特殊詐欺被害者に対する聞き取り調査について  令和六年四月から六月までの間に、還付金詐欺の被害に遭われた被害者のうち、六十五歳以上の高齢者百十一人を対象に電話調査し、百四人から回答を得た結果となる。  なお、構成比は小数点以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも百パーセントとはならない。  年代は、六十代が三十二人、七十代が四十四人、八十代が二十八人である。  性別は、男性が四十二人、女性が六十二人である。  職業は、無職が八十二人、アルバイト等が十一人、自営業等が十一人である。  被害に遭う前、エイティエムで振込手続きをしたのはいつ頃かとの質問に対して、六十五歳以上の被害者の約五十六パーセントが過去三年以上利用なし、もしくはエイティエムを利用したことがないと回答しており、七十代以上に絞るとその割合は約六十一パーセントと更に増加した。  過去一年未満に振込したとの回答者に対し、振込金額はいくらかとの質問に対して三十四人が回答し、十万円未満の取引が約七十パーセントで、二十万円未満も加えると約八十一パーセントであった。  もしエイティエムでの振込ができなくなった場合、窓口にいけば解除可能であるが困りますか、との質問に対して、困らない側の回答は約六十九パーセントであり、七十代以上では約七十一パーセントであった。  エイティエムを操作しながら携帯電話等で通話することがありますか、との質問に対して、通話をしたことはまったくなかったとの回答が約九十九パーセントとほとんどであった。  特殊詐欺に関する情報はどの程度知っていましたか、との質問に対して、特殊詐欺に関する情報を知っていたと回答する被害者は約七十三パーセントであった。  以下は被害者のその他の意見です。  六十代男性は、被害発覚後すぐに銀行に連絡したが「警察に言って」と言われた。私は犯人にお金が渡らないようにしてほしいと思って連絡したが、どこに連絡するのがよかったのか。  六十代女性は、自分はだまされないという自信はあったが、医療費を払っていたので信じてしまった。  六十代女性は、お金をくれると言われたので得すると思った。  六十代女性は、気持ちがいっぱいいっぱいになっていたので、エイティエムで注意されても気がつかないと思う。  七十代男性は、困るかもしれないが、エイティエムで携帯電話を使えなくしてほしい。  七十代男性は、入退院を繰り返していたので心当たりがあった。  七十代女性は、よく考えたらおかしいとわかるが、エイティエムで振込操作していると思っていなかった。  八十代男性は、被害後息子に言われて携帯電話を解約したが、あまり不自由はない。  八十代男性は、ひっかかるとは全く思っていなかった。まるで麻酔にかかったかのようだった。  八十代男性は、数字を間違ってはいけないと思っていたので、声かけされても中止しないと思う。  八十代女性は、銀行は他人事としか思っていないようだった。