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性犯罪の被害にあわないために

大阪府内の強制性交等・強制わいせつの発生状況(令和4年中)

強制性交等とは

  • 13歳以上の者に対し、暴行または脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交をすることです。
  • 13歳未満の者と性交等をすることです(同意の有無を問わない)。
  • 心神喪失もしくは抗拒不能に乗じて、あるいは心神喪失もしくは抗拒不能にさせて性交等することも同様の罪となります。

事例~「心神喪失、抗拒不能に乗じて」の典型的な事例は、多量にお酒を飲んだ時、または飲まされて気を失ったり、意識がもうろうとしている状態に乗じて性交等する。

  • 被害者の約8割が10歳代から20歳代の女性です。
  • 発生場所の約4割がマンション等の共同住宅で、次いでホテルの居室等となっています。
  • 発生時間は、午前0時以降から朝方にかけての深夜帯に多くなっています。

強制わいせつとは

  • 13歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をすることです。
  • 13歳未満の男女に対し、(同意の有無にかかわらず)わいせつな行為をすることです。

事例~小学生を言葉巧みに誘い出して、身体を触る。

  • 被害者の約8割が10歳代から20歳代の女性です。
  • 「道路上」での発生が最も多く、次いでマンション、団地等共同住宅のエントランス、エレベーター等「共用部分」での発生が多くなっています。
  • 発生時間は午後8時以降から深夜帯にかけて多くなっています。

夜間に限らず、仕事、学校、遊びの行き帰り等、日中における日常の生活行動の中でも被害は発生しています。

いざという時のために・・・・

いざという時の、性犯罪に対する防犯対策の動画をご紹介します。

動画の中には、相手から逃れるための護身術も紹介しておりますが、是非、次のことを知っておいてください。

  • いざという時に、声が出ない、抵抗しようにも身体が動かない状態になる人がいます。
    (過度な外的ストレスに対する身体の反応です。)
  • 男性の腕力で本気で押さえ込まれたら、多くの女性は動けません。また圧倒的な力の違いによる恐怖心で身体が固まってしまいます。

それなら動画なんか見ても意味ないじゃないか・・・いいえ、知っていれば「護身術が使える可能性」があります。

しかし、そのような状況にならないことが一番です。普段から「いざという時」にならないための行動を取ってください。

性犯罪被害にあうリスクを減らしましょう!

(様々な犯罪被害にあわないための防犯対策にも応用できます。)

道路上で・・・・

  • 仕事等を終えて、夜間帰宅途中に被害にあうケースが多く発生しています。少し遠回りでも、なるべく人通りの多い、明るい道を選びましょう。やむを得ず、人気の少ない暗い道を通らなければならないときは、周囲の状況に注意を向け、近くに不審者がいないかをよく確認するようにしましょう。
    また、防犯ブザーや、「安まちアプリ」をダウンロードしたスマートフォンを手に持って歩くなどして、いつでも活用できるようにしておきましょう。
  • スマートフォンを操作しながら、イヤホンで音楽を聴きながら歩くと、不審者(車)が近づいてきても気づきません。また、手元のスマホや耳元の音楽に集中することでとっさの出来事への対応が遅れ、性犯罪等の犯罪被害だけでなく、交通事故にあうリスクも高くなり危険です。
  • 見知らぬ人に声をかけられたら、むやみに近づかず、相手の手がすぐには届かない程度の距離を開けて対応しましょう。犯人の中には、被害者の親切心につけ込み、道を聞くふりをして、油断させてからわいせつ行為に及ぶという悪質な者もいます。
    「一緒に連れて行ってほしい」「車に乗って案内してほしい」・・・安全性が保障されない見知らぬ人間と行動する危険性を想像してください。

帰宅時・・・

  • マンション等の共同住宅内では、エントランス、階段、通路、エレベーター等の共有スペースでも性犯罪が発生しています。自宅(自室)近くであっても、帰宅して玄関を確実に施錠するまで決して気を緩めないようにしましょう。
  • マンションがオートロックドアであっても、居住者が入る後ろからつけて行くなどの方法で侵入することが可能です。
  • 一戸建て、マンションを問わず、玄関ドアを開けているところを後ろから襲われる、あるいは玄関扉の鍵を施錠する寸前にドアを開けて無理矢理侵入されるケースもあります。
  • エレベーター内で、もし危険を感じたら、階数ボタンを全部押して止まった階ですぐに降りましょう。

自宅にいるとき・・・(侵入盗対策にも有効です。)

  • ドアの鍵は家に入ったらすぐに締めましょう。
  • 就寝中に、鍵を掛け忘れた玄関ドア、ベランダのガラス戸、窓等から室内に侵入されるケースがあります。就寝前には必ず戸締まりを確認しましょう。
  • 在宅中、人が訪ねて来たときは、確実に相手の身分を確認できるまでドアを開けないでください。業者を装って、ドアを開けさせて侵入してくるケースもあります。

列車内ちかん対策についてはこちら

性犯罪被害を受けたら・・・・あなたは悪くない

「性犯罪被害にあったのは気をつけていなかった自分が悪いから・・・」と被害届を出すのをためらう方もいます。

被害を受けた人は悪くありません。悪いのは犯人です。警察に被害届を出そうかどうか迷ったときは、一人で悩まず下記の相談窓口(「警察・大阪府の相談窓口」)にご相談ください。
また、男性も性犯罪被害にあうことがあります。男性の被害者も被害届を出しにくい心理に陥りがちだと考えられます。しかし、被害者は決して悪くありません。一人で悩まずに警察や各種相談窓口に相談してください。

強制性交等被害の「暗数」について

令和2年度に、内閣府が無作為に選んだ全国の20歳以上の男女5,000人(有効回収数3,438人)に対して実施した調査によると、「無理やり性交等されたことがあるか」との質問に対し「あった」と答えた142人のうち、警察に連絡・相談したのは36.6パーセントでした。
この調査結果をふまえると、令和4年中に認知した強制性交等の件数は213件でしたが、実際は、被害にあいながら誰にも相談できず、警察に届け出ることができずに苦しんでいる方が大勢いることは想像するに難くありません。

警察・大阪府の相談窓口

(注意)リンク先にある「性暴力救援センター・大阪(SACHICO<サチコ>)」は、被害直後の証拠採取や、洗浄、被害者が希望すれば警察への通報等、あなたの大きな力になってくれる性犯罪被害相談の窓口です。