警察署協議会会議録 名称 大阪府南堺警察署協議会 開催日時 令和5年11月21日(火曜日)午後2時00分から午後3時30分までの間 開催場所 大阪府南堺警察署4階講堂及び中庭駐車場 出席者 委員 嶋田会長、高橋副会長、森委員、篠崎委員、中辻委員 黒肥地委員 警察 署長、副署長、地域課長、総務課長、会計課長、生活安全課長、刑事課長、交通課長、警備課長、犯罪抑止戦略官 生活安全課長代理、広聴相談係長 議事概要 1会長あいさつ 日々、我々の生活の安全を見守っていただき、ありがとうございます。 協議会では、みなさまの日々のご活躍を見せていただくことで、勉強させていただいております。 協議会では、忌憚ない意見交換が出来れば幸いだと思っております。 2署長あいさつ 本日は、お忙しいところ協議会に参加していただいてありがとうございます。 当署管内の治安情勢につきましては、新聞をにぎわせるような事件事故等はなく、平穏に推移していると考えております。 治安は警察だけが頑張っても、この水準を高めることは出来ません。 警察、役所、住民の方の協力があって治安を高めることが出来ると考えていますので、よろしくおねがいします。 3議事 (1)認知症関連対策要領について 【委員】 泉北ニュータウンは、特に高齢化率が高くなり、認知症の方も増加の一途をたどるところです。 そこで、認知症関連で対応された件数や内容をご教示ください。 また、認知症の疑いを持つような人に、町で遭遇することがありますが、警察に通報するかどうか迷うことがあるので通報すべきかどうかの基準・目安といったようなことを教えてください。 【生活安全課長】 本年10月末の保護件数は294件で、うち認知高齢者は157件と全体の約53パーセントを占めております。 なお、高齢者夫婦のDVは17件、高齢者虐待は29件となっております。 認知症による高齢者の迷い人や保護等の取扱いが多いことからも、認知症疑いのある高齢者が迷っているのではないかと思われましたら、警察に通報していただきましたら、現場に警察官を臨場させ、保護の必要性があれば保護のうえ、家族等に引渡しますので、よろしくお願いします。 【委員】 娘が、たまたま散歩している時に、縁石に座っているお年寄りがいて声を掛けても、「一人でおるんや」と言われて炎天下で、本人は「ほっといてくれ」という言い方をしましたが、結局は警察の方に連絡をして保護されたと聞いています。 本当に通報していいものかどうかという迷いもあったのですが、通報してよいという解釈でよろしいですか。 【生活安全課長】 はい、よろしくお願いいたします。 (2) 自転車用ヘルメットの助成金関連について 【委員】 自転車用ヘルメットの着用率が低い為、兵庫県では、65歳以上と18歳以下の者がヘルメットを購入した際に、補助金(4,000円上限)が出ると聞きました。 堺市、大阪府では、そのような助成を考えられているのでしょうか。 【交通課長】 堺市では幼児に対するヘルメットの交付を行っています。 具体的には、三歳児健診終了時に保険センターの出口で幼児用のヘルメットを交付しています。 堺市では、先だって平成26年から条例により自転車用ヘルメットの着用を努力義務としましたが、ヘルメット普及のための助成事業をもっと拡大してほしいところです。 大阪府としての助成事業はなく、各市町で個別に助成金制度を設けています。 東大阪市や松原市では、65歳以上の方に二千円を上限に購入額の半額を助成、忠岡町や泉大津市では、小学6年生以下の子供には二千円を上限に65歳以上の方には、三千円を上限にそれぞれ購入額の半額を助成しています。 大阪府全体で交通事故によって亡くなった方が、現時点128人で全国ワーストワンとなっています。一時期は抑え込んでいましたが、11月に入ってからすでに11人の方が亡くなり、現在大阪府知事による交通死亡事故多発警報が発令中です。 交通死亡事故の約6割が交差点付近で発生している、高齢者の死者が、昨年と比べて19人増加しているといった特徴がありますので、交差点付近での警戒等街頭活動を強化するとともに高齢者の事故防止に向けた広報啓発活動を重点的に行っていますので、周りの方にお伝え願えたらありがたいと思います。 南堺署管内の人身交通事故の発生状況については、10月末までの件数が238件、昨年比マイナス2件、負傷者数は290人で昨年比プラス7人となっており、ほぼ横ばい状態で、負傷者の約4割を高齢者が占めています。残念ながら前回の協議会後、2件の死亡事故の発生がありました。 自転車利用者に対する取り締まり等の状況については、自転車の取締り等に関しては、普段の街頭活動に加えて体制を整え取締りを実施しています。 また堺市と合同による自転車指導を月に2回実施しています。 (3)車両内における乳幼児の置き去り関連について 【委員】 車やバスに置き去りにされ、乳幼児が亡くなる事件が続いています。 警察の方では何か啓発活動や注意喚起を行いますか。 【生活安全課長】 児童虐待防止について少し説明させていただきますと、平成16年から令和4年度までは、厚生労働省が主体となって、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、児童虐待防止のための広報・啓発活動など様々な取組みを集中的に実施していました。 しかし、今年度からは、こども家庭庁が主体となり「秋のこどもまんなか月間」を定め、こども・子育てにやさしい社会づくりのための取組を行っており、その取組には「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」という児童虐待防止のための取組があります。 警察としては ・こども家庭庁が作成したポスターを警察署、交番等の施設への掲示 ・児童相談所等から協力依頼を受けた場合の連携した広報啓発活動 ・児童虐待防止を推進することを目的とした連絡会や研修会への参加等の取組を行っています。 車内放置事案の全てが児童虐待事案と言う訳ではなく、重大な過失による不幸な事故もあるところ、児童の尊い命を守るため、同種事案の未然防止と児童の安全確保に向けた取組みとして ・パチンコ店や商業施設等に対して、駐車場の巡回の励行や店内放送による注意喚起の要請などの管理者対策 ・各種警察活動等を通じた啓発活動 ・各関係機関との情報共有 等を行っております。 皆様方におきましても、車内に幼児が放置されているのではないかと疑わしい光景を目にされましたら、躊躇せずに警察に通報していただきたいと思います。 4全国地域安全運動及びランニングパトロールについて 最後に、府民の防犯意識を醸成し、自主防犯行動の促進を図るとともに、堺市南区民が安心して暮らせる「安全なまち堺市南区」を確立するため、関係機関等と緊密に連携し挙署一体となって、集中的かつ効果的な取組を図ることを目的として、10月11日から20日までの10日間、全国地域安全運動が行われました。 10月11日には、全国地域安全運動のオープニングセレモニーとして「ランニングパトロールin南堺2023」を、南区役所正面出入口前広場において開催いたしました。 同セレモニーには、南堺警察署長をはじめとする南堺警察署員の他、南区長をはじめとする南区役所職員や南堺警察署管内のコンビニ防犯協議会、南堺防犯協議会、更には大阪府警が推進している「ながら見守り〜安まち活動」というジョギングやウォーキング等をしながら安心で安全なまちづくりをする、ボランティア団体「パトランSEMBOKU」の方々等、総勢約60名が集結いたしました。 開催式後には、地元の手作りパン製造販売店の協力のもと「特殊詐欺防止メロンパン」を、区役所職員と共に高齢者区民に配布し、防犯意識の向上を図ると共に、ボランティア団体「パトランSEMBOKU」のご協力をいただき、子どもや女性、高齢者等に対する声掛けを行い、「ながら見守り活動」を行いました。 【委員】 保護者のうっかりで事件となってしまうので、チラシでもあれば、職場の保護者等に配らせてもらいます。 【生活安全課長】 地域警察官の方にもチラシを配り、各種警察活動を通じて啓発活動につとめています。本部と調整の上、ご回答させていただきます。 5鑑識係員による指紋採取要領の紹介 6大型車両の特性に関する安全教育実施 巻き込み防止、死角の理解に関する実演