警察署協議会会議録 名称 大阪府泉南警察署協議会 開催日時 令和6年3月11日(月曜日)午後1時28分から午後2時42分までの間 開催場所 大阪府泉南警察署 講堂 出席者 委員 福森会長 湯川委員 小畑委員 藤澤委員 井田委員 吉嶋委員 田中委員 木岡委員 彦野委員 奥野委員 中條委員 竹内委員 金田委員 警察 署長 副署長 総務課長 会計課長 地域課長 刑事課長 交通課長 警備課長 生活安全課長 犯罪抑止戦略官(刑事課長代理) 地域課長代理 交通課長代理 広聴相談係長 議事概要 1会長挨拶 皆さんこんにちは。月曜の午後の忙しい中、協議会に参加いただき、誠にありがとうございます。 今年の冬は、例年より暖冬と言われていましたが、1月には東京で大雪が降り、最近では花粉が飛んできたりと、何かと体調を崩されることが多い中、皆様ご自愛いただければと思います。 先週、自転車に対する青切符の導入が閣議決定されました。 自動車を運転する立場としては、スマホを見ながらの自転車運転、一時不停止、信号無視等の重大事故につながるような案件については、しっかりと取り締まっていただきたいと思います。 ただ、数ある違反の中、軽微な違反についても、しっかりと取り締まっていただき、件数にこだわるような取締りにならないよう、死亡事故をなくすような取り組みを期待しております。 本日は各委員から多数の質問をいただいておりますので、よろしくお願いします。 2署長挨拶 いつもお世話になっております。 本日も、お忙しい中、お集まりいただきまして本当にありがとうございます。 これからも泉南警察署共々よろしくお願いします。 3課長・各課長代理の挨拶 4議事 【委員】 南海トラフ地震に対する泉南警察署の取り組み及び対策についてお伺いしたい。いかがでしょうか。 【警察】 地震には発生周期があるといわれています。 南海トラフ地震(東南海・南海地震)は周期が約100年であり、最新の活動期が約70年前であることから、ここ30年以内に高い確率で発生すると予測されています。 泉南署では、署員に対して日頃から地震発生時の避難誘導要領等について教養を行うとともにチェーンソーなどの資器材点検や訓練を実施する等しております。 また、関係機関との合同訓練や各種イベントでの啓発活動等も実施しているところです。 【委員】 泉南警察署管内における薬物事犯の状況についてお伺いしたい。いかがでしょうか。 【警察】 まず、薬物事犯について説明させていただきます。 覚醒剤については、若者も「依存」等に対する恐怖心があるためか、当署での若年層の検挙はほぼありませんが、大麻に関しては多くの取扱いがあります。 中でも、大麻リキッドといって、電子タバコのカートリッジに大麻成分を含有する液体が入った物が大阪難波の「ミナミ地区」で容易に手に入れることが出来ます。 また、堺市以南で複数の大麻売人グループが存在している模様であり、携帯電話のネットを利用すればデリバリーも簡単に可能です。 ミュージシャン等の芸能人の逮捕が目立つ大麻は、若者にとってファッション感覚となっていることが懸念され、また「タバコを吸うのと変わらない」といった安易な感覚を払拭するため、小中高校生に対する薬物乱用防止教室を更に充実させる必要があります。 次に、オーバードーズ問題について、説明させてもらいます。 昨年12月、府内において、医薬品の過剰摂取、いわゆるオーバードーズで女子高校生が死亡する事件が発生し、その他未成年者による自殺企図や救急搬送される事案も確認されています。 市販薬とはいえ、大量・頻繁に服用する行為は薬の効果がなくなってくるだけなく、依存症となり、肝障害を引き起こし、最悪の場合、心肺停止等で死亡する場合もある等非常に危険な行為です。 府警本部少年課では ・ドラッグストア協会 (一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会大阪府支部) ・薬剤師会 (一般社団法人大阪府薬剤師会) に対し、「医薬品販売時の身分確認の徹底や使用目的の確認、濫用が助長されないための注意喚起等若年者への不適切な販売の防止」を内容とする協力依頼をしております。 また、悩み等は一人で抱え込まず、保護者や身近な大人に相談し、府警本部少年課グリーンラインや厚生労働省でも「いのちSOS」等の相談窓口も設置されていますので、このような相談窓口の活用も促していきたいと思います。 【委員】 高齢者に対する犯罪への取り組み状況について、岬町での強盗致傷事件、防犯カメラの設置等についてお伺いしたい。どうでしょうか。 【警察】 被疑者は、新聞報道のとおり、町内で噂となっていた人物であります。 今後、裁判を控えていることから、動機等の詳細は伏せさせていただきますが、高齢女性を襲って金品を奪い怪我をさせた事実で強盗致傷罪で逮捕したものの、窃盗罪で起訴されるにとどまりました。 泉南警察署管内は、比較的防犯カメラの設置箇所が多いものの、本件現場は、岬町の旧来の住宅街であり、個人宅に囲まれており、防犯カメラが少ない環境でした。 今後、行政による街頭防犯カメラの新設が様々な警察活動に役立つため、普及することを期待します。 【委員】 令和6年能登半島地震における泉南警察署の対応等についてお伺いしたい。 いかかでしょうか。 【警察】 元旦の地震発生に伴い、当直体制の中、各幹部が連絡体制を確立して情報共有を行った他、勤務中の当直員、地域課員が連携して府警本部、自治体等関係機関との連絡や管内被害状況の確認等も行いました。 幸いにも管内における被害状況はなかったものと承知しており、仕事始めとともに改めて装備資器材の再点検と地震発生時における対応要領について教養を実施しました。 また、部隊要員である若手署員が3月に入り現地に赴いて活動を行っております。 その間は署員体制が手薄になりますが、各課が協力、支援し合う等して管内の治安対策に漏れのないよう万全を期しているところです。 【委員】 キックボード・シニアカーの使用条件、交通対策等についてお伺いします。 いかがでしょうか。 【警察】 電動キックボード・シニアカーについてですが、電動キックボードは、令和5年7月1日から新たに新設された特定小型原動機付自転車という名称で原付車に分類されます。 大きく違うことは、16歳以上であれば、運転免許証が不要で運転ができる乗り物で、車両の仲間になり、規定の規格品や保安部品、保険、ナンバーが必要です。 今、説明した電動キックボードのほかに、類似したものが法新設以前からありますが、規格外の製品のものが殆どで、一般原付車となり、運転免許証が必要となります。 次に、シニアカーについてお話します。 原動機を用いる身体障害者用の車椅子のことで、国家公安委員会による認定型式を受けたものは、歩行者としての取扱いとなり運転免許証は不要、車両の扱いはされません。 まとめますと、正規の電動キックボードは運転免許は不要、16歳以上が要件、正規のシニアカーは歩行者扱いで、年齢に関係なく運転免許証は不要です。 講習についてお話します。 特定小型原動機付自転車は、交通反則通告制度(青切符)が適用されますが、免許不要のため、点数制度の適用はありません。 しかし、違反を繰り返す運転者(3年以内に2回以上)に対しては、将来における交通の安全と円滑を確保するための措置として、講習の受講を命じる運転者講習があります。 基本的に警察においては、ルールの遵守についての安全講習や教育を実施しますが、技量を習得する等の乗車方法等についての講習は実施しておりません。 今後、乗り物のが進化するにつれて、利便性が向上する一方、それに見合った利用者の交通運転意識向上が交通事故防止には不可欠と言えます。 安全講習や交通指導取締りの交通対策を講じ、マナーアップに努めます。 【委員】 特殊詐欺について啓発イベント等の実施状況、積極的な広報についてお伺いします。 出来れば、泉南イオン等でイベントは出来ないかと思っています。 いかがでしょうか。 【警察】 令和5年中、スーパー等において特殊詐欺被害防止に向けたキャンペーンを24回実施しています。 また、泉南イオンについては、昨年10月17日、1階イベント広場において吉本興業所属のお笑い芸人を招致し、府警本部府民安全対策課、泉佐野署と合同で女性被害防止のキャンペーンを行う等大規模イベントを実施しています。 今後、特殊詐欺についても同規模のイベント実施を検討して参ります。 また、イベントの他、犯人から一般の方に対する詐欺のアポ電を認知すれば、安まちメールの配信、更に、役所と連携した防災行政無線を活用した注意喚起を行っています。 そして、被害者が犯人から誘導されやすい金融機関やコンビニに対する防犯指導、所謂、水際対策を徹底し、被害防止を図っており、昨年中もコンビニ店員による特殊詐欺の未然防止の事例も多数でている等一定の効果がでているところです。 【委員】 サイバー・ネット犯罪等に対する取り組みについてお伺いします。 いかかでしょうか。 【警察】 現在、パソコンや携帯電話にサポート詐欺等の特殊詐欺容疑の着信があった場合、既遂であれば振込先銀行に対し早急に口座凍結依頼をして被害金引き出し防止に努めると共に、被害届出を促していますが、大半の被害者は正式に届出しない現状であるため、被疑者からの着信電話番号等の情報だけでも入手して本部報告、集約してデータ化しています。 ただし、慎重に捜査を進める必要があるため、被害の届け出からある程度時間かかることを了承してもらいたいと思います。 また、今後のサイバー犯罪に対する知識高揚のため、各捜査員が資格取得に向け勉強中であります。 大阪府警においては、サイバーセキュリティ対策課及びサイバー犯罪捜査課などサイバー・ネット犯罪に特化した課が設けられており、その対策と犯罪捜査に力を入れています。 先ず、対策としては、偽サイトに誘導し個人情報を騙し取り、それを悪用するといったフィッシング詐欺が多発しており、ミスタードーナッツや関西大学学生ボランティア、そして、ゲーム会社カプコン等の協力を得て被害防止啓発ビデオを作成し、府警ホームページにもその対策についてアップしています。 フィッシング詐欺対策としては ・メールに添付されたURLを安易に開かない ・安易に個人情報を入力しない ・IDパスワードを使い回さない ことを徹底してください。 また、実際にフィッシング詐欺の被害に遭った場合等は警察に相談してください。 相談・被害内容によって、対応は様々ですが、警察署では府警本部のサイバーセキュリティ対策課等と連携し、対応していきます。 【委員】 下出交差点における信号機の矢印信号を設置してほしいのですが、いかがでしょうか。 【警察】 この交差点は、和歌山阪南線(旧26号線)と市街地道路が交わる交差点です。 同交差点は信号機により交通整理がおこなわれ、本線道路側にのみ、右折矢印信号が設けられている現況です。 そのため、市街地側道路にも右折矢印信号を設置すれば、円滑な交通流となり、危険性が解消されるのではないかとの御要望だと思います。 先日、同交差点に出向き交通量調査を実施しました。 確かに、山手側から大阪方面に右折する車両が、状況により二台程度しか右折で進行できない状況も確認しました。 これを解消し円滑化を図るために、右折矢印信号を設置する提案は、確かに効果的です。 しかし、右折矢印信号を設置し、有効に活用するためには、条件があり、 ・右折の需要が多く青信号表示でさばくことができない ・右折専用レーン若しくは右折待ち車両が滞留できる車線幅員があること が設置条件となります。 簡単に言えば、右折レーンに右折車両をため、右矢印でたまった車を一気に流すということが条件になります。 交通量調査の結果、同交差点の現況は、常時渋滞する程度の交通量はなく、さらに道路管理する阪南市にも、道路幅員の拡幅を確認しましたが、土地買収等、非常に難しい現状にあるとのことで、今すぐに、右矢印信号設置の条件を満たすことができない状況です。 今後も、交通の安全と円滑を確保するため、交通調査をはじめ、道路管理者とも連携をとり、交通量に見合った交差点改良等を検討し、改善して参りますので、御了承ください。 【委員】 交通死亡事故全国ワースト1の現状を踏まえ、交通死亡事故に対する泉南警察署の取り組みについてお伺いします。 いかがでしょうか。 【警察】 大阪の交通死亡事故は、2年連続全国ワーストという不名誉な結果が報道されています。 この背景の裏側には、他府県と比較にならない数の重傷者を伴う交通事故が発生しております。 よって、交通死亡事故を減少させるためには、管内の死亡・重傷交通事故を分析し、諸対策を講じていくことが重要視されます。 泉南署管内で発生した過去3年間の死亡・重傷交通事故を関連別・路線別・時間別・年代別・道路形状別等をそれぞれを分析しますと、泉南署管内の死亡・重傷事故の特徴、傾向は ・高齢者関連交通事故が(構成率61パーセントと)高水準 ・自転車関連交通事故が(構成率33.3パーセントと)増加傾向 ・朝夕、昼間帯の事故が全体の8割を占める ・主要幹線道路となる4路線 (国道26号線・岩出線・阪南線・和泉泉南線) 市町村道路も幹線道路周辺に集中している ・交差点での発生が全体の67パーセントを占め、類型は出会頭がほとんどである ことが分かります。 この分析結果に基づいて、泉南署では 高齢者対策 自転車対策 幹線道路・交差点対策 通勤時間・昼間における事故抑止活動 に的を絞り、安全講習や交通指導取締り等を強化し、ワースト1を返上したいと考えております。 【委員】 令和6年能登半島地震における大阪府警の災害対応等についてお伺いします。 いかがでしょうか。 【警察】 大阪府警察としては、これまでに警備部門をはじめとする各部門から約1,000名の部隊員を派遣し、現在も活動しています。 現地での活動内容は、石川県珠洲署や輪島署管内等において、 ・安否不明者の捜索 ・犯罪抑止、警戒活動 ・鑑識活動 ・避難所等訪問活動 ・相談・防犯指導活動 ・交通整理、規制活動 等に従事し、ヘリコプターや警察犬も活動しているところです。 被災地での犯罪発生状況について説明させていただきます。 本年2月14日現在の状況を警察庁が発表していますが、窃盗(空き巣、置き引き等)が47件とのことで、やはり、いわゆる「火事場泥棒」と呼ばれる事件が中心となります。 【委員】 道路における自転車のマナー向上に向けたイベント等を開催してほしいと思っています。 いかかでしょうか。 【警察】 泉南署の自転車関連の交通事故につきましては、府下発生件数と比較しますと割合は低いものの、過去の発生分析を見ると 自転車が関連した事故が、やや増加傾向にあります。 事故内容を見ますと、自転車利用者のマナーやルールが守られず、それが要因で発生した事故もあります。 当署におきましても、自転車用ヘルメット着用をはじめとした自転車利用者マナー向上を促進させる広報啓発や交通指導取締対策を講じていきます。 その活動内容を一部、ご紹介しますと、駅やスーパーなどの自転車利用者が集まる場所を選定した自転車利用者へのマナーアップ呼びかけや自転車用ヘルメット着用広報啓発活動・キャンペーンなどに力を入れ、実施しています。 また、今月には、深日港や里海公園等で行われるイベントで、自転車利用者に対するルールの重要性や自転車用ヘルメット着用の大切さを協力団体のお力もお借りして呼びかけを強化する予定です。 その他、春の全国交通安全運動期間中には、阪南市老人クラブ参加による自転車利用を主とした交通安全講習を実施したり、警笛等を活用した注意喚起や安全指導カード・違反切符の告知等を強化し、マナーの悪い自転車利用者に対して危機感を持たせる活動も実施して参ります。 便利で気軽に利用できる自転車ではありますが、車の仲間です。 自転車の交通ルールを遵守させることは、事故を減らす得策でもあります。 今後もマナー向上に向け取り組んで参りますので、御協力の程よろしくお願いします。 【委員】 サイバー・ネット犯罪等に知らずに加担してしまった場合の措置についてお伺いしたいと思います。 いかがでしょうか。 【警察】 まず、「知らずに加担した」という言い訳が通らないと考えてもらいたいと思います。 闇バイトには強盗や窃盗、特殊詐欺、薬物密売(運び屋)等、多種多様ありますが、犯罪であることを最後まで認識せずに経過することは希であり、殆どの者が「最初は単純に短時間高収入のバイトと思っていた。途中でおかしいと気づいたが脅されて抜けられなかった」というケースが殆どであり、共犯者になります。 しかも首謀者だけが捕まらずに逃げ切り、実行犯として加担したバイトだけが逮捕されるのが実情です。 東京で発生した闇バイトからの強盗殺人事件となれば、「死刑又は無期懲役」しか無い犯罪で一生台無しとなります。 通帳等の口座売買も、買い取った詐欺グループの首謀者は捕まらず、売った側だけ名義がはっきりしているため捕まるだけでなく、振り込んだ被害者からの民事賠償が数千万円から数億円になるケースもあります。 まずは「おいしい話には落とし穴がある」ことを理解し、万が一知らずに加担してしまった場合、途中で気づけば早急に警察に相談をしてください。 【委員】 泉南警察署管内における少年犯罪の現状及び対策についてお伺いしたいと思います。 いかがでしょうか。 【警察】 府下全域において大麻の所持で検挙される少年が増加しており、20代と20歳未満の検挙件数が非常に多くなっています。 当署においても、令和4年中は大麻所持の少年の検挙件数は府下1番で、昨年中も66署中、上位の検挙件数となっています。 大麻を所持使用する少年の動機は、 ・周りが大麻を使用しており、誘われた ・外国では規制されていないので安全と思った ・以前から興味があった 等が多数を占めます。 当署と本部少年課サポートセンターにおきましては、対策として管内の小学校5年生から高校生を対象に非行防止教室を行っており、その際 ・大麻乱用は、学習能力の低下や精神障害にも繋がること ・海外では合法の国があるから安全という考えは間違いであること ・自分の将来を台無しにするだけでなく、家族や友人など周りの大切な人も不幸にすること 等について指導しています。 その他、少年補導員研修会や学警連絡会等の場においても薬物乱用の現状と防止にかかる協力依頼を実施しているところです。