架空料金請求詐欺
インターネットや郵便を利用して不特定多数の者に対し、未払い料金があるなどの架空の事実を口実とした料金を請求する文書を送付するなどして、現金を預金口座に振り込ませる方法で、被害者は20代、30代の比較的若い人が多いのが特徴です。
携帯電話のメールに「有料サイトの料金が延滞しているので延滞金を振り込んでください。」などと要求し、現金を騙し取ります。
はっきりしない請求等は無視してまず相談！！
架空料金請求詐欺！（名義貸しトラブル編）
老人ホーム運営会社や証券会社などになりすまして、現金をだましとる手口!!
犯人A
（老人ホーム運営会社など）
「実は、府内に老人ホームを建設しており、あなたの名義で入居する権利が当選しました。おめでとうございます！ 入居されませんか？」
または
（証券会社など）
「実は、今あなたの地域限定で○○の株が買えます。買われませんか？」
（注意）「実は・・」等と特別に選ばれた人だけに連絡しているような言い方で、電話をかけてきますが、断られることを前提としています。
被害者 「結構です」
犯人A 「そうですか。それでは、人助けと思って必要とされる方にあなたの名義を貸して（ 権利を譲って）もらえませんか。絶対に迷惑はかけませんので。」
（注意）「困っている人を助けてあげてほしい」等と言って、人の良心につけ込みます。
被害者 「う～ん、そういうことなら、別にいいですよ。（私は要らないから、あとは好きにして。）」
後日・・・
犯人A 「もしもし。弁護士の□□です。あなた、名義を貸しましたね。名義貸しは犯罪です！ 逮捕されますよ！！家族にも迷惑がかかりますよ。」
（注意）「弁護士」「犯罪」「逮捕」「家族」等の言葉で、不安をあおります。
被害者 「えぇ！？犯罪って、要らないから断っただけなのに・・・。」
犯人A 「逮捕されないようにこちらで処理します。解決金として300万円を支払ってください。これは大変な事なので、誰にも相談してはいけませんよ。宅配便で△△まで現金を送ってください。」
（注意）「お金を払えば逮捕されない」等と解決策を示し、お金をだまし取ります。宅配便で現金は送れません。
被害者 「300万円！？・・・わかりました・・・。（逮捕されるかもしれない・・早く支払わないと・・。）」
- 家族に迷惑は掛けられないという思いから、誰にも相談しない傾向にあります。普段から家族とよくコミュニケーションを取って、詐欺を未然に防ぎましょう。
- 「名義貸しは犯罪です」、「現金を宅配便で送って」は詐欺！ ！不審な電話があれば、家族や警察に相談しましょう！ ！
架空料金請求詐欺！（有料サイト未払金請求メール編）
ネット通販会社などを名乗って架空の有料サイト未払金をだましとる手口!!
メール 「有料情報サイトの未納料金が発生しております。本日ご連絡なき場合、法的手続きに移行致します。□□サポートセンター 00-0000-0000」
(注意）大手のネット通販会社等を名乗って信じさせるとともに、「法的手続き」等の文言で不安をあおり電話させます。
被害者 「あの・・・法的手続きとか書かれたメールがきたので電話したのですが・・・。」
犯人A 「□□の△△といいます。○○様ですね。有料サイトの利用料29万5千円が未払いになっています。」
被害者 「心当たりがないんですが・・・。」
犯人A 「今日中に支払ってもらわないと裁判を起こします。誤って登録されているなら、後日、全額返金（95％返金）しますので、とりあえず今日中に全額を支払ってください。」
（注意）「今日中」、「裁判」等の言葉でさらに不安をあおった後、「全額返金または95％返金」という言葉で安心させます。
被害者 「（ 裁判とか言っているし、後で返金してくれるなら支払っておこう。）どうやって支払えばいいですか？」
犯人A 「コンビニで、カード型の電子マネーが販売されていて、その電子マネーを購入して支払うことができます。すぐに近くのコンビニへ行ってください。コンビニ1店舗で購入できる限度額があるので、複数のコンビニで電子マネーを購入してください。」
（注意）すぐに支払をするように求め、考えるいとまを与えません。
コンビニに到着して電話すると‥
犯人A 「電子マネーをレジで購入してください。購入すれば、コンビニから出たところで、裏面に記載されているカードの番号を教えてください。」
コンビニで支払い
- 身に覚えのないメールは無視! !家族や警察に相談しましょう! !
被害に遭わないための注意点
- 心当たりのない請求には応じないことが大切ですが、不安に思った時(心当たりがあるかどうかも分からない場合)は、メールに記載の連絡先に問い合わせをすることなく、各相談窓口に相談してください。
- 使用したサイト名の記載がない請求、利用した時間の記載のない請求、明確な料金内訳の記載のない請求、料金請求以外の文言(身辺調査の開始、会社への訪問等)が 記載してある請求は要注意です。
- レターパックで現金を送ることはできません。
レターパックを利用して送金を求める業者は、正規業者ではありません。
架空料金請求メールの例
題名:最終通告
本文:この度、お客様がご使用の携帯電話より以前に登録された【総合情報サイト】にて30日の無料期間内での退会処理を行っておらず、登録料金3000円が発生しており、現状長期未納の状態となっております。
本通達から翌日の午後までにご連絡をいただけない場合、サイトの利用規約を元に下記の手続きに移行いたします。個人調査の開始(携帯電話会社へ発信者端末電子名義認証を行い個人情報の開示等)各信用情報機関に対して個人信用情報の登録。以上の手続きに入らせていただきますので予めご了承ください。
このまま放置されますと身辺調査及び弊社回収員による訪問回収、または弊社による少額訴訟裁判の強制執行となりますのでご了承ください。退会処理・ご利用状況の詳細につきましては、下記までお問い合わせください。
(注意)実際に架空料金請求詐欺で使用された文面ですが、会社名、電話番号等は掲載しておりません。