帝塚山大学

地域住民の一番近くで、まちの平和を守るおまわりさん

現在、私は交番で勤務しています。交番では、「交通事故を起こした」「自転車が盗まれた」「詐欺でお金をだまし取られた」「道に迷った」等、様々な事案が入るため、専門部署と連携を図りながら、住民に寄り添った対応を心掛けています。他にも、落とし物対応や交通取締り等も行いますので、交番の仕事は多岐にわたります。高齢者の方から「詐欺の電話が掛かってきた」との通報を受け、自宅までお話を聞きに行った際、「わざわざありがとう、相談して良かったです」とお礼の言葉をいただいたこともあります。交番の警察官は、夜中であっても現場に駆けつけないといけない時もあり、体力面でも大変な一面がありますが、住民の一番近くで寄り添う存在であるため、やりがいのある仕事です。また、女性特有の取扱いもあり、女性警察官にしか行うことの出来ない仕事もあります。子どもたちが私たちに向かって敬礼をしてくれたり、地域の方に「ご苦労さまです」と声をかけていただいたときは、非常に嬉しく、警察官として仕事をする上での原動力となっています。私が幼い頃、警察官を見て憧れたように、地域の子ども達が私を見て警察官に憧れを持ってもらえるよう、日々仕事を頑張っています。
私が大阪府警察に就職した理由は、人の役に立てる機会が多いところに魅力を感じたからです。私は、幼い頃から「警察官になりたい」という気持ちが強かったことから、就職活動では、大阪府警察だけでなく、他府県警察も受験しました。他府県警察も含めて、様々な説明会や警察学校体験入校等のイベントに参加しました。どの都道府県警察でも、同じ警察官の仕事ではありますが、都道府県によって警察組織の特徴が違います。大阪府警察は、西日本最大組織であるため、警察官の人数や交番の数が多く、専門部署も細かく分かれており、仕事内容も多岐にわたります。府民の近くで府民のために働ける機会が多い大阪府警察では「人々の安心安全を守りたい」という自身の思いを発揮出来る機会が多いと考え志望しました。また、大阪府警察は、居住地から通える範囲内で勤務地が設定されるところにも魅力を感じました。現在、私は奈良県に住んでいますが、警察署まで1時間以内で出勤出来るため、非常に通勤の負担が少ないです。更に、大阪府警察は大規模組織のため、福利厚生もしっかりしています。そのため、プライベートが充実し、仕事を頑張るための原動力になります。
幼い頃から憧れていた警察官になり、制服を着て現場で勤務出来ていることに嬉しさを感じています。巡回連絡で管内のご家庭や事業所を一件一件訪問していると、高齢者の方に「一人暮らしなので、不安です。こうやって警察官がまわってきてくれて嬉しい」や「いつも交差点で立ってくれていますね、事故とか怖いので安心します」等と言っていただいた時は、警察官として地域の役に立っているのだと感じます。また、女性警察官であるため、女性に関係する事案に駆けつけることもあります。まだまだ警察官としては未熟ですが、女性警察官であるからこそ出来る仕事が多く、女性でも活躍出来る機会があります。警察官の仕事は地道な仕事も多く、辛いと感じることもありますが、事案対応後に感謝の言葉をいただいたり、子ども達が「お巡りさんだ！」と手を振ってくれた時に、警察官は沢山の人に頼りにされている仕事だと実感し、もっと頑張らなければならないと感じさせられます。
警察官という人生を選ぶには、迷うことも不安なことも多くあると思います。私自身体力があまりなく、人と話すことが苦手で、勉強も得意ではないことから警察官に向いていないと思っていました。それでも、幼いころから警察官に憧れていたことや大学生の時に参加した犯罪被害者支援のイベントで、もう二度と犯罪に巻き込まれて悲しい思いをする人を出したくないと感じた思いはいつまでも消えませんでした。大学4年間では、警察官採用選考に合格するために、人と話す機会が多いスーパーのレジでアルバイトをしたり、大阪府警察のホームページに載っている体力錬成の動画等を見ながら体力作りを行い、自分なりに、警察官採用選考に落ちても後悔はないと思えるくらいに全力で頑張りました。警察官は、特別な人だけがなれる仕事ではなく、「警察官になって、人の役に立ちたい」という思いさえあれば、誰でもなれる仕事だと思います。警察官になるまでも大変でしたが、警察官になってからも大変です。日々努力しなければならず、決して楽な仕事ではありませんが、一度きりの人生です。就職活動大変だと思いますが、夢に向かって全力で頑張ってください。