活動について 【地域課長】 当署の管内には、18の交番があります。 地域課の警察官は、これらの交番等を拠点として、全ての警察事象に即応する体制をとっています。 また「空き交番対策」として、退職後の警察官を警察専門嘱託員として採用し、交番相談員として配置しています。 昨年一年間で、当署地域課が受理した110番と当署への申告を合わせた通報件数は 約3万7千件でした。 現在、八尾警察署として重点的に取り組んでいることは、当署管内で多発している特殊詐欺の抑止・検挙活動です。 地域課としましても、被害者宅にキャッシュカード等を受け取りにくる「受け子」の検挙活動や「交番だより」等を活用した犯罪に遭わないための啓発活動を実施し、1人でも不幸な被害者を減らせるよう、課員一丸となって取り組んでいます。 4 提言・質疑等 【委員】 安心、安全なまちづくりを進めていくために、地域との連携の考え方を教えていただきたい。 例えば、八尾防犯協議会は、八尾市役所の中にあり、警察署の中にある訳ではないので情報がなかなか伝わってこないのではないでしょうか。 【生活安全課長】 安心、安全なまちづくりを実現するためには、警察のみの力で達成することはできません。 八尾市のみならず、全国の地域住民の間でも、警察の取締りだけに頼るのではなく、自らの手で自らの町の安心、安全を確保し、自主防犯意識を高めようという意識が高まってきています。 警察として、こうした地域住民の自主的な取組みを支援するとともに、さらに機運を高めていくために、地域住民、自治体等の関係機関、団体等と連携して、特殊詐欺、性犯罪等の抑止に向けた諸対策、交通事故抑止に向けた各種施策等を効果的に実施することにより、社会全体で事件や事故のない、安心、安全なまちづくりを推進し、良好な治安を確保していくことが重要であると考えています。 【委員】 安まちアプリに住民は、危機感を持っていません。 もっとしっかりPRした方が良いのではないでしょうか。 もし、例えばポスターが必要であるならば、警察からデータをいただければ、こちらで制作するので活用していただきたい。 【生活安全課長】 地域住民の自らの手で自らの町の安心、安全を確保するという防犯意識が非常に重要ですので、今後とも協力をお願いしたい。 【委員】 保育園等は、未就学の子ども達と女性の職員が多く社会的に弱者の組織です。 令和元年に、八尾警察署から「地域ぐるみの治安対策」という連携の組織図のような資料をいただきました。 現状として地域ぐるみの治安対策が、どういう風に成り立っているのかを教えてください。 【生活安全課長】 これまでも、八尾安全・安心ネットワーク協議会、八尾防犯協議会、八尾事業所防犯協会等の関係機関・団体の方と定期的に情報交換、意見交換を行い、協力して治安維持のための活動を実施しており、多発している特殊詐欺の被害防止に向けたキャンペーン、防犯教室の開催、防犯機器の配布、登下校時の子どもの見守り活動等も実施しています。 地域住民に対しては、犯罪発生状況、防犯情報等を様々な手段や媒体を活用してタイムリーに提供するようにしています。 【委員】 知人から、還付金詐欺の電話がかかってきた話を聞きました。 知人は、詐欺だと気付いたので電話を切り、警察に電話をすると、すぐに警察官が2人自宅に来て、いろいろと話を聞いていったそうです。 八尾市内での特殊詐欺の発生状況について教えてください。 【刑事課長】 特殊詐欺の現状について説明しますと、大阪府下全体の特殊詐欺は、昨年1年間では約2千件の発生を認知し、被害総額は約31億8千万円に上りました。 また、当署管内では、昨年1年間で合計72件の発生を認知し、被害総額は約1億8千万円で、認知件数、被害額共に一昨年から大きく増加しており、本年は、本日までに75件の発生を認知し、被害総額は1億円を超えています。 一番多い手口が還付金詐欺で、次に多いのがキャッシュカード詐欺盗です。 現在当署では、特殊詐欺対策プロジェクトチームを作り、管内の御家庭を訪問しながら防犯指導を行ったり、銀行ATMに対する警戒を実施しています。 委員の方々も、是非、御近所の方とお話をされる際には、「ATMで還付金を受け取る手続きはない」等、特殊詐欺について話題にしていただければと思います。 【委員】 最近、信号のない交差点でも徐行や停止をしないといったロードバイクのマナーの悪さが目につくのですが、ロードバイクと歩行者や自動車が事故を起こさず上手く共存していくには、どういうところを気を付ければ良いでしょうか。 【交通課長】 八尾市に限らず、大阪府下でもマナーの悪い自転車は、後を絶たない状況であるので、警察も小学校や中学校等に赴いて自転車の乗り方や交通ルールについての安全教育を実施したり、他にもスーパーとか駅前等で街頭キャンペーンを実施したりしています。 特に人通りの多い、近鉄八尾駅周辺を重点地域に、また国道25号線を重点路線に指定して、取締りを強化しているところです。 【委員】 小学生、中学生は、そのような啓発活動が有効だと思うのですが、20代から40代の通勤に自転車を使っている人に対するマナーアップについても、積極的な対応をよろしくお願いします。 【委員】 今朝のニュースで、電動キックボードのルールが変わり、早速大阪市内で飲酒運転を伴う事故があったと報道されていました。 八尾市内での電動キックボードの走行は、どのような状況なのでしょうか。 【交通課長】 御指摘のとおり、昨日、大阪市西区において電動キックボードの規制緩和後、大阪府下で初となる電動キックボードによる交通事故が発生しました。 八尾市内で電動キックボードを見ることは、今はまだ少ないですが、今後増えていくものと考えています。 電動キックボードに関しては、色々なルールや区分がありますが、全ての利用者が安全かつルールを遵守して公道を走行することができるよう、自転車と同様に、各種啓発活動と交通取締りを強化していきたいと考えています。 【委員】 歩道上を自転車が通行できるのか、ダメなのか、規制が分かりづらいところが多々あるので、マナーの悪い自転車の利用者がいても注意をしづらい。 規制を誰でもわかるような分かりやすいものにすれば、自転車の事故も減るのではないかと思います。 【交通課長】 規制は、道路標識や道路標示がありますが、場所を確認してから検討させていただきたいと思います。 【委員】 車に法人名や電話番号を記載していると標的にされやすいのか、当たり屋に遭遇しやすいと考えていますが、ドライブレコーダーを設置していれば対応の助けになると思います。 【交通課長】 事故が発生すれば、現場で示談に応じることなく、直ちに警察に届けてください。 警察で、不審な事故の届け出を受理すれば、双方からじっくりと話を聞いた上で、ドライブレコーダーを確認し、客観的証拠に基づいて総合的に判断して捜査を進めます。 ちなみに昨年、当署でも当たり屋の犯人を検挙しています。 ドライブレコーダーは、重要な証拠の1つになるので、事故の前後の映像を必ず保存しておいてください。