令和5年大阪府警察重点目標推進結果報告書 特殊詐欺の撲滅に向けた総合対策の推進 推進状況 1 徹底した取締りの推進 ・迅速・的確な初動対応による実行犯の現場検挙を徹底するとともに、犯行グループに対する突き上げ捜査を推進しました。 ・海外を拠点としたグループや、役割分担の上、別々の場所から電話をかける架け子グループの取締りを推進しました。 ・犯行使用電話や犯行使用口座を無力化する犯行ツール対策を推進するとともに、電子マネー等を利用して犯罪収益のマネー・ローンダリングを行っていた事業者の取締りを推進しました。 【事例】 ・海外に拠点を置く特殊詐欺犯行グループの検挙 ベトナムに拠点を置いて活動していた百貨店従業員等を騙る架け子グループを、現地の捜査機関等と連携し、検挙しました。 ・架け子グループの検挙 役割を分担して個人宅など別々の場所から電話をかける架け子グループの首謀者らを検挙し、犯行グループを壊滅しました。 ・マネー・ローンダリングを行う電子マネー買取業者の検挙 特殊詐欺の被害金を電子マネー等を利用しマネー・ローンダリングを行っていた事業者を検挙しました。 2 高齢者等に対する発生実態に即した被害防止対策の推進 ・事業者等と連携した広報啓発、コールセンター等を活用した注意喚起の実施、防犯機能付電話機等の普及促進等による被害防止活動を推進しました。 ・様々な情報発信ツールを利用してタイムリーな注意喚起を実施したほか、子や孫等の幅広い年代に、高齢者を被害から守るための広報啓発活動を行いました。 【事例】 ・SNS等を活用したタイムリーな注意喚起の実施 安まちメール、X(旧Twitter)、防犯速報等により、タイムリーな注意喚起を行いました。 ・自治体等と連携した固定電話機対策の推進 固定電話に設置する自動録音機等の特殊詐欺対策機器の普及促進を図るとともに、電気通信事業者のナンバーディスプレイ無償化等サービスの利用促進を図りました。 ・「セレッソ大阪」と連携した広報啓発活動の実施 安全なまちづくりに関する協定を締結し、選手による「闇バイト」への加担防止を呼び掛ける動画を、大阪府警察ウェブサイト、YouTube等で放映して、SNS等に起因する犯罪加担防止対策を推進しました。 3 金融機関、コンビニエンスストア等と連携した水際対策の推進 ・金融機関やコンビニエンスストア、自治体等との連携を一層強化し、声掛け訓練、広報啓発活動等、官民一体となった被害防止対策を推進しました。 ・還付金詐欺対策としてATM等における警戒活動を強化するとともに、架空料金請求詐欺対策ではコンビニエンスストアに対する防犯指導を実施するなど、水際対策を徹底しました。 【事例】 ・コンビニエンスストア各社と連携した架空料金請求詐欺被害防止対策の実施 従業員に対し、電子マネーを購入する高齢者等への声掛け要領等を記載した「声掛けシート」を配布するとともに、声掛け訓練や積極的な通報依頼等の水際対策を実施しました。 ・官民一体となった「ストップ!ATMでの携帯電話」運動の推進 「ATMでの携帯電話の通話は、しない、させない」ことを社会に定着させることを目的に、金融機関と連携して、各種広報啓発活動を推進しました。