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女性のみなさんへ(女性幹部からのメッセージ3)

警察署交通課長代理からのメッセージ

1 警察官という仕事

「警察官になる!」これは小学校の卒業アルバムに記載した私の将来の夢です。
あれから35年・・・私は今、子供の頃から憧れていた警察官の制服に身を包み、現在、警察署の交通課長代理として勤務しています。
大阪では毎年100人以上の方が交通事故で大切な命を失っています。誰一人として、自分が、また大切な家族・友人が事故に遭うとは想像すらしていません。
しかし家から一歩外に出ると、そこは歩行者だけでなく車や二輪車、自転車等が行き交う道路。誰もが交通事故に遭う可能性があるのです。
いつもどおり「いってらっしゃい」と家族を見送ったのに、もう二度と「ただいま」の声を聞くことができない・・・もう二度と元気な姿で帰ってこない・・・そんな辛い現実を誰が想像できますか。何気ない日常が突然奪われてしまう、それが交通事故なのです。
そのような事故を1件でも減らすことが、我々交通警察官の使命だと思っています。
交通警察官は交通指導取締りをはじめとし、交通安全教育、交通規制、交通事故事件捜査等、多岐にわたる業務があります。府民の大切な命を守るため、それぞれが得意とする分野で活躍することができます。
私自身も交通安全教育や広報啓発を得意としていますので、警察署で勤務していたときは、事故抑止活動の一環として「ギネス世界記録」に挑戦しました。
交通安全の意識が無限大に広がるようにとの願いを込め、「アンフィニ(フランス語で無限大)作戦」と銘打って、事故の起こりやすい危険な交差点の電柱に注意喚起を促す広報幕と黄色のリボンを取り付ける活動を続けました。
警察官だけでなく地域住民等が一体となって「アンフィニ作戦」に取り組み、それが地域全体に浸透したことから、その集大成としてギネス記録に挑戦し、その結果、世界最大の無限大の人文字(288人構成)として、見事ギネス記録に認定されたのです。
その活動は公式ガイドブックにも掲載され、私の大切な宝物となっています。詳細は「西成ギネス」で検索していただくと出てきます。
また本部で勤務をしていたときは、交通部の広報担当としてテレビ局とタイアップした継続的な交通安全キャンペーンを行いました。約2年間にわたりテレビ番組やラジオ番組に出演させていただき、府民に対して広く交通安全を訴えることができました。なかなか経験することのない、とても貴重な経験でした。
今日もまた、大阪のどこかで交通事故が発生しています。
交通事故を1件でも減らすため、辛い思いをする人を一人でも減らすため、私たちは交通警察官としての誇りと使命感を持ち、日々奮闘しています。

執務中の写真

執務中の写真です。

2 私生活との両立について

私は現在、大学4回生と高校3年生になる娘がいます。私が結婚・出産した当時は、子育てを理由として退職する先輩や仲間が数多くいました。私自身も、1歳になったばかりの子供を保育園に預けながら仕事をしていましたが、保育園への送迎、子供が病気になった時の看護等、主人と一緒に悪戦苦闘する日々が続きました。
しかしそんな時、職場の上司や同僚が、子供や私の体を気遣い励ましの言葉をくれ、また仕事のフォローもしてくれました。本当に恵まれた職場だなと感じた覚えがあります。
主人や両親をはじめ、職場の上司や同僚らの助けを借りながら、なんとか仕事と私生活を両立し、ふと気がつくと、いつのまにか子どもは大きく成長していました。
今では、自分自身の自由な時間が持てるようになり、休日には主人や仲間たちと金剛山や六甲山に山登りに行ったり、夏の家族旅行ではキャンプや海外旅行に行ったりと、ワークライフバランスを実践しながら心身ともにリフレッシュしています。
今年の夏は富士山登山にチャレンジしようと思っています。

家族と台湾に旅行へ行ったときの写真

家族と台湾に旅行へ行ったときの写真です。

主人と真冬の金剛山に行ったときの写真

主人と真冬の金剛山に行ったときの写真です。

3 警察官を目指す方へのメッセージ

警察官の仕事は、男性社会で大変だというイメージがあるかもしれませんが、今は、子育てをしながら仕事をしている女性警察官がたくさんいます。
出産・育児をしながらでも安心して働き続けられるよう、時間短縮勤務や部分休業、時差出勤勤務制度などの両立支援制度も充実しています。また、新たに男性警察官の育児休業制度が導入されたことで、それぞれのライフスタイルに合わせた勤務ができるようになりました。((注釈)令和4年度中の育児休業取得率は女性は99.5パーセント、男性は36.9パーセントです。)
警察組織も、今は各部門で女性活躍の場がどんどん広がっています。女性だから就けないという職域はありません。ここには、皆さんが得意とする分野を生かせる場所が、輝ける場所がきっとあります。
一緒に大阪府警察で勤務できる日を楽しみにしています!