大阪府堺警察署協議会会議録(令和7年第1回)
開催日時
令和7年6月19日(木曜日)午前10時07分から午前11時52分までの間
開催場所
大阪府堺警察署 6階講堂
出席者
委員
星野会長、芳賀委員、木村委員、杉本委員、大久保委員、柴藤委員、和田委員、杉林委員、草野委員、堀畑委員、森田委員
警察
署長、副署長、総務課長、会計課長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、警備課長、刑事課長代理、広聴相談係長
議事概要
1 会長挨拶
この度、協議会会長ということで、私にどれだけ務まるか心配なところは多々ございますが、皆様の御力添えをいただきながら頑張っていきたいと思っております。
私は、今日まで堺区の民生委員をさせていただき、今年で13年になりますが、地域活動やボランティア活動に参加する等、あっという間の13年間でした。
今年は大阪万博が開催され、賛否両論色々ありましたが開催されたのですから楽しく明るい年になりますよう期待しております。
この滅多に訪れない年を健康で安全に気をつけ、出来る範囲で少しでも出来ることを微力ではありますが頑張りたいと思っています。
どうぞお力添え、よろしくお願いします。
2 署長挨拶
警察署協議会委員の皆様方には、平素、住民の代表という立場から、堺警察署管内における警察行政につきまして、いろいろと御理解と御協力をいただきますとともに、建設的な御意見を賜りまして、ありがたく思っております。
改めて厚く御礼を申し上げます。
本日は、春の人事異動後初めての協議会です。
今回の異動で、私をはじめ、大半の幹部が入れ替わっております。
幹部については後ほど紹介いたしますが、幹部一同「管内の皆様のために」という思いは同じでございますので、どうかよろしくお願いいたします。
さて、堺警察署の管内情勢等につきましては、後ほど、それぞれ担当課長から御説明いたしますが、折角の機会ですので、署長としての私の考え方等について、お話ししたいと思います。
着任に当たりまして、私から署員に「府民目線による府民のための警察活動をしなさい」という指示をしています。
警察の責務は、いうまでも無く「個人の生命、身体及び財産の保護」でありますが、そのやり方には様々なルートがありますし、何をもってゴールとするのかは、府民の皆さんお一人お一人異なっていて当然だと思っています。
したがって、仕事をしていく上では、効率や警察の都合を優先するのではなく、府民の皆さんが警察にどうしてほしいのかということをしっかり把握し、府民の皆さんの思いに沿う仕事をしようということです。
ですので、皆さんが、あるいはお知り合いの方が、警察官と接する機会があった際には「その対応がどうだったか」といったようなことも含めまして、忌憚のない御意見、御要望を頂戴し、警察行政に反映してまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、委員の皆様方の御健勝、御多幸を心から祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。
3 警察署各幹部自己紹介
4 犯罪情勢(犯罪抑止戦略官)
犯罪情勢について御説明させていただきます。
令和6年中、大阪府下の刑法犯認知件数は約8万1,000件であり、前年比で約1,300件増加しており、3年連続増加の傾向にあります。
大阪府警では、住民の体感治安を脅かす犯罪である、性犯罪、自動車関連犯罪、特殊詐欺犯罪を大阪重点犯罪として予防・検挙に当っています。
続きまして堺警察署管内の犯罪発生状況等について御説明します。
まず性犯罪は、不同意性交等(以前は強姦事件)は6月1日現在で3件、不同意わいせつ(以前は、強制わいせつ事件)は7件発生、公然わいせつが1件発生しています。
続きまして、自動車関連犯罪は、自動車盗が18件発生し、昨年は2件のみの発生でしたが、今年は大幅に増加しています。
車上狙いは34件、部品狙いは19件発生しており、続いて特殊詐欺関係については、既遂が16件(前年比でマイナス28件)、被害総額は約1,600万円となります。
次にSNS型投資、ロマンス詐欺の発生が11件(前年比プラス1件)となり、被害総額は約1,600万円となっています。
なお、令和6年中のSNS型投資、ロマンス詐欺の発生件数は24件、被害総額は約3億6,000万円となっています。
犯罪情勢として、性犯罪は減少傾向にありますが、これから夏本番に向かいまして女性の着衣が薄着になることもありますので、不同意わいせつ、痴漢、盗撮、のぞき等の性犯罪が増加する可能性がございます。
自動車関連犯罪につきましては、今説明させていただきましたとおりいずれも増加しており、特に自動車盗は、大幅に増加しています。
部品盗は、ナンバープレートの被害が多く出ており、犯罪グループがナンバープレートを付け替えて、新たな犯罪に使用するという傾向がありますので、ナンバープレート盗難防止ネジの普及活動を行っているところです。
特殊詐欺は、最近では、警察官騙り、総務省騙りが多く、これまでの訪問してキャッシュカードを交換するような手交型から、ATMへ誘導し、お金を振り込ませるという誘導型に変わってきており、増加傾向にあります。
未だに役所騙りで「還付金ありますよ」という手口についても発生しています。
特殊詐欺で注意が必要なのは、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺で、被害件数、被害金額が共に大幅に増加しています。
特殊詐欺は高齢者が被害対象となっていましたが、投資詐欺やロマンス詐欺は、幅広い年齢層の方に被害が及んでいますので、広報、啓発活動を強く行っているところです。
5 生活安全課長
生活安全課からは、今年の3月27日に改正され、8月と10月にそれぞれ施行されます「大阪府安全なまちづくり条例」についてお話しさせていただきます。
この改正は、特殊詐欺等の犯罪の抑止強化が目的になります。
まず、府下の特殊詐欺の被害状況についてご説明させていただきます。
令和5年の府内の認知件数が2,656件、被害金額が36億6,000万円となっています。
令和6年は被害が悪化し、発生件数は2,658件、被害金額については約63億8,000万円となっており、被害者の85パーセントが65歳以上の高齢者の方という統計が出ています。
続いて特殊詐欺の犯行の手口等ですが、令和5年も令和6年も大きく変わりありません。
犯人に携帯電話で指示されて、ATMでお金を振込む、ATMで限度額まで振込みをさせる、コンビニ等で電子マネーを購入させて送金させる等の手口になります。
こういった状況から水際となる金融機関やコンビニ等の踏み込んだ対策が必要なのではないかという議論がされるようになりました。
ちなみに、還付金詐欺、架空料金請求詐欺、キャッシュカード詐欺盗は、大阪は認知件数がいずれも全国ワースト1、被害金額については、還付金詐欺とキャッシュカード詐欺盗がワースト1、架空料金請求詐欺はワースト2と云う状況です。
そして「大阪府安全なまちづくり条例」の改正に至る経緯ですが、被害が減らないということで、改正が検討され、今年の2月に府議会の方で条例が可決されて3月27日に公布されました。
改正された条例に新たに入れられた内容ですが、府民の自主防犯行動を促進するための情報発信、金融機関による通報等、高齢者が携帯電話でATMを操作することの禁止、ATMでの振込み上限額の設定、プリペイド型電子マネー販売時の確認、この5項目が条例の中に盛り込まれることになりました。
最後に、現在多発している詐欺の手口ですが、警察官語りのオレオレ詐欺、インターネットバンキング、実在する警察署の電話番号を偽装した電話、それから携帯電話への電話、国際電話からの電話、こういう物を利用した手口が流行っており、高齢者に限らず、手口によっては20代、30代の若い人が被害に遭ってる場合もあります。
警察官騙りのオレオレ詐欺では、警察官や検察官を名乗って、LINE(ライン)やSNSを使って偽物の逮捕状を画面に示して、不安を煽りお金を振り込ませる手口や、ATM利用の手口と同様にインターネットバンキングを利用してのお金を振り込ませるという手口が急増しています。
いずれにしましても警察が電話をかけて、あなたを逮捕する可能性があるとか、お金を振り込ませたり、送金させたり、SNSを使用して逮捕状を示したりということは絶対にありません。
皆さんの御家族や知り合いの方に、条例の改正や詐欺被害の防止についてお話いただいて、少しでも多くの方に話が広がればと思います。
6 交通課長
管内の交通事故発生状況について説明します。
大阪府下の5月末時点の交通事故発生状況ですが、発生件数は9,778件、前年の同時期に比べて170件減っており、怪我をされた方も11,287人で、これも277人減っている状況ですが、亡くなられた方が50人と、昨年よりも4人多い状況です。
交通事故死者数に関してですが、これまでに亡くなられた方は50人で、前年よりも4人多いということに加え、亡くなられた方の中で、二輪車で亡くなられた方が20人となっており、これは前年に比べて11人多い状況です。
もう一つ多いのは、夜中に酔っ払って道路で寝てしまった人と衝突する交通事故、「路上横臥」というのが大阪では多く、8人の方が亡くなっており全国ワースト1です。
今のところ堺署管内での発生はありませんが、路上で寝ていて亡くなられた方が多いのが大阪の特徴です。
堺市内に警察署は6署ありますが、堺署は道路環境や人口、通行量等によりますが、交通事故発生件数が6署のうちで一番多い201件で、昨年よりは17件減っている状況で、亡くなられた方も現在1名で、3名減っており、昨年に比べると減少傾向にはあります。
これが堺署管内の特徴ですが、今申しましたとおり、亡くなられた方が1名と昨年より3名少ない状況です。
堺区内の道路で交通事故の発生が多いのは、国道26号と堺東駅前を通る府道大阪和泉泉南線です。
堺警察署としましては、安全広報やキャンペーンを開催しており、5月24日に堺東駅前で「さかいまもる」という、ゆるキャラを使ってキャンペーンを行ったり、大和川リバーサイドサイクルラインという大和川沿いに整備された自転車道の完成イベントを行ったりしています。
また大阪府警では、過去5年間の統計で自転車乗車中に怪我をされた方の統計を取ると15歳から18歳が多かったため、大阪府教育庁と連携し、生徒自らが、自転車の安全利用を「考え、学び、行動する」ことを目的とした「Safety Bicycle(セーフティバイスクール)推進校」プロジェクトに取り組んでいます。
このプロジェクトは、大阪府教育庁と大阪府警察が「Safety Bicycle(セーフティバイスクール)推進校」を指定する制度で、府下270校くらいの高校のうち、現在14校しか指定されていませんが、そのうちの2校が堺区内の学校ということで、堺区の学校にはこのプロジェクトに、前向きに取り組んでいただいています。
これから交通事故を抑止するため、交通安全啓発や安全教育で学校や保育園に行ったり、その他にも道路における安全対策や、取締りを行い引続き交通事故抑止に努めて参りたいと思います。
7 警備課長
今回は「災害に備える」という防災をテーマにしました。
これから起こりうる地震を想定し、あらゆることをシミュレーションして対策を講じていく「想像と準備」を考えながら、我々も任務に当たっております。
地震が発生したらどうするのかということを考えていただければと思います。
まず関東大震災で、大正12年の9月1日午前11時58分に地震が発生し、その後に発生した火災で木造住宅の大半が焼けてしまい、亡くなられた方が約10万5,000人となっています。
既に100年以上が経過していますが、9月1日に発災したということで、毎年9月1日は「防災の日」に定められています。
次に阪神淡路大震災で、今から約30年前の平成7年1月17日午前5時46分に発災しています。
当時、まだ薄暗く寒い時期で、休まれていた方が多く、家具等が倒れてきて亡くなられた方もたくさんおられました。
私も当時、機動隊におり、倒壊した阪神高速の横を通って、第一次派遣として帯同していました。
警察官も交番で何人か亡くなられたりして、死者が6,400人という大きな地震が発災しました。
次に東日本大震災で、平成23年3月11日の昼時にマグニチュード9.0最大震度7ということで、大きな津波が押し寄せ、火災も発生し、多くの方が亡くなられ、船が建物の上に打ち上げられた状況がテレビで大々的に報道されていました。
次に平成30年6月18日の午前7時58分の朝のラッシュ時に大阪北部地震が発災し、震度6弱の大きな地震で、小学生がブロック塀に押し倒されて亡くなり、小学校の門扉や塀を見直すきっかけにもなりました。
南海トラフ地震と云うのは100年から150年の周期で発生して、前回発生したのが昭和21年の昭和南海地震で、昭和南海地震が発生して以降、南海トラフ地震というのは発生してません。
ただ既に80年間経過しており、いつ何時発生するかわからないので、常に地震に備えておかなければならない時期に入ってきており、今日でも、明日でも起こる可能性が十分あるということで、地震に備えていただきたいと思います。
そこで、大きな地震が発生したら、自分がどういう動きをしたら良いのか考えていただければと思います。
まず、大きな地震が発生したと仮定しまして、当然、身内の方に電話連絡されると思いますが、電話回線が繋がらない状態も想定した上で、大きな地震があった時、自分はどうすべきか、身内の方はどうしておくべきかを事前に準備しておくということです。
災害伝言ダイヤルというものがあり、電話回線がパンクしている状態でも、別回線で繋がるようなっております。
伝言ダイヤルが171で、電話しますとガイダンスが流れ、録音か、再生かを選ぶことが出来ます。
災害伝言ダイヤルが、どんなものかというのを確認し、活用していただいた上で、連絡方法を考えて頂ければと思います。
また身内の方が遠方におられる方や、身近に住んでおられる方もいると思いますので、どの様な形で連絡を取り合うか、事前に相談された方がスムーズで良いのではないかと思います。
次に深夜、寝ている間に地震が起きる可能性も十分にありますので、深夜に発生した場合、すぐに避難することができるかということが重要です。
夜ですので停電になる可能性も十分あると思いますので、寝る所の近くに懐中電灯を事前に準備しておいた方が良いかと思います。
また寒い時期でしたら、ジャンパー等、着ていく服の整理をした方が良いのかと思いますし、持ち出す大事な物を、しっかり把握された方が良いかと思います。
また、休まれる時に倒れる可能性のある家具等の下で布団を敷くのであれば、一度考えていただければと思いますし、タンスや家具の上に物を置かれている場合、地震が起こった時に落下してきて自分に降りかかって来る可能性も十分にありますので、自分の寝ている周りを確認していただければと思います。
避難時に持ち出す物ですが、優先順位をあらかじめ決めて、救援物資が入るまでの概ね3日分を準備しておいた方が良いのではないかと思います。
ただ、避難する場合も、今すぐ避難するべきか、しばらく家に止まっておいた方がよいのかということも、よく考えてください。
これはケースバイケースになるかと思います。
せめて1日、2日くらいの飲食物を準備しておいた方が良いかと思いますが、3日分というと、家族がたくさんいれば分担できますが、少数世帯であれば優先順位を決めた方が良いと思います。
次に避難する際、自宅周辺に避難先や、そこまでの避難ルートを買い物に行かれた時等に道をよく見ていただきたいと思います。
堺署管内は避難所が23か所、小中学校に設置されていますが、発生後直ぐの避難所開設には、時間が必要かと思います。
ただ、避難所の場所は、普段から知っていただいた上で、どういうルートで行くのかをシミュレーションしていただければと思います。
現在は、自動的に地震が来たら分電盤が落ちる設備もあるかと思いますが、大半の家は普通ブレ-カーのスイッチを切ると思います。
地震で停電するかと思いますが、停電になったとしても、数日後に通電した際、避難で家が空になっているということもあり得ますので、避難時は、通電した場合に備えて、必ずブレーカーだけは切っていただくことを忘れずにお願いします。
持ち出すための非常食には、当然、賞味期限はあるかと思いますので、確認していただければと思います。
以上が地震等が発生した場合に気に掛けていただきたい部分を説明させていただきましたが、南海トラフ地震は、今後起こりうる可能性が十分にありますので、危機管理室が作った「大阪防災アプリ」というのを活用していただければと思います。また、地震発生時の持出し用のチェックリストや、堺市の防災のパンフレットもあります。
我々も地震等が発生すれば皆さんの安全を第一に対応していきますが、皆さんも事前準備をしていただければと思います。
質疑応答
【委員】
プラスのついた不審な国際電話を始めとする不審な電話の対策について。
【警察】
お手元に「みんなで止めよう国際電話詐欺」というパンフレットがありますが、ナンバーディスプレイパンフレットの二次元コードからお申し込みいただければ、国際電話はかかってこなくなります。
【委員】
特殊詐欺等形を変え、変化している詐欺に騙されないためにどうしたら良いか。
【警察】
可能な限り、防犯活動を高齢者だけで無く若者にも行っています。
また、お声がけして頂ければ可能な限り回ります。
先日も若年層が被害に遭うということで防犯協会に加盟している事業所の会社、79社に対してこちらの方に行かせてもらいました。
【委員】
もっと警察の方で「交番だより」の配布だけでは無く、自治会や会合とかに出ていただいて、警察官の方から具体的に話をしていただければより効果があるのではないか。
また、交番協議会とかも回数を増やしていただければ、より親密になり信頼関係も構築できるのではないか。
【警察】
事前に連絡をいただければ、順次行かせていただきます。
【委員】
自動録音装置の取付けが追いついていないのでストップしていると聞いたがどうか。
【警察】
そんなことはありません。
その時の勤務員が手が回ってなかっただけかもしれませんが、順次、依頼があったり、アポ電があった所には付けていただております。
【委員】
犯罪抑止の観点からも、申し込まれた方は出来るだけ付けていただけるようにお願いしたい。
【警察】
先ほどの防犯教室等も地域課の手が回らなければ、本署の生活安全課から行くこともできます。
【委員】
これから夏休みに向けて、小さい子どもがいるので、警察官に公園の中にも入ってきて廻ってほしい。
【警察】
分かりました。
公園の中まで入ってのパトロールを、可能な限り行うようにします。
【委員】
常に公道にはみ出して車を止めているのは違反ではないのか。
【警察】
その現場を確認しないといけませんが、その都度通報して頂ければ対応させていただきます。
















