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防犯等マニュアルリーフレット_ボランティア版(HTML版)

防犯ボランティアが育む!地域の安全・安心
〜見守りによって地域が元気に〜

警察庁
Nationai Police Agency

はじめての方へ
協働によって地域の安全を守る、防犯ボランティアの活動

防犯ボランティアの皆さんが行う活動には、主に

  1.  登下校時の子供の見守りや付き添い
  2. 青色回転灯装備車(いわゆる「青パト」)、徒歩や自転車による防犯パトロール活動や、夜間の見回りパトロール

などがあります。

このような活動を通して、防犯ボランティアの皆さんは、行き交う子供や女性、地域の方々の安全を見守るとともに、パトロールの姿を見せることによって犯罪が起きにくい地域づくりにも貢献しています。
さらに、活動の中で笑顔で挨拶をすることで安心感やつながりが育まれ、地域が元気になります。

また、犬の散歩やジョギング、通勤や買い物などで外を歩いているときに行き交う子供や女性、地域の方々の安全に気を配ることで、地域の見守る目が増えることになります(いわゆる「ながら見守り」)。
犯罪が起きることが多い時間帯や場所などの情報や身を守るための方法について、子供や女性などに教えてあげること(いわゆる「啓発活動」)も、とても大切なことです。

防犯ボランティアの思い

「学校が良くなれば、地域も良くなる」
── 本橋 昭仁(埼玉県川口市の前川本町町会・副町会長)

平成17年に栃木県で小学1年生が連れ去られて殺害される事件があり、私たちの町でそういった事件を起こさないために活動が始まりました。
現在、約40名のボランテイアが、子供たちの登校時に声をかけ、下校時は小学1年生と一緒に下校しています。
また、有志で夜のパトロールを行っています。
子供たちには、「おはよう」ではなく「おはようございます」とひとりの人間としてきちんとあいさつしています。
子供たちは私たちの顔を覚えていてくれて、休日に街で通りすがった時もあいさつしてくれます。
声をかけ続けた子供たちが中学生、高校生、大人になり、「当時はお世話になりました」と言ってくれるのがとても嬉しいです。
最初は子供たちのためにと思っていましたが、今は自分のためだと感じています。子供たちが良くなれば学校が良くなり、やがては地域も良くなるはずだと思うからです。
子供や女性に対しての犯罪を減らすためには、大人一人ひとりが意識的に見守ることです。
無関心が一番いけないと思います。

防犯ボランティア活動のポイント

子供の登下校時の見守りや付き添い

ポイント

  1.  共通の帽子・ベスト・腕章を着用し、子供や行き交う人に挨拶しましょう。地域の人に活動を理解してもらい、地域の安心と防犯意識を高める効果があります。
  2. 可能であれば、集団登下校に付き添うと効果的です。このとき、子供だけでなく、周囲の人物や場所の様子に目を配りましょう。
  3. 可能であれば二人以上で付き添い、誘導役・周囲の警戒役・有事の連絡役などの役割を分担しましょう。
  4. 道路に立って見守りを行う場合は、お互いが見えるように立ち、子供の通学路をカバーする範囲を広げていくとよいでしょう。
青パトなどによる防犯パトロール活動

ポイント

  1.  犯罪は同じような場所で起きることがあり、ある地域で時間的に近接して同様の犯罪が発生することもあります。
  2. 最寄りの交番・駐在所や警察署を訪れて情報を得たり、警察が発信する不審者などに関するメールを受け取るなど、最近の犯罪等の発生状況について情報を入手しましょう。
  3. 警察官と合同でパトロールを行えば、やる気が向上しますし、警察官からパトロールのポイントを教わることもできます。
  4. 青パトなどでパトロールする場合は、警察から情報を入手した上で、犯罪危険箇所に駐停車して留まり、周囲の様子を確認すると効果的です。

防犯ボランティア活動に取り組んでいる方へ
地域で起きている犯罪の実態を知ることで、見守りやパトロールなどの防犯の効果を高めましょう!

刑法犯の認知件数は、ピーク時と比べて大幅に減少していますが、子供や女性が被害となる事件はあとを絶ちません。犯罪の防止には、自治体、警察、学校、住民、企業など、地域全体で取り組む必要がありますが、大きな力を発揮するのが、地域の防犯ボランティアです。

見守りやパトロールを行う際は、最寄りの交番等を訪れて犯罪発生情報を得たり、警察が発信する不審者メールを参考にしてみましょう。

子供への犯罪は…

  •  体を触る
  • 声をかけて連れ去る
  • 暴力をふるう

などの事件が起きています。

女性への犯罪は…

  • 帰宅中の女性の後をつけ、体を触る
  • 路上や駐車場で抱きつき、乱暴する
  • 女性の自転車にバイクで近づき前かごからバッグをひったくる

などの事件が起きています。

犯罪が起きる場所は…

  • 道路上
  • 駐車場・駐輪場
  • 公園
  • マンションやアパートなどの共用玄関や廊下、階段、エレベーター

など、子供だけになりやすいような場所で事件が起きています。

ありふれた身近な場所で子供や女性を狙った犯罪が後を絶ちません。

犯罪者は、いかにも怪しい服装をしているとは限りません。多くの場合、どこにでもいる、普通の人を装って、駅やお店などで待ち伏せたり、ジョギングや散歩を装って街中や公園をうろつき、子供や女性を物色します。

要注意ポイント 人の目が少ない場所

 1. 道路
  • 人通りの少ない住宅地
    子供が下校時に住宅街の通学路上で声をかけられたり、友人宅や公園から住宅街の道を帰宅する途中で危ない目に遭った事例がありました。
  • 片側が田畑
    道路の片側が田畑、線路、川、ビルの駐車場など歩道の片側の監視性が低い路上で、女性が被害に遭った事例がありました。
2. 駐車場・駐輪場
  • 店舗の駐車場
    スーパーやコンビニの駐車場に面した歩道で、夕方に子供が声をかけられた事例がありました。
  • 駅の駐輪場
    駅の駐輪場で、夜間に女性が自転車で出ようとした際に被害に遭った事例がありました。

要注意ポイント 見知らぬ誰かが居ても不自然でない場所

3. 公園
  • 遊具の影
    公園内の遊具や木陰といった見通しの悪い場所で、子供が被害に遭った事例がありました。
  • 見通しの悪い木陰
    帰宅途中の女性が公園内を通った際に、見通しの悪い木陰付近で被害に遭った事例がありました。
4. 集合住宅の共用部分
  • 共用玄関
    路上から後をつけられ、見通しの悪い共用玄関で被害に遭った事例がありました。
  • 階段
    壁で囲われて外から見えにくい集合住宅の階段部分で被害に遭った事例がありました。

多くの人が関わることで、街に「犯罪が起きにくい雰囲気」を生み出すことができます!

特に、登下校時などの子供の安全を確保する上では、地域全体で「見守りの空白地帯」をなくす努力をすることが欠かせません。
街で暮らす一人一人が、自分のライフスタイルにあった形で、地域の子供などに目を向けることで、地域の安全・安心だけでなく、地域のつながりも育むことにつながります。

犬の散歩やジョギング、花の水やり、家のまわりのゴミ拾いや掃き掃除など、普段の生活の中で、周囲の子供や女性に気を配る。

腕章を付けて歩いたり、自転車のカゴに防犯ステッカーを付ける。地域の人に活動を理解してもらい、地域の安心と防犯意識を高める効果があります。

通勤や買い物で外を歩いている時に、子供や女性の安全に気を配る。

地域には、学校やPTA、自治会や商店街などで、防犯にまつわるさまざまな活動が行われていますので、積極的な参加をお願いします。

「ながら見守り」は、活動に定期的に参加することがむずかしい人にも取り組みやすく、地域を見守る目を増やすことにつながります。

あなたの「ながら見守り」で、子供と女性が安心できる地域をつくりましょう!

もしものときは
犯罪を見かけた場合や、子供に声をかけて連れて行こうとしているなどの場面を見かけた方は、迷わず110番してください。
110番をするほどでもないけれど、不安に思った場合には、警察相談専用ダイヤル「#9110」にお電話ください。
最寄りの警察署や交番でも、相談を受け付けます。