サイバー犯罪とは?
サイバー犯罪とは、次の3種類に該当する犯罪をいいます。
1 不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反
不正アクセス行為とは、他人のID・パスワードを悪用したり、コンピュータ・プログラムの欠陥をつくことにより、本来アクセスする権限のないコンピュータ(サーバ)を利用する犯罪です。
例示としては、
- 利用者の承諾を得ずに、ID・パスワードを使って会員制サイト等にアクセスする
- 利用者の承諾を得ずに、第三者にID・パスワードを提供して、不正アクセスを助長する
- 他人のID・パスワードを不正取得、不正保管する
- ID・パスワードを盗み取るため、金融機関等になりすましてフィッシングサイトを開設する
- 金融機関等になりすまして、ID・パスワード等を入力させる内容のメール(フィッシングメール)を送信する
行為などです。
2 コンピュータ・電磁的記録対象犯罪、不正指令電磁的記録に関する犯罪
(ア) 電子計算機損壊等業務妨害罪・電子計算機使用詐欺罪等
例示としては、
- ウェブサイトのデータを無断で書き換える。
- 金融機関などのオンライン端末を不正操作し、無断で他人の口座から自分の口座に預金を移す
行為などです。
(イ) コンピュータ・ウイルス(不正指令電磁的記録)の作成・供用罪等が不正指令電磁的記録に関する犯罪
例示としては、
- 他人のパソコンのデータを破壊するためウイルスを作って保存する
- ネット上で事情を知らない人にウイルスをばらまく
行為などです。
3 ネットワーク利用犯罪
犯罪の構成要件に該当する行為について、インターネット等を利用した犯罪又は構成要件該当行為ではないものの、犯罪の実行に必要不可欠な手段として、インターネット等を利用した犯罪です。
例示としては、
- ウェブサイト上で他人を誹謗中傷する名誉毀損事件
- 電子掲示板などで犯行予告を行う脅迫事件
- オークションでの詐欺事件
- 著作物を無断でアップロードする著作権法違反事件
- 電子掲示板に販売広告を掲示して覚醒剤を販売した覚せい剤取締法違反事件
- わいせつ図画・児童ポルノ等を不特定の人に閲覧させた事件
- 出会い系サイトを利用した児童買春
などです。
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(検挙件数(全国)等の情報はこちらをご覧ください。)