手口1 息子を騙る詐欺

息子さんを名乗る犯人は、次のような言動で、あなたからお金をだましとろうとします。

このような電話がかかってきたら、要注意です！

落ち着いて、冷静に対処しましょう。

•  「〇〇（息子の名前）やけど」「風邪をひいて、声が変わっている」
  → 息子さんの名前を名乗るものの、本物の息子さんと声が違うことを指摘されないために、「風邪をひいている」「声が変わっている」などと嘘をつきます。
•  「携帯電話が壊れた。番号を変更したから新しい番号にっけてほしい」
  → 本物の息子さんと連絡を取らせないよう、違う電話番号を教えます。
   相手の指定した電話番号は、息子さんとは全く関係のない、犯人の電話番号です。
•  「不倫相手を妊娠させてしまった。示談金を支払わないと離婚になる」
•  「会社のお金を使いこんでしまった。お金を用意しないと会社をクビになってしまう」
  → あなたを焦らせ、相談する暇を与えないようにするため、すぐにお金を用意するよう仕向けます。
   また、中には、「他の親族には内緒にしてほしい」などと、誰にも相談させないようにします。

 あなたが、息子のピンチを救うために必死で用意したお金を

•  指定した犯人の口座に振り込ませる
•  同僚や、上司、弁護士等を装った、全く知らない人物が、自宅に直接取りに来る
•  または、駅などで落合い、受け取りにやってくる

などの方法で、現金の受取りを指定します。

 ただ、現金の受け取りには、絶対に息子さん本人は来ません。

 息子さんの友人、同僚、上司、弁護士などを騙った、全くの赤の他人がやってきます。

 なぜなら、相手は息子さんとは何の関係もない、犯人だからです！

 息子さんが来れるはずがないのです。

 現金を受け取りに来る犯人のことを「受け子」と呼びます。

 「受け子」に渡してしまった現金は、そのまま犯人グループの手に渡ってしまいます。

 お金が絡む話は、たとえ、家族間であっても、慌ててすぐに応対しないようにしましょう。

 犯人は、あなたを慌てさせ、冷静さを欠いたところを狙ってきます。

 一旦時間をおいて、必ず、身内の方や、信頼のできる人に相談してからにしましょう。

 あらかじめ、家族間でしかわからない合言葉を決めておいて、相手が本物の息子さんかどうか確認しましょう。

 不審に感じたら、家族しか知らない質問をしてみるのもよいでしょう。

 相手が合言葉や、質問に答えられなければ、相手にせず、切断しましょう。

 「変わった」と言われる前に息子さんの電話番号にかけて、確認しましょう。

 その電話に息子さんが出れば、「変わった」と言ってきた相手は詐欺の犯人と考えて間違いないでしょう。

 もし、繋がらなかった場合でも、遠慮せず、息子さんの家族や勤務先などに確認しましょう。

 家族とはいえ、お金の絡む話は、電話でのやりとりはやめて、直接面接してからにしましょう。

 電話で知らない人の銀行口座にお金を振り込むように指示されたり、たとえ、同僚や上司、弁護士等とはいえ、あなたが知らない人に現金等の貴重品を要求された場合、詐欺を疑ってください。

 「至急、お金が必要！」などと、急がせる場合は、特に注意が必要です。

 そのような場合、すぐに対応せず、家族に相談するか、不安な時は警察に相談しましょう。

 常時、留守番電話にしておき、留守番電話の内容を聞いてから、相手に折り返し電話をします。

 また、ナンバーディスプレイ機能付きの電話であれば、知っている電話番号にだけ応答し、知らない番号には応答しないようにします。

 こうすれば、知らない相手と話をする必要がないので、詐欺の電話に応対することもありません。

 また、防犯機能付き電話（別ページ参照）も特殊詐欺対策に効果があります。

息子を騙る詐欺 わかりやすい図解です