令和5年大阪府警察重点目標推進結果報告書 府民の期待と信頼に応える警察活動の推進 推進状況 1 地域の犯罪情勢に即した犯罪抑止総合対策の推進 ・「子供や女性を狙った性犯罪」、「特殊詐欺」、「自動車関連犯罪」を大阪重点犯罪に指定し、犯人検挙と犯罪被害防止の両面から強力に対策を推進しました。 ・「大阪府安全なまちづくり推進会議」の開催等、自治体、事業者、地域住民等と連携・協働したオール大阪の体制による各種取組を推進したほか、防犯カメラの設置・更新等による防犯環境の整備を推進しました。 【事例】 ・「セレッソ大阪」との協定締結 犯罪被害防止に向けた情報発信や防犯啓発物品の作成・掲示等に関する連携強化を図るため、「犯罪被害防止」や、「高齢者、子供や女性の安全・安心」等を連携事項とした「安全なまちづくりに関する協定」を締結しました。 2 府民生活を脅かす重要犯罪・重要窃盗への的確な対処 ・重要犯罪・重要窃盗事件発生時には、捜査員を集中的に投入し、「捜査・鑑識・科学」及び情報解析が一体となった組織総合力を発揮した捜査を推進しました。 ・発生実態、地理的特徴等捜査情報を集約・分析し、関係所属と情報共有するとともに先制的な捜査を推進し、被害の続発及び未然防止に努めました。 ・贈収賄事件や悪質な選挙違反をはじめとする政治・行政をむしばむ不正事案や、金融・企業をはじめとする経済的不正事案について、捜査を推進しました。 ・公開捜査や捜査特別報奨金制度を活用して、情報提供を広く求めるなど、事件の早期解決に向けた捜査を推進しました。 【事例】 ・住居侵入、強盗致傷事件の検挙 守口市内の民家で発生した住居侵入、強盗致傷事件について、少年を含む被疑者7名を検挙しました。 ・国産高級車を狙った組織的広域窃盗事件の検挙 令和3年9月から翌年8月までに、府下を中心に発生していた国産高級自動車を対象とした窃盗事件(73件、被害総額約4億3,000万円)について、被疑者16名を検挙しました。 ・市立病院における贈収賄事件の検挙 医師らによる医療器具の選定を巡る贈収賄事件について、被疑者5名を検挙しました。 3 府民からの相談等への迅速・的確な対応及び適切な被害者支援の推進 ・府民からの相談等に対し、人権に配意しつつ、あらゆる危険性や切迫性等を視野に入れ、迅速かつ的確な組織的対応に努めました。 ・自治体等の関係機関・団体と連携し、犯罪被害者等に寄り添った支援に努めるとともに、犯罪被害者等支援制度の更なる拡充を図りました。 4 変容する日本社会に的確に対応するための組織運営の推進 ・治安事象への対応に「警戒の空白」が生じないよう、部門を超えたリソースの重点化に取り組みました。 ・将来の警察組織を担うに相応しい人材を確保するため、初めて保護者参加型の体験セミナーや他機関との合同セミナー等を開催するなど、積極的な採用活動を推進しました。 【事例】 ・デジタルサイネージ(電子看板)による採用募集映像の放映 大型商業施設等への働きかけを強化し、人通りの多い場所に設置されたデジタルサイネージで広報用動画を放映しました。