令和5年大阪府警察重点目標推進結果報告書 テロ等重大事案の未然防止及び大規模災害等への的確な対応 推進状況 1 情報収集活動、事件捜査及び各種対策の推進 テロ等重大事案を引き起こすおそれのある勢力や個人、我が国に対して行われる有害活動、世界的規模で発生するサイバー攻撃等に関する情報収集・分析を強化しました。また、各種違法行為に対する厳正な取締りに努めたほか、我が国が保有する技術情報等の流出防止に向けた取組を推進しました。 【事例】 ・技術情報等の流出の未然防止に向けたアウトリーチ活動の推進 技術情報等を保有する府下の企業や大学・研究機関に対し、同情報等を狙った外国からの働き掛けの手口やそれに対する有効な対策について情報提供するアウトリーチ活動を推進し、企業等による自主的な技術情報等の国外流出未然防止対策を支援しました。 ・極左暴力集団活動家による電子計算機使用詐欺事件の検挙 電車で不正乗車を繰り返したとして、革マル派活動家の女を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕するとともに、革マル派拠点の解放社関西支社等を捜索しました。 2 情勢に応じた警戒警備の徹底及び官民一体となったテロ対策等の推進 公共交通機関、外国公館等の重要施設及び大規模集客施設等に対する警戒警備を徹底するとともに、爆発物の原料となり得る化学物質を販売・管理する事業者等に対する管理者対策をはじめ、関係機関、事業者、地域住民等と緊密に連携して行う官民一体のテロ対策を推進しました。 また、サイバー空間の脅威に対処するため、重要インフラ事業者等への情報セキュリティに関する情報提供等を行うなど各種対策を推進しました。 【事例】 ・サイバー攻撃対策協議会総会の開催 令和5年9月14日、大阪府サイバー攻撃対策協議会 総会を開催し、重要インフラ事業者等と警察との情報共有及び連携の強化を図るとともに、サイバーインシデントの発生を想定した共同対処訓練を実施しました。 3 大規模災害等の緊急事態に備えた有事即応態勢の確立 南海トラフ巨大地震の被害想定等を踏まえ、自治体、関係機関等とも連携し、大規模災害等を想定した実戦的訓練を実施して対処能力の向上を図るなど、有事の際に即座に対応できる態勢の確立に努めました。 【事例】 ・大震災総合訓練の実施 令和5年1月17日、大規模災害発生時における迅速な警備体制の確立、警備本部運営及び災害現場における対処能力の向上を目的に、大震災総合訓練を実施しました。