警察署協議会会議録 名称 大阪府寝屋川警察署協議会 開催日時 令和5年10月19日(木曜日)午後2時00分から午後3時00分までの間 開催場所 大阪府寝屋川警察署 第1会議室 出席者 委員 堀田会長 出橋副会長 山羽委員 中司委員 泉委員 沢井委員 前田委員 秋元委員 田嶋委員 藤岡委員 警察 署長 副署長 総務課長 生活安全課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 広聴相談係長 議事概要 1会長挨拶 寝屋川市内の各地区で秋祭り等のイベントが開催されており年末にかけて人の動きも活発になりますが、これにともない寝屋川署管内の交通事故や犯罪の発生が懸念されるところです。 本日は、委員の皆様から忌憚のない意見をいただきながら署長や幹部の皆様と「安全なまち寝屋川」の確立に向けた意見交換を行いたいと思います。 また、基地局の見学も用意していただいておりますので、最後までよろしくお願いいたします。 2署長挨拶 本日は、寝屋川警察署の業務推進状況や、事前に皆様からいただきました御意見に対する説明を各課長からいたします。 また、来年に向けて進めている「交番の最適化」について地域課長から説明いたします。 それに伴いましてパトロールの仕組みについて、交番やパトカーの運用を指揮している地域課の基地局を実際に委員の皆様方に見ていただきます。 3業務運営状況等の説明 (1)生活安全課    ア 生活安全課の業務の取り組み状況について イ 特殊詐欺被害防止について (2)地域課 ア 交番の最適化について(末広町交番) イ パトロールのしくみについて ウ 交番勤務員とパトカーのGPSによる位置の把握について (3)刑事 ア 刑法犯の発生状況と検挙状況について イ 特殊詐欺の発生状況と検挙等の対策状況について (4)交通 ア 管内の交通事故の発生状況について イ 管内の交通事故の特徴について ウ 交差点と幹線道路に重点をおいた対策について エ 通学路における登下校警戒の強化について オ 自転車のヘルメット着用義務化に伴う着用促進について (5)警備 ア G7大阪・堺貿易大臣会合に向けた諸対策について イ 警戒警備について ウ テロ等違法行為の未然防止について 4 議事 (1)最近の特殊詐欺の手口について 【委員】 最近の特殊詐欺の手口について教えてください。 【警察】 特殊詐欺は、10類型に分類されますが、当署管内で最も多く発生しているのが「還付金詐欺」で、全体の約半数を占めます。 還付金詐欺とは、市役所職員等を騙り医療費の還付金名目で、被害者をATMに誘導し、機械の操作手順を指示して振り込み送金させる手口です。 次に多いのが「架空料金請求詐欺」で、全体の約4分の1を占めます。 メール等で、有料サイトの未払い料金がある等と、架空の事実を申し向けて、電子マネーや現金を騙し取ります。 また、老人ホーム入居権の名義貸しトラブルに絡んで高額な被害が発生する手口があり、これも「架空料金請求詐欺」に分類されます。 「老人ホームの入居権が当選した」「必要ないのなら他の人に譲ってあげて欲しい」「ただし、あなた名義でしか買えません」等とのアポ電があり、入居権を譲ることを了承すると、今度は「それは名義貸しとなり不正行為です」という展開でトラブル解決名目で、繰り返し多額の現金を要求されます。 警察では、銀行等の金融機関に、高齢者による高額出金があった際に、もれなく通報をお願いしており、少しでも早く認知することで、被害の未然防止等に努めています。 また、この架空料金請求詐欺の中には「サポート詐欺」と呼んでいるものも多く発生しています。 これは、パソコンでインターネット閲覧中に、突然、「ウィルス感染」等とポップアップ表示され、同時にサポート窓口の電話番号も表示されます。 そこに電話をかけますと、ウィルス駆除費用名目で電子マネーを購入させられ、そのコード番号を電話やパソコン入力して騙し取られるものです。 さらに、電子マネーではなく、サポート窓口からメールが送られ、そのメールを開くとコンピューターウイルスがパソコンにインストールされて、遠隔操作でインターネットバンキングから多額の現金が送金されるという手口も出ています。 また、「預貯金詐欺」と呼ばれるものも多発しており、銀行協会や百貨店、警察官等を名乗って「あなた名義のカードが不正利用された。キャッシュカードの交換手続きが必要」等と言って、暗証番号を聞き出したうえ、後に受け子がキャッシュカードを騙し取る手口です。 そして、新たな手口として、電力会社騙りのアポ電が府下で多数認知されています。 これは、まず電力会社等を名乗る「自動音声ガイダンス」が使用されます。 そして番号ボタンを押すように誘導され、「警察官」や「検察官」役の架け子が「暴力団員の男があなたの口座を開設し、犯罪に使用している」「あなたを容疑者として捜査しているので、あなたの口座が犯罪に関係しているかどうか確認したい」等と言って不安をあおり、このようなやりとりを1週間程度かけて行います。 そして「キャッシュカードをポストに投函してもらえれば、こちらで回収する」と言って、キャッシュカードをポストに投函させて持ち去ったり、指定口座にお金を送金させたりします。 最後に皆さんも御存じの「オレオレ詐欺」です。 これは、息子等が起こした不祥事に対する示談金や解決金名目に現金を騙し取る手口となります。 最近の傾向として、最初に病院職員を騙って「息子さんが喉の病気で入院されました」と電話があり、直後に息子役から「喉の手術で声が変わった」等と2段階式に欺罔電話がかかってくる手口が多いです。 その後の展開は「会社の決済カードを病院で紛失した」「会社の支払金を立て替えなければ云々」等というシナリオです。 犯人は「風邪をひいた」「手術で声が変わった」との予防線を張って、声の違和感をなくさせようとするのです。 その他、中国人を対象として警察官を騙って「中国であなたの逮捕状が出ている」と被害者の不安を煽って、解決費用名目でお金を騙し取る手口もあります。 このように、犯人は様々な言葉を弄して、平穏な日常から犯罪に巻き込まれるかのように恐怖心をあおって、被害者をパニック状態に陥れ、思考力を低下させてお金を騙し取っています。 これからも一人でも多くの犯人を捕まえて、詐欺グループの壊滅を目指して参りますので、これからも御協力のほどよろしくお願いいたします。 (2) 特殊詐欺の被害防止対策について 【委員】 特殊詐欺の現状と被害防止のために現在警察が取り組んでおられることがあれば教えてください。 【警察】 特殊詐欺の被害防止活動の一例を紹介したいと思います。 先日行いました特殊詐欺被害防止キャンペーンをケーブルテレビ局が取材してくれまして、現在ケーブルテレビで放映中の映像を映しますのでよろしくお願いします。 (イベントの映像) このように、「特殊詐欺にゴマかされ米」としてゴマとお米を配布する等皆様方にわかりやすく印象に残るよう様々な活動を、皆様の御協力をいただいて実施して参りますのでよろしくお願いします。 もう一つ、特殊詐欺の本物のアポ電を体感していただこうと思います。 (実録アポ電の映像) いかがでしたか。この丁寧な口調に騙されそうになるのではないでしょうか。 他にもいろんな口調で高齢者の方を慌てさせ正常な判断をできなくして、金銭をだまし取る手口も沢山ありますので、皆さんはもちろん、周りにいらっしゃる高齢者の方に気をつけるよう伝えていただいて、被害に遭わないよう御協力のほどよろしくお願いいたします。 (注意)当サイトでは、テキストに機種依存文字を使用しておりませんので、一部表記が異なることがあります。