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大阪府下における高齢運転者による交通事故の発生状況と特徴

大阪府下における高齢運転者による交通事故の発生状況と特徴について(令和4年12月末現在)

大阪府警察本部交通部運転免許課 高齢運転者等支援室

1 大阪府下の高齢者免許人口

10年前と比較して、総免許人口は微増で推移していますが、高齢者(65歳以上)免許人口は約1割増加しており、全体に占める割合も増加しています。

総免許人口 平成25年5,099,003人、令和4年5,121,873人(0.45パーセント微増)、高齢者免許人口 平成25年819,242人、令和4年909,759人(11.0パーセント増加)、全体に占める割合 平成25年16.1パーセント、令和4年17.8パーセント(1.7パーセント増加)

2 高齢運転者による交通事故件数

交通事故全体の件数は大幅に減少していますが、高齢運転者による事故は減少率が低く、全体に占める割合は約2割まで増加しています。

事故件数 平成25年43,862件、令和4年23,955件(45.4パーセント減少)、高齢運転者による事故 平成25年6,698件、令和4年4,830件(27.9パーセント減少)、全体に占める割合 平成25年15.3パーセント、令和4年20.2パーセント(20.2パーセントに増加)

平成25年 交通事故件数43,862件(うち高齢運転者による交通事故6,698件)、平成26年 交通事故件数40,520件(うち高齢運転者による交通事故6,725件)、平成27年 交通事故件数38,467件(うち高齢運転者による交通事故6,556件)、平成28年 交通事故件数35,865件(うち高齢運転者による交通事故6,355件)、平成29年 交通事故件数34,137件(うち高齢運転者による交通事故6,319件)、平成30年 交通事故件数32,496件(うち高齢運転者による交通事故6,345件)、令和元年 交通事故件数29,149件(うち高齢運転者による交通事故5,887件)、令和2年 交通事故件数23,965件(うち高齢運転者による交通事故4,814件)、令和3年 交通事故件数23,891件(うち高齢運転者による交通事故4,686件)、令和4年 23,955件(うち高齢運転者による交通事故4,830件、全交通事故は平成25年から45.4パーセントの減少、高齢運転者による交通事故は平成25年から27.9パーセントの減少)

3 高齢運転者による交通事故の特徴(令和4年中)

(1) 類型別

交通事故全体では追突事故が最多となりますが、高齢運転者による交通事故では、出合頭事故が最も多く発生しており、続いて右左折時事故、追突事故の順で発生しています。

類型別トップ3(高齢運転者)1位出合頭1,378件、2位右左折時1,024件、3位追突1,009件 類型別トップ3(全事故件数)1位追突7,069件、2位出合頭6,531件、3位右左折時4,215件 (注釈)出合頭事故とは 異なった方向から進入してきた車両が交差する時に衝突する事故で、交差点において多発する傾向にあります。

(2) 場所別

出合頭事故と右左折時事故が多いことから分かるように、高齢運転者による交通事故は、約7割が「交差点等」で発生しています。

交差点等68パーセント(約7割)、単路その他32パーセント(注釈)なお、「交差点等」とは「交差点」及び「交差点付近」のことをいいます。

(3) 月別

高齢運転者による交通事故は、毎月約300件以上発生しています。
なかでも、日没時間が早くなる10月から1月にかけて多く発生しています。

1月414件、2月327件、3月387件、4月383件、5月407件、6月391件、7月376件、8月384件、9月364件、10月474件、11月457件、12月466件

(4) 時間帯別

交通事故は朝の8時から10時と薄暮時間帯の16時から18時に多発していますが、高齢運転者による交通事故では午前中の10時から12時も多発しています。
夜間から早朝の0時から6時は、発生件数は少ないものの、件数あたりの死者数の割合が増加し、死亡事故発生率が非常に高くなっています。

6時から8時 件数328件 死者数3人、8時から10時 件数810件 死者数1人、10時から12時 件数853件 死者数4人、12時から14時 件数644件 死者数2人、14時から16時 件数641件 死者数3人、16時から18時 件数709件 死者数2人、18時から20時 件数462件 死者数2人、20時から22時 件数181件 死者数1人、22時から24時 件数68件 死者数0人、0時から2時 件数45件 死者数2人、2時から4時 件数35件 死者数1人、4時から6時 件数54件 死者数1人

4 交通事故を起こさないために

(1) 止まって、徐行して、左右の確認

一時停止の標識がある場所では、停止線の手前で必ず止まりましょう。自分では完全に止まったつもりでも、少しずつ前進するケースが見られます。左右の見とおしが悪い交差点では、必ず徐行し左右の安全を確認しましょう。「徐行」とは、直ちに停止できるような速度で進むことをいいます。

(2) サポートカーを活用する

(先進安全技術で安全運転を支援する)サポートカー(安全運転サポート車)とは、交通事故の未然防止と事故時の被害軽減につながる、「安全運転支援装置」を搭載した自動車です。 衝突被害軽減ブレーキ(対車両、対歩行者) ペダル踏み間違い時加速抑制装置 乗り換えだけではなく、レンタカー、カーシェアでもサポートカーの利用は可能です。