警察本部のウェブサイトを悪用する詐欺の手口
警察本部のウェブサイトを悪用する詐欺が発生しています。犯行手口の事案について紹介します。
警察官をかたるオレオレ詐欺
事案概要
- A県警察の警察官をかたる犯人から「あなたが詐欺に関与した疑いがかかっており、逮捕状も出ている」と電話があり、続けて「口座の識別番号を確認するために、指定した口座に入金してほしい」と指示されたことから、当該口座に送金した。
- 送金したあと、犯人からSNSのビデオ通話でURLと受理番号を伝えられ、アクセスして受理番号を入力するよう指示された。
- 指示されたURLにアクセスしたところ、「警視庁」と表示されたサイトにつながり、犯人から伝えられた受理番号を入力したところ、画面上に逮捕状のような書類が表示された。
- この「警視庁」と表示されたサイトは偽物であったが、警視庁の正規のウェブサイトと酷似したものであった。

「本物の警察」と信じ込ませる手口が発生しています
- 犯人は、「本物の警察からの話」であるという部分に少しでも信憑性を持たせようとして、日々、様々な手法を考えています。
- 今後、各都道府県のウェブサイトを模した同様の手口が発生することも考えられます。

上の事例では、ニセ物のウェブサイトには本物には無い「案件検索」「情報登録」があります。
この画面で「案件検索」に進むと、あらかじめ犯人から伝えられた受理番号を入力する画面になり、逮捕状が表示されます。
「情報登録」に進むと、口座の暗証番号等を入力する画面になり、入力すると、個人情報を犯人に把握されてしまいます。
警察官がメッセージアプリやウェブサイトを使って、逮捕状や警察手帳を見せたり、口座情報を求めることは絶対にありません。