令和5年大阪府警察重点目標推進結果報告書 組織的な犯罪を封じ込めるための諸対策の推進 推進状況 1 暴力団総合対策の推進 ・六代目山口組と神戸山口組に対する特定抗争指定暴力団等の指定延長をしたほか、組織の幹部を含む多数の構成員を検挙しました。 ・暴力団と密接な関係にある準暴力団等のメンバーや、「匿名・流動型犯罪グループ」等特殊詐欺等に関与する勢力を検挙するなど、治安を脅かす犯罪グループに対する取締りを推進しました。 【事例】 ・暴力団排除及び浄化対策の推進 歓楽街における暴力的不法行為等の事件化、違法風俗店摘発や暴力団排除条例の効果的な適用により、暴力団や暴力団を後ろ盾とする準暴力団等に対する取締りを推進しました。 ・準暴力団等による特殊詐欺事件の検挙 百貨店店員等を騙る特殊詐欺事件で、準暴力団等メンバーを検挙しました。 2 薬物犯罪対策及び外国人組織犯罪対策の推進 ・関係機関及び他府県警察と連携し、覚醒剤、大麻等規制薬物の密輸、密売事犯の検挙及び密売人、末端乱用者に対する徹底した取締りを強力に推進し、密輸密売組織を壊滅に追い込みました。また、薬物事犯の根絶をPRした広告を掲載するなどの広報啓発活動を推進しました。 ・外国人犯罪組織を大阪に根付かせないために、組織的な外国人犯罪に対する検挙活動や外国人犯罪に利用される偽造在留カード供給グループ等の犯罪インフラの撲滅に向けた取締りを推進しました。 ・技能実習生の監理団体や留学生を受け入れる学校法人等と連携し、技能実習生等が在留外国人が犯罪組織に加担したり、取り込まれないよう安全対策を推進するとともに、偽造身分証を利用した各種犯罪の取締りを推進しました。 【事例】 ・外国人犯罪組織による覚醒剤密輸事件の検挙 長期間にわたる広域捜査を実施して、外国人被疑者を多数検挙するとともに、国内の保管倉庫を摘発して、100キログラムを超える覚醒剤を押収し、流通を阻止しました。 ・営利目的等略取・強盗致傷・拐取者身の代金要求等事件の検挙 金銭トラブルに起因した営利目的等略取・強盗致傷・拐取者身の代金要求等事件で、親族から現金を脅し取った者を含む複数の外国人を検挙しました。 ・YouTube等を活用した在留外国人の安全確保に向けた総合対策の推進 日本の法律やルールに関するチラシを多言語で作成・配布するとともに、指導啓発動画をYouTube公式チャンネル等に掲載するなど、在留外国人の安全確保に向けた対策を推進しました。 3 犯罪収益対策の推進 ・歓楽街における違法賭博店や風俗店の摘発等を行うとともに、組織的犯罪処罰法を積極的に適用し、犯罪収益の剥奪に着目した取締りを推進しました。 【事例】 ・賭博店の摘発による犯罪収益の剥奪に向けた捜査 違法なアミューズメントカジノ店を摘発して、経営者等を検挙するとともに、組織的犯罪処罰法を適用し犯罪収益を剥奪しました。 ・無限連鎖講防止法違反事件の検挙等 SNSを利用して副業勧誘を行い多額の現金を集めていた、いわゆるねずみ講組織のメンバーらを検挙するとともに、約4億円の犯罪収益等に対する起訴前没収保全請求を行いました。