生活安全部 生活安全指導班員からのメッセージ
1 担当業務について
私は、府民安全対策課「生活安全指導班」に所属しています。防犯教室専門のチームで、大阪府内各地を女性警察官6名で周り、「分かりやすく、楽しく」をモットーに、身近な犯罪の被害防止を呼びかけています。
従来は、直接府民の皆さんの前でお話していましたが、現在はリモート機材を使って、遠隔や別室で行う防犯教室も取り入れています。
防犯教室の内容は、誘拐・性犯罪・特殊詐欺・侵入盗など、参加される府民の方に合わせた内容を行っています。
また、小学校区内や特殊詐欺被害の多い地区を中心に、車から広報用音声を流し、注意喚起を行うメロディパトロールなどの支援活動も行っています。
2 やり甲斐について
交番勤務や生活安全課の仕事をする中で、被害に遭い辛い思いをされた方を沢山目にしてきました。事件によっては、被害者の人生を大きく変えてしまうものもありました。しかし、犯罪被害に直面するまで、人は誰しも「自分のこと」として意識しにくいところがあります。
そこで、普段警察署に足を運ぶ機会の少ない方にも、防犯教室を通じて「身近な犯罪」について知っていただくことが、被害防止の第一歩だと考えます。みなさんの街で起こっている犯罪の現状を知っていただき、防犯意識を高め、自身の行動について少し考えていただくことで、犯罪被害から自分自身を守る事に繋がります。
毎年、防犯教室を呼んでいただいている自治会の方からも、「うちの家にも役所を名乗った詐欺の電話あったけど、お巡りさんの言うたとおり、すぐに『こんな詐欺の電話に注意しいや』って町内全体に伝えましたよ。」と笑顔で声を掛けてくださいました。府民のみなさんから被害に遭わなかったというお声を聞けた時は、仕事のやり甲斐を一番感じることができます。
今後も生活安全指導班のチーム全員が一丸となって、犯罪の未然に防ぐ取り組みを続けていきます。
3 休日の過ごし方
休日の過ごし方は、夏期休暇等を利用し国内旅行や海外旅行に行きます。
警察官の仕事は年中無休ですが、勤務員で交替勤務し数日の休暇も取得できますので、旅行等に出掛けてリフレッシュすることもできます。感染症の流行前には、ニューカレドニアやイタリア等に行ってきました。異文化に触れることで、自分の視野を広げたり、その国の良さはもちろん、日本の良さも改めて知る機会にもなりました。充実した休暇を過ごせると、次の仕事にも身が入ります。
4 警察官をめざしている皆さんへ
警察官は責任のある仕事です。時に、府民の方の生命や財産が関わる場面もあります。職務を遂行する上で、体力や知識も必要となり、私生活でも警察官であることを自覚して生活しなければなりません。
しかし、仕事のやり甲斐もその分大きなものがあります。上司や先輩の皆さんと協力して、自分が携わった方々の安心や安全を実現できた時には、職務の大切さや、やり甲斐を実感できます。
また、警察の職務は幅広くあり、女性だからと職務が制限されること無く、多種多様な部署では自分の特技が活かせたり、経験を積んで色々な事に挑戦することもできます。
女性が必要とされる仕事もあります。
警察官をめざされる皆さんと、共にお仕事をできる日を楽しみにしています！