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現役サイバー犯罪捜査官からのメッセージ

サイバー犯罪対策課 巡査部長

1 いつ採用されましたか?

平成25年6月にサイバー犯罪捜査官として採用されました。

2 担当業務を教えてください。

情報解析係主任として、各種情報機器から犯罪に関連する情報の抽出・解析などを行っています。現代においては、多くの犯罪で何らかの情報機器が関わっているので、解析対象となる事案や情報機器は多岐にわたります。

3 中途採用でサイバー犯罪捜査官を目指した理由は?

サイバー犯罪捜査官は、私が学生時代や前職で培った情報処理技術を活かして世の中に貢献できる職種だと考えました。高度な情報通信技術が市民生活に浸透するにつれて生活も便利なものになっていますが、同時に犯罪にもこれらの技術が悪用されるようになっています。犯罪捜査のため、最先端の技術が求められるこの職業は常に技術の向上を求められます。もともと技術を突き詰めていきたいと考えていた私にとっては、そのような技術の研鑽をもって犯罪捜査・抑止に役立てることができる職業が理想であると考えていたので、サイバー犯罪捜査官を目指しました。

4 採用後の警察学校入校は厳しかったですか?

一般採用の警察官と比べ、警察学校の入校期間は1ヶ月と短かったですが、警察官が経験する教育の一端を垣間見ることができました。警察官という職業は厳しい環境に身を置かなければならない状況もあるので、そのことを考えると精神と肉体を鍛錬するために必要となる教育であったのではないかと感じました。

5 実際働いてみてどうでしたか?

転職する際、企業風土の違いに戸惑うことはよくあることなのでしょうが、同業種間の転職と比べて、文化の違いに戸惑うところが大きいのではないかと思います。様々な犯罪に情報通信技術が活用されている現状において、高度な技術は多くの場面で頼りにされます。自分の技術を生かして社会貢献ができる理想としていた職場であると感じています。

6 印象に残った取扱いについて教えてください。

各種サーバに保存されていたデータを用いて、サーバを再構築し、犯罪の状況を再現したり、大量のログの解析を行うなど、様々な取扱いがあります、事案によってはマルウェアの解析なども必要になってきます。パソコンに残る様々な痕跡の抽出・分析なども行います。情報処理技術といっても、犯罪捜査に必要となる技術は広範囲にわたります。

7 サイバー犯罪捜査官のやり甲斐について感じるところを教えてください。

高度な情報処理技術を駆使して、犯罪捜査に貢献するところにやり甲斐を感じます。常に最新の動向に合わせて、使用する技術や手順などを更新していく必要があるのですが、技術面で貢献したいと考える人にとっては、そのような常に最新の技術に触れる必要がある環境は、やり甲斐を感じる職場ではないかと思います。

8 女性の捜査員はいますか?

女性のサイバー犯罪捜査官はいませんが、女性の一般捜査員はいます。一般企業で情報処理技術に長けた女性も多く活躍されており、体力面で不安を感じる女性の方でも、情報処理技術を活用する形で、捜査員として活躍することも可能ではないかと思います。



9 サイバー犯罪捜査官を目指している皆さんへメッセージをお願いします。

サイバー犯罪捜査官を目指している方は、程度の差はあれ、技術的な面で自信があり、その技術で貢献したいと考えていると思います。必要となる基礎技術は一般で利用されている技術と同じですが、犯罪捜査で必要となる技術はものづくりの技術とは異なる分野となり、より高度な技術を求められます。サイバー犯罪捜査官として採用されるということはゴールではなく、スタートと考え、絶え間ない技術の研鑽が必要であると考えていただきたいです。技術面で頼りにされる立場になりますので、誤った判断が組織自体を誤った方向へ導くこともあり、大きな責任を伴うことを意識してもらいたいです。組織の技術面を背負って立つ立場ですので、その分、自分の技術が社会貢献できているという実感が伴い、とてもやり甲斐を感じる職場だと思います。