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女性のみなさんへ(女性幹部からのメッセージ1)

警察署長からのメッセージ

1 警察官という仕事

平成2年4月、私は当時勤めていた金融機関を退職し、警察官に転職しました。
その当時は、勤めていた会社の女性が、結婚を機に退職されていくのを目の当たりにして、いつか時期がくれば私もやめていかなければならないのではないかと今後のことが不安になり、女性が働き続けることができる環境の整った仕事を探し始めました。そのような中、スポーツが好きで体力には少し自信があり、また、少しの正義感を持っているという理由で警察官という職業を選びました。
現在、勤務年数は33年目になりますが、その中で交通指導取締り、強行犯捜査、知能犯捜査、暴力犯捜査、検視、地域警察、会計業務、採用業務、学校教官、他県警への出向など、幅広く経験をさせていただきました。
私が警察官になったころは、女性警察官の数は少なく、また配置される所属も限られていました。今では女性警察官の数は全警察官の10パーセント以上の割合になり、私が勤務している警察署においても、ほとんどの部署に女性警察官の配置があり、皆生き生きとして仕事に取り組んでいます。
私は、幹部として署員全員が、それぞれの能力を思う存分発揮して仕事に取り組むことができる環境作りなどに力をいれています。
また、署長として、部外の方との交流も多いのですが、それほど驚かれることもなく対応していただき、時代の流れを感じています。

通常点検(人員や携帯品等の検査)をしているときの写真

通常点検(人員や携帯品等の検査)をしているときの写真です。

功績があった署員に対する表彰式の写真

功績があった署員に対する表彰式の写真です。

2 私生活との両立について

女性は仕事を続けていく上で、結婚、出産や育児などのライフステージで人生の選択を迫られることが多く、また、悩むこともたくさんあるでしょう。
しかし、出産や育児等に関する休暇制度等が整っているので、制度を有効に活用して、仕事と家庭を両立しやすい環境になりました。男性警察官にも、育児等に関する制度が整備されており、育児休業の取得も可能になりました。
また、ワークライフバランスも進んでおり、休暇を取得して旅行に行ったり、趣味を楽しんだりして、私生活の充実を図ることもできます。
私自身も、以前に母親の介護で制度を活用し、更に上司や同僚等の理解もあり、仕事との両立をすることができました。
「公生活はしっかりとした私生活の上に成り立つ」と言われますが、私は身をもって私生活の重要性を感じました。
警察官という仕事柄、時には不眠不休での勤務を余儀なくされることもありますが、私たちには、府民を守るという使命があり、「ありがとう」「助かったよ」などの言葉をかけられることで達成感や充実感を感じます。

職場の先輩方と山梨県に旅行へ行ったときの写真1

職場の先輩方と山梨県へ行ったときの写真です。

職場の先輩方と山梨県に旅行へ行ったときの写真2

3 警察官を目指す方へのメッセージ

警察官という職業を選んで、私は本当に良かった、と思っています。
苦労したこともありましたが、周りの皆さんに助けられ、支えられて乗り切ることができました。同じ仕事をする仲間との絆はとても深いものがあります。自分は警察官としてやっていくことができるだろうか、と不安に思っているあなた。大丈夫です。
あなたは一人ではありません。頼りになる仲間がいます。心配は無用です。
朱子のことばに「精神一到、何事か成らざらん」というものがあります。このことばが示すように、精神を集中して、真剣に取り組むことで、どんな難しいことでも成し遂げられないことはありません。
自分の警察官になりたいという気持ちを信じて、そして、自分に自信を持ってチャレンジしてください。