警察署協議会会議録 名称 大阪府旭警察署協議会 開催日時 令和6年1月29日(月曜日)午後1時00分から午後3時10分までの間 開催場所 大阪府旭警察署4階講堂 出席者 委員 木野会長、仲野委員、廣瀬委員、三木委員、上原委員、秋田委員 警察 署長、副署長、総務課長、留置管理課長、会計課長、生活安全課長、地域課長、交通課長、警備課長、刑事課長代理、広聴相談係長 議事概要 1署長挨拶 2会長挨拶 3業務概要説明 (1)大阪重点犯罪発生状況(刑事課長) 大阪重点犯罪とは、大阪府警が重点的に対処するべき府民の皆様が著しく不安を感じる犯罪をいい、大きく3つに分類されます。 一つは性犯罪、そして特殊詐欺、自動車関連犯罪です。 性犯罪は、不同意性交、不同意わいせつ、公然わいせつ、痴漢の4つがあります。 自動車関連犯罪は、自動車盗、車上ねらい、部品ねらいの3つがあります。 特殊詐欺につきましては、オレオレ詐欺、預貯金詐欺、還付金詐欺などの類型があります。 また、当署では、自転車盗を区民の安心安全を脅かす犯罪として指定し、重点的に取締りをしています。 大阪重点犯罪と署指定犯罪の発生状況を、ご説明していきます。 まず、性犯罪ですが、不同意性交の発生は3件で、前年比プラス3件でした。 不同意わいせつは5件で前年比マイナス2件でした。 痴漢は0件で前年比マイナス5件でした。 自動車関連犯罪ですが、自動車盗は2件で前年比マイナス7件です。 車上ねらいは56件で前年比プラス16件でした。 部品ねらいは12件で前年比マイナス10件でした。 署指定犯罪の自転車盗は、216件でした。 (2)交通事故の発生状況について(交通課長) 旭区管内の人身交通事故発生状況は、前年と比較して、ほぼ横ばいでした。 人身事故の件数は令和4年が138件、令和5年が140件で、負傷者数は令和4年、令和5年ともに159人でした。 旭区管内の特徴としましては、日中に事故が発生している割合が高いです。 また、幹線道路での発生は6割にとどまっており、一般的な私道、いわゆる細街路での発生の割合が多いです。 交差点における発生状況が非常に多いため、交差点における取締りなどを重点的に実施しているところです。 死亡事故につきましては、昨年、1名の方が事故で亡くなられましたが、自動車と歩行者の事故で、歩行者の高齢者の方が亡くなりました。 大阪府全体でも死亡事故が2年連続で全国ワーストとなっており、府警全体でワーストの返上を目指しています。 そのために、「いらち運転」の防止、自転車対策、高齢者対策の、3つのキーワードをかかげ、取締りを強化しています。 また、小学校や幼稚園をはじめ、春と秋の交通安全運動等のイベントを通じて交通安全教育を強化し、事故を未然に防いでいきたいと思います。 (3)特殊詐欺の発生状況について(生活安全課長) 大阪府下における特殊詐欺発生件数は、2,649件で、前年比プラス592件となっています。 被害額につきましても、約36億5千万円で、前年比プラス4億7千万円でした。 類型別に見ますと、架空請求詐欺が693件と、前年比プラス418件の増加となっており、突出して増えております。 旭警察署の特殊詐欺発生状況は、42件となっており前年比プラス6件でしたが、被害額は約4千700万円で、前年比マイナス約2千100万円でした。 特殊詐欺の中では還付金詐欺が一番多く発生していますが、これは、高齢者を電話で言葉巧みにATMに誘い出し、現金を振り込ませるという手口になります。 令和5年は架空金請求詐欺が急増しましたが、これは、大部分が「サポート詐欺」というもので、パソコン等を使用している際に、突然、画面に「このコンピュータはウイルスに感染しています。サポートセンターに連絡をしてください。」等といった警告文が表示され、復旧名目に電子マネー等を購入させる詐欺になります。 特殊詐欺の被害者は、70代、80代の女性が、圧倒的に多いです。 旭警察署では、被害防止の取り組みとして、銀行、郵便局などの金融機関、またはスーパーやコンビニなどで同伴キャンペーンを実施しております。 新しい取り組みとしまして、昨年11月から、午後4時に、管内の防災無線で特殊詐欺防止の放送を流しております。 また、検挙した特殊詐欺の犯人から、「警察の特殊詐欺対策では、広報活動が一番いやだ。パトカーのマイクなどで注意喚起されるなかで詐欺をするのは一番やりにくい。」といった供述を得ていますので、防災無線の方は、当分の間、実施する予定でいます。 これまでのアポ電は、050等から始まる携帯電話からかかってくることが多くありましたが、最近は、始めにプラスのついた番号、つまり、国際電話でかかってくるケースが増えています。 4サイバー犯罪DVD視聴 5質疑応答 (1)災害時の避難場所について 【質疑】 災害時の各地域の避難所を教えて欲しい 【回答】 旭区内には広域避難場所というものがあり、城北公園、旭公園、淀川の左岸の河川敷、鶴見緑地の公園の4か所が指定されています。 この広域避難場所といいますのは、大災害が発生し、延焼が拡大する等して、家にいることが危険な場合に避難する場所になっています。 続きまして、水害避難ビルというものが指定されております。 こちらのほうは、大津波警報が発令された場合、大阪市では10メートルクラスの津波が来ると予想されていますので、それにしたがって、3階以上の建物に避難する必要があります。 ビルの3階は、高さが約13メートルですので、津波発生時は3階以上に避難することになっています。 この水害避難ビルは、25カ所あります。 続きまして、一時避難場所というものもあります。 各小学校、中学校のグランド、または各地域の公園が指定されているのですが、これは、なんらかの災害で、自宅にとどまることが危険な場合に、一時的に避難する場所になっています。 この一時避難所が、ご質問にあった、災害時の避難所になりますが、旭区内に19か所に、大阪工業大学をプラスした20か所が、管内の一時避難所になります。 旭区では地域防災合同会議というものを1か月に1、2回、区役所の防災安全課が主担となって消防や警察、地域の防災リーダーと合同で会議をしています。 (2)子どもを被害者とする事件事故の発生状況について 【質疑】 旭区における乳幼児、児童、生徒に関する事件事故の発生状況 【回答】 旭区における、18歳未満の者を被害者とする刑法犯の発生状況ですが、令和5年中は7件を認知しており、不同意わいせつが1件、公然わいせつが2件、暴行・傷害が4件となっています。 暴行や傷害につきましては、仲間内のケンカトラブルから傷害事件に発展したものや、通行を巡ってトラブルになり、傷害事件に発展したものなどがあります。 生活安全課関連では、子供に対する声かけ事案つきまとい事案が発生しています。 声かけ事件は、令和4年に22件、令和5年に21件発生しましたが、このうちの大部分は、高齢者が子供に挨拶をするなどの、犯罪性の無い声かけでした。 反復つきまとい事案は、令和4年は0件、令和5年は1件となっています。 児童虐待は令和4年は129件、令和5年は85件ありましたが、子供を殴る等の直接的な虐待では無く、親が子供の目の前でケンカをする等の心理的虐待が大半を占めました。 (3)警察広報について 【質疑】 警察の活動を広報しているものとして、どういうものがあるか。 【回答】 警察の広報媒体は、大阪府警ホームページ、インスタグラム、X(旧ツイッター)、YouTubeがございますので、検索をしていただければ、見ることが出来ます。 旭警察署のホームページもありますので、見ることができます。 また、毎月お配りしている旭警察署通信にも、行事予定等が分かるようになっています。 (4)少年の非行防止について 【質疑】 少年による大麻乱用等の非行防止に関して、親として注意する点を教えてほしい。 【回答】 昨年の大阪府の大麻の検挙人数は約200人と、全国でも上位となっており、4年連続で過去最高を更新しています。 旭署としましても、中学生、高校生に対する薬物乱用防止教室を開催するなどし、違法薬物の危険性について周知をはかっているところです。 大麻を使用した少年の取調べでは、「音楽が鮮明に聞こえる。」「たいしたことでも笑いが止まらない。」「普段食べているものがものすごくおいしく感じる。」といった供述をしています。 医学的には、記憶の障害が起こる、統合失調症やうつ病を発症するなどの症状が確認されています。 大麻の取引は主にSNSを通じてなされており、普段からお子さんとSNSの使い方について話し合う、子供が出かけるときに行き先を確認する等、常に子供のことを気にかけてください。