人事異動等に際して行う申告要領の制定について
昭和41年9月30日
例規(教・務・総)第88号
人事異動等に伴う申告については、従前から警察礼式をもとに、慣例的に実施してきたところであるが、申告の範囲、用語例等については必ずしも明確でなく、また、統一性にも欠ける傾向にあつたので、このたびこれを整備して、別記のとおり申告要領を定め、昭和41年10月1日から実施することとしたから了知されたい。
別記
人事異動等の申告要領
第1 趣旨
この要領は、人事異動、上司の着任等の際に行う申告及びあいさつについて、必要な事項を定めたものである。
第2 申告を行う場合
1 人事異動等の申告は、次の場合に行う。
(1) 人事異動の場合
採用、卒業配置、現任異動、昇任、昇任異動、兼務(事務取扱い及び事務代理を含む。)、休職又は復職の発令があつたとき。
(2) 人事異動以外の場合
ア 海外出張の発令があつたとき。
イ 学校入校又は卒業のとき。
ウ 大阪府警察を代表して、対外試合等に出場するとき。
エ 勤務を指定され、又は免ぜられたとき。
オ 警察本部長賞以上の表彰を受けたとき。
2 氏名申告は、次の場合に行う。
(1) 本部長、部長又は所属長が着任した場合
(2) 本部長又は警務部長が初巡視した場合
第3 申告の範囲
申告の範囲は、別途指示する場合を除き、別表第1及び別表第2のとおりとする。
第4 申告の用語例
申告の用語例は、別表第3のとおりとする。
第5 申告の要領
申告は、次の要領によつて行う。
1 敬礼は、警察礼式(昭和29年国家公安委員会規則第13号)第18条及び第26条に規定するところによる。
2 2名以上の者が同時に申告するときは、上級者又は代表者の指揮によつて行う。
3 辞令書、卒業証書等の交付を受けているときは、申告を行つた後、これを受礼者に提示する。
第6 服装
1 申告を行う場合は、常装とする。この場合においては、制帽を所持せず、並びに大阪府警察官の服制に関する規程(平成2年訓令第32号)第11条第2号の規定により帯革及び手錠を、大阪府警察官けん銃使用及び取扱規程(平成13年訓令第41号)第8条第1号の規定によりけん銃を、大阪府警察官警棒等取扱規程(平成13年訓令第42号)第3条第1号の規定により警棒を着装しないものとする。
2 前記1の定めにかかわらず、別途指示する場合は、これによらないことができる。
第7 補則
この要領に定めた申告の範囲以外の直属上司に対しては、この要領に準じてあいさつを行う。
第8 実施期日
この要領は、昭和41年10月1日から実施する。
別表第1
1 人事異動の場合
(1) 本部の所属、警察学校及び方面本部に勤務する職員
受礼者
所属の部長
所属長
申告者
所属長補佐級以上の職員
次長
(注意)受礼者は、人事異動後の所属の部長及び所属長とする。
(2)警察署に勤務する職員
受礼者
署長
申告者
副署長及び
次長
(注意)受礼者は、人事異動後の署長とする。
2 人事異動以外の場合
(1) 本部の所属、警察学校及び方面本部に勤務する職員
受礼者
本部長、警務部長又は所属の部長
所属長
申告者
所属長
所属長以外の職員
(2) 警察署に勤務する職員
受礼者
本部長又は警務部長
署長
申告者
署長
署長以外の職員
別表第2
1 着任した場合
受礼者
本部長
部長
所属長
申告者
本部の所属、警察学校及び方面本部に勤務する職員
部長又は所属長
所属長補佐級以上の職員
係長級以上の職員
警察署に勤務する職員
—
—
係長級以上の職員
2 初巡視した場合
受礼者
本部長又は警務部長
申告者
本部の所属、警察学校及び方面本部に勤務する職員
所属長補佐級以上の職員
警察署に勤務する職員
課長代理以上の職員
別表第3
申告用語例
1 1人で申告を行う場合
番号
種別
申告用語例
1
採用
申告します。○○○○は、本日付をもつて、大阪府巡査に任命され、○○警察署勤務を命ぜられました。
2
卒業配置
申告します。
巡査○○○○は、本日、大阪府警察学校を卒業し、○○警察署勤務を命ぜられました。
3
現任異動
申告します。
○○警察署巡査○○○○は、本日付をもつて、○○警察署勤務を命ぜられました。
申告します。
巡査○○○○は、本日付をもつて、巡査部長に任命されました。
昇任異動
申告します。
○○警察署巡査○○○○は、本日付をもつて、巡査部長に任命され、○○警察署勤務を命ぜられました。
6
学校入校
申告します。
巡査○○○○は、○月○日から○月○日まで、大阪府警察学校初任補修科へ入校を命ぜられました。
7
学校卒業
申告します。
巡査○○○○は、本日、大阪府警察学校初任補修科を卒業(修了)し、ただいま帰任いたしました。
8
派遣
申告します。
巡査○○○○は、○月○日、○○にて行われる○○大会に、大阪府警察代表選手として出場のため、派遣を命ぜられました。
勤務指定
申告します。
地域課地域第一係、巡査○○○○は、本日付をもつて、総務課総務係を命ぜられました。
10
表彰
申告します。
巡査○○○○は、本日、○○(表彰の事由)により、本部長賞誉を受けました。
11
氏名申告
本部の所属、警察学校及び方面本部に勤務する職員
○○課長警視○○○○
○○課○○担当課長補佐警部○○○○
警察署に勤務する職員
○○警察署長警視○○○○
○○課長兼○○課長警部○○○○
2 2人以上で申告を行う場合
番号
種別
申告用語例
1
卒業配置
申告します。
巡査○○○○
同じく○○○○
(以下省略)
以上○名の者は、本日、大阪府警察学校を卒業し、○○警察署勤務を命ぜられました。
2
現任異動
申告します。
○○警察署巡査部長○○○○
○○警察署
巡査○○○○
(以下省略)
以上○名の者は、本日付をもつて、○○警察署勤務を命ぜられました。
3
昇任異動
申告します。
○○警察署
巡査○○○○
○○警察署
巡査○○○○
(以下省略)
以上○名の者は、本日付をもつて、巡査部長に任命され、○○警察署勤務を命ぜられました。
4
学校入校
申告します。
巡査○○○○
同じく○○○○
(以下省略)
以上○名の者は、○月○日から○月○日まで、近畿管区警察学校初級幹部科一般課程へ入校を命ぜられました。
5
学校卒業
申告します。
巡査○○○○
同じく○○○○
(以下省略)
以上○名の者は、本日、近畿管区警察学校巡査部長任用科(地域係長専科)を卒業(修了)し、ただいま帰任いたしました。
(注意)1 この用語例に示されていない申告の場合は、類似のものに準じて行うこと。
2 人事異動等の発令日と、申告をする日が異なるときは、用語例の「本日」を「○月○日」に読み替える。
3 申告をする者が同時に多数にわたるときは、代表者の「巡査○○○○ほか○名の者は(以下省略)」の要領で、申告することができる。
4 各用語例の末尾に、必要により「よろしくお願いします。」等の用語を付け加えてもよい。