令和5年大阪府警察重点目標推進結果報告書 交通死亡事故を抑止するための諸対策の推進 推進状況 1 交通事故発生実態の分析結果に基づく総合対策の推進 ・死亡・重傷事故が多発している「幹線道路」及び「交差点」を中心とした交通指導取締りを強化するとともに、自分本位で心にゆとりのない悪質・危険な運転を「いらち運転」と定義し、様々な活動の場において、いらち運転撲滅に向けた広報啓発活動を実施するなど、総合的な交通事故抑止対策を推進しました。 ・学校や自治体等と連携し、対象者の特性に応じた交通安全教育を実施しました。とりわけ、高齢者が関係する交通死亡事故が多発していることを受け、高齢者に対する交通安全教育を積極的に推進しました。 【事例】 ・二輪車の交通事故抑止対策の実施 二輪車による交通死亡事故が多発していることを受け、抑止対策として、主要幹線道路を中心に、速度超過違反等に対する交通指導取締りを強化したほか、安全運転を促す広報啓発動画を作成・配信するなどの広報啓発活動を推進しました。 ・自転車の交通事故抑止対策の実施 自転車指導啓発重点地区・路線を中心に、自転車利用者の危険な運転に対する交通指導取締りを強化したほか、乗車用ヘルメット着用促進の啓発動画を作成し、交通ルール遵守を呼び掛けるなどの広報啓発活動を推進しました。 ・高齢運転者の特性に応じた対策の実施 俊敏性検査機を活用し、加齢による身体機能の変化を自覚するための交通安全教育を実施したほか、関係機関等と連携し、運転免許証の自主返納制度の周知や安全運転サポート車の普及啓発に向けたイベントを開催するなど、高齢運転者の交通事故防止を図りました。 2 悪質・危険運転者に対する交通指導取締り、交通事故事件捜査等の徹底 ・飲酒運転、著しい速度超過をはじめ、特定小型原動機付自転車等の電動モビリティの交通違反に重点を置いた交通指導取締りや、ひき逃げ事件被疑者の早期検挙及び危険運転致死傷事件等に対する緻密かつ厳正な捜査を徹底し、悪質・危険運転者の対策を実施しました。 ・可搬式速度違反自動取締装置を活用し、生活道路、通学路等において、交通指導取締りを実施しました。 ・本部と警察署が連携し、積極的に運転免許の仮停止制度の運用や行政処分の執行を実施し、悪質・危険な運転者の早期排除を推進しました。 【事例】 ・特定小型原動機付自転車等の電動モビリティ対策の実施 本部と警察署の合同取締りを実施するなど、特定小型原動機付自転車等を対象とした交通指導取締りや、交通ルール遵守に向けた啓発動画を作成・配信する等の対策を推進しました。 3 安全で快適な交通環境づくりの推進 ・交通環境の変化や交通事故発生実態に即した交通規制となるよう道路管理者とともに、「ゾーン30プラス」をはじめとする、道路交通環境の整備を推進しました。 ・駐車実態に即した取締りや、駐車監視員の効果的な運用を実施するとともに、車両の使用制限命令や放置違反金の滞納処分を実施し、使用者責任の追及を徹底しました。 【事例】 ・交通安全施設の整備 信号灯器の視認性向上や消費電力低減のため、LED式信号灯器の計画的な整備のほか、安全施設の老朽化対策として、歩行者や自転車の安全確保に係る横断歩道や一時停止の標示の定期的な確認を行い、適正な保守管理に努めました。