令和5年大阪府警察重点目標推進結果報告書 子供や女性の安全を守るための諸対策の推進 推進状況 1 人身安全関連事案への迅速かつ的確な組織的対応の推進 ・依然として高水準で推移する人身安全関連事案について、府下15警察署の体制を強化し、被害者等の安全確保を最優先とした迅速かつ的確な組織的対応に努めました。 ・行方不明事案を認知した際は、事件性を念頭に置き、関係所属と連携の上、速やかに捜索体制を構築して行方不明者の早期発見保護に努めました。 【事例】 ・行方不明高齢者の発見保護 高齢者の行方不明事案を認知後、関係部門と連携して迅速に捜索部隊を編成し、防犯カメラ精査や捜索活動を効果的に行った結果、山中に迷い込んでいた高齢者を無事に発見保護しました。 2 児童虐待事案への迅速かつ的確な対応の推進 ・児童虐待が疑われる事案を認知した際は、行為者と児童を一時的に分離した上で、早期に児童の安全を確認し、速やかに児童相談所に通告するなど、安全確保の措置を徹底しました。 ・児童相談所等から提供された情報や援助要請に対し、事件化を含めた速やかな対応を徹底しました。また、児童虐待の早期発見や再被害を防止するため、関係機関との合同研修会や児童虐待事例検討会を行う等、連携を強化しました。 【事例】 ・警察独自の家庭訪問活動における児童虐待の早期発見及び再被害防止 当府警では平成29年から、府警の独自施策として、警察が児童虐待の通告をした家庭について、児童相談所等からの情報等をもとに、警察でリスク分析をし、注意が必要と認めた家庭への個別訪問を実施しています。令和5年においても、訪問活動時に児童虐待の疑いを認めた場合は、児童相談所と連携して早期に児童を保護するなど再被害防止を図りました。 3 子供や女性を狙った犯罪に対する諸対策の推進 ・性犯罪及び声掛け等の性犯罪前兆事案の発生情報を集約・分析し、行為者に対して先制・予防的な検挙や指導・警告を行いました。 ・防犯教室の開催、学校等と連携した不審者対応訓練の実施、産学官協働による広報啓発活動の実施、安まちメールやYouTube等の各種広報媒体を活用した地域安全情報の提供等により、府民の自主防犯行動を促進しました。 【事例】 ・事業者等と連携した広報啓発活動の実施 大学及び事業者と協働で女性被害防止ポスター等を制作し、関西最大級のファッションイベント等で活用したほか、専門学校やテレビ局アナウンサーの協力を得て、防犯標語「5つのやくそく」を題材とした動画を制作し、防犯教室で放映するなど、広報啓発活動を実施しました。 4 少年の健全育成を図る諸対策の推進 ・大麻事犯や、児童買春・児童ポルノ禁止法違反事件をはじめとする性的搾取事犯を検挙しました。 ・大麻蔓延防止及びSNS等に起因する犯罪への加担を防止するため、各学校で非行防止教室を実施するとともに、SNSやデジタルサイネージを活用した広報啓発活動を実施しました。 【事例】 ・関係機関等と連携した非行防止活動の推進 学校や自治体等と連携して、大麻乱用防止、SNS被害防止、犯罪への加担防止に係る広報啓発活動を推進しました。